早いもので東京にもどって4年が経った。その間に3回入院をして2度、心を患った。 パリに14年住んでいたときは、一度も身体を壊すことなどなかったから、母国帰国4年の間に…
やはり気になって父に電話をした。 喜ばしいことに電話に出てくれて、元気の確認が取れて安堵。 声を聞いてこんなに嬉しい人が居る人生の、なんと嬉しいことか。 彼岸の頃…
2024年1月6日 さっき篠山紀信さんが亡くなったことをYouTubeで知った。 1月4日の出来事、と聞いて 嗚呼 となったのは、その日私は篠山紀信氏の事務所の前で佇んで、 そ…
なるほどなあ。と思う。居酒屋の化粧室にかけられた日めくりの数字の下にそうあった。 何でも人に聞く前にしっかり探して聞くのは礼儀であろう。 少なくとも私はそんなふう…
とはいえ3時に目が覚めるというのはいかがなものか。 豆腐屋でもパン屋でもないのにこんな時間に覚醒するとは。 身体を壊して療養中の身であるため、仕事は「基本在宅」と…
気持ちが落ち込む原因がなんであるかは正直よくわからない。いわゆるトリガーと呼ばれるスイッチが入って自身の制御が効かなくなるわけだけれど、わたしはそれがなんだかま…
一歩も外出しなかったゴールデンウイークが明けて、今日は千葉の房総まで出かける。 気持ちが塞ぎ込んだとき、努めて外出するようにするのが私の持つ少ない処方箋の一つだ…
心を病んで一番つらかったのは「不眠」であった。と、自分で言ってからすこし違和感があって、ずっとそのことを考えた。 もちろん不眠もつらい症状であったけれど、それじ…
心を病んで一番つらかったのが「眠れない」ことであった。 横になれば人は休むのが自然で、焦燥にかられて冷や汗をかくなどあり得ないのだ。 なのにそんな日が幾日続こうと…
猫を二匹飼っている。 ペットショップのガラスケースでさんざん人に眺められたあと、店先の大型ケージに移されて「最終セール!」の赤札がついていた。 育ちすぎて売り物…
Julie CLAUDE
2022年5月7日 18:37
早いもので東京にもどって4年が経った。その間に3回入院をして2度、心を患った。パリに14年住んでいたときは、一度も身体を壊すことなどなかったから、母国帰国4年の間に崩した我が身に心からの感謝がある。脳天気に楽しく生活をしていたようで、若さもあったろうけれど、きっと気持ちも身体も張り詰めていたに違いないのだ。どんな小さな物音にだって反応して、すぐさま目を覚まし耳をすませて息子達の寝室を覗いてか
2024年1月15日 12:16
やはり気になって父に電話をした。喜ばしいことに電話に出てくれて、元気の確認が取れて安堵。声を聞いてこんなに嬉しい人が居る人生の、なんと嬉しいことか。彼岸の頃にそちらへ出向く旨伝えれば「はいよはいよ」と気楽な返答だ。思い詰めたり、気を揉んだりするのは、私の持つ癖の中でもとりわけ厄介なやつだ。これをどうにか飼い慣らそうと頑張った時期もあるけれど、今となっては「それはそれで仕方がないじゃないか
2024年1月15日 12:13
2024年1月6日さっき篠山紀信さんが亡くなったことをYouTubeで知った。1月4日の出来事、と聞いて 嗚呼 となったのは、その日私は篠山紀信氏の事務所の前で佇んで、 そういえばここは篠山紀信氏の事務所なんだよなーと何故か見上げていたから。事務所前のミッドタウン庭園の紅葉を撮影したり、なんだかあのあたりで妙にモタモタしていたのだ。シンクロニシティだと思う。日々、三つくらいのシンク
2023年3月20日 13:37
なるほどなあ。と思う。居酒屋の化粧室にかけられた日めくりの数字の下にそうあった。何でも人に聞く前にしっかり探して聞くのは礼儀であろう。少なくとも私はそんなふうに思うから、尋ねることは最後の最後まで取っておいて先ずはがさがさうろうろと捜して廻るような人生を送っている。しかし最近では「はて?あれはどこへしまったのだ?」というところが出発点になるからガサガサウロウロする前に「どこにしまったとおもう
2023年2月21日 06:49
とはいえ3時に目が覚めるというのはいかがなものか。豆腐屋でもパン屋でもないのにこんな時間に覚醒するとは。身体を壊して療養中の身であるため、仕事は「基本在宅」というスタイルを昨年12月より許されている。しかし1週間に1度、上長とのミーティングがあり、それは必ず対面で。と言う条件が年明けに出されて驚いた。なんだかすっかりいろんなことがほとほとばかばかしくなってきて「3月いっぱいで辞めます」と先
2022年5月13日 07:54
気持ちが落ち込む原因がなんであるかは正直よくわからない。いわゆるトリガーと呼ばれるスイッチが入って自身の制御が効かなくなるわけだけれど、わたしはそれがなんだかまだわからない。特定の天気、場所、人間、天気、のあたりまでなら思い当たることがないわけじゃない。だからそういうトリガーについては対応準備と対応策がいくつかあるので、あまり慌てることはない。しかし突然やってくる鬱の緞帳にはまだまだ経験がたり
2022年5月11日 06:31
一歩も外出しなかったゴールデンウイークが明けて、今日は千葉の房総まで出かける。気持ちが塞ぎ込んだとき、努めて外出するようにするのが私の持つ少ない処方箋の一つだから。どうにも気持ちがやりきれないときは靴を履くのも億劫で、玄関に茫然と佇んだりもするけれど、足下に並ぶ子ども達の靴を見て奮起する。母は強い。自分にそんな強さがあったのか。感心する底力があることを、私は子を持つまで知らなかった。なにを
2022年5月10日 10:01
心を病んで一番つらかったのは「不眠」であった。と、自分で言ってからすこし違和感があって、ずっとそのことを考えた。もちろん不眠もつらい症状であったけれど、それじゃない、なにかほかのものから押しつぶされるような圧迫があったはずだ。そう考え続けて思い当たったこと、それは、「心の不調を誰にも相談できないでいたこと」だった。頭が痛い、お腹が痛い、風邪っぽい、というのは気易く人に言えるのに、もやもやした
2022年5月9日 11:16
心を病んで一番つらかったのが「眠れない」ことであった。横になれば人は休むのが自然で、焦燥にかられて冷や汗をかくなどあり得ないのだ。なのにそんな日が幾日続こうと、まだ当人はそれが「病」だと気がつかず、市販の睡眠改善薬だったり、ぬるい湯に浸かったり、温めた牛乳をのんでみたり、できるかぎりの抗いを数ヶ月ほどやったのだから、その根気は見上げたものだ、と否定はしない。パリに住んでいるときに、同じ年の
2022年5月8日 09:54
猫を二匹飼っている。ペットショップのガラスケースでさんざん人に眺められたあと、店先の大型ケージに移されて「最終セール!」の赤札がついていた。育ちすぎて売り物にならなくなる前に原価割れであっても良い、とにかく売れて欲しい。そんな気持ちで並べてるんです。そういう売り手側の声が聞こえるような悲壮感とは裏腹に、のんきにお腹を出して寝そべっている二匹なのだ。売り物にならなくなったら、この猫たちは