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ある桜から教わった話
それは何の前触れもなく突然訪れた。
これまでも日本だけでなく世界中の聖地を調査していたので、不思議なことは何度もあった。だが今回は明らかに偶然ではないのだろうと確信している。宇宙まで突き抜ける青空が広がる暖かい春の昼下がりに、僕はその桜に呼びかけられたのだ。
仏陀の誕生日にあたるその日、僕は昼過ぎまで吉野で存分に千本桜を堪能して、近くにある龍鎮の滝へと車で向かっていた。その道中で路傍に立てられた
革命前夜 the Night before our Revolutions
「革命前夜/the Night before our Revolutions」の映像がウェブサイトにアップされました。ポッドキャストをお聴きの方は、これまで音楽やナレーションだけでイメージされていた世界観が、ビジュアルでも感じて頂けるのではないかと思います。是非音量大きめでお聴きすることをお勧めします。
また、この映像の随所に本の内容と関係する意味のあるものが映っている「図像学的な仕掛け」が散り もっとみる
ファクトかフェイクか 前編
■■2人のドナルド・トランプ
ドナルド・トランプが度々口にする「フェイクニュース」。これは2017年1月に大統領選後初めて行われた記者会見の場で、アメリカのCNNの記者に対してトランプ大統領が言い放ち、日本でも話題を呼んだ。自らに批判的なテレビや新聞に対する攻撃手段としてこの言葉をツイッターで連発するトランプ大統領は、気が狂っているのではないかという受け止められ方がほとんどであった。しかし実際に
アウトキャスティング思考
いつの世も、のけ者やよそ者、村八分やならず者というのは居る。協調性がなく、和を乱し、誰からも相手にされない人々。いや“人々”というのは適切ではないかもしれない。それぞれは孤立した者たちだからだ。こういう人々のことを英語では「アウトキャスト(outcast)」という。このアウトキャストの立場から見ることが時に必要なことがある。
現在立っているところから、未来を見ることを「フォアキャスティング(fo
パンデミックをつくったのは誰か
2020年の4月14日時点での新型コロナウイルスのパンデミックについての論考として「パンデミックをつくったのは誰か」を、Wireless wire newsで連載中の「ネガティブの経済学」のページに掲載した。
予想以上の大反響であったので、こちらのブログにも再掲する。
■■だれもが同じ方向を向いているとき今やどこを見ても人々の口からは新型コロナウイルスの話題しか出てこない。各種の大手メディアやイ
パンデミック後のまなざし「A・B・Cの選択」
※2020年4月27日の時点で、WIreless Wire Newsに掲載した論考です。
■■元の世界は二度と戻ってこないが前の論考「パンデミックをつくったのは誰か」では、「新型コロナウイルス」という“自然現象”と「パンデミック」という“社会現象”の二つを分けて、「まなざしのデザイン」の観点から考えた。その中で、今回のパンデミック現象は新型コロナウイルスそのものよりも、ウイルスの情報に反応して起
グローバリズムから「インターローカリズム」へ
2020年1月より世界中に拡散したといわれる新型コロナウイルスと、それに端を発するパンデミック現象は、半年経った今でも世界中を席巻している。この新型コロナウイルスという存在そのものや、その危険性についてはまだよく分かっていない部分も多い。その中でWHO(世界保健機関)によって早々と出されたパンデミック宣言や、世界各地で都市封鎖が行われたことで様々な影響が現れている。
果たしてこの封鎖を行う必要が
多様性を認めることの落とし穴
ちょっと前まで日本あるいは世界は、「みんな一緒」という価値観だった。それが今ではすっかり「みんな違ってみんな良い」という価値観になってしまった。基本的には多様な価値観を認めるということには大賛成という立場だし、特にぼくのような者などは自分の奇異な価値観も認めて欲しいと思っている。しかし最近はそればかりが強調される社会を観察していると、どうも妙な違和感を覚えることが多くなった。それを掘り下げていく
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