マガジンのカバー画像

雑記

229
運営しているクリエイター

2022年2月の記事一覧

ヴァーチャル美術館・美術商

一人1IP(でなくても別にできるが)になり、自分のコンテンツをそれぞれ自分で管理できるような形になったら、その中で特にお気に入りのものを選んで展示し、ヴァーチャル美術館のようなものができるのではないか。

このnoteでも、まあマガジンという仕組みがあるおかげでかなりコンテンツの整理はしやすくなっているが、それでもその中のコンテンツを並び替えたり、あるいは目次ページを作ったりするのはかなり手間で、

もっとみる

リベラルアーツの意味

リベラルアーツというのはなかなか奥の深い言葉で、簡単には定義できそうもないが、かつては大学における一般教養過程のことを指していたようなイメージもあり、専門教育よりも少し下に見られる風潮もあるのかもしれない。

Wikipediaによれば、リベラルアーツの元々の意味は、

とのことで、日本であればさしずめ読み書き算盤、といったところであろうか。人が自由に生きてゆくための必須の技術とでもいうべきものだ

もっとみる

対話のあり方

昨日の続きのような感じで、数学的に対話は記述可能なのか考えていた。

そもそも対話とは一体何なのか、ということで、皆が自分の仕事に追われている状態で起きる対話というのは、結局仕事の順序の決め方のようなことになっているのではないか、と感じる。仕事全体が流れのような中で行われている時、流れの順序に合わせないと仕事がうまく進まない、ということになり、自分の仕事の優先順位を上げるということが対話(?)の大

もっとみる

社会科学と数学 ー 物理学的に直線は存在しうるのか?

数式を線形モデルで表して直感的に理解しやすくする数学的な座標軸であるが、果たして直線というのは存在しうるのか、という疑問に突き当たってしまった。

物理学的観察に基けば、光は粒子と波の性質を併せ持つという。波長によって波の幅が異なり、その複合体の光によって直線を観察した時、果たしてその直線は直線であるといえるのだろうか。原点の性質が一定しない時に、直線は何をもって直線だといえるのか。それは直線であ

もっとみる

技術の基本

技術というと、最先端のテクノロジーのようなイメージが強いが、果たしてそのような技術に注力することのメリットはどれほどあるのだろうか。

宇宙など、確かに最先端の技術は派手で、すごいことをしているという感じはあるのだろうが、それが実生活に及ぼす影響というのはすでにそれほど大きくなくなっている。たとえば、宇宙への技術が進んだところで、すぐに皆が宇宙に行けるわけでもないし、そこから得られるフィードバック

もっとみる

世界の安定につながる情報流通の安定化

情報の不完全性がある時に、神、あるいは空気を通してイメージが瞬間的に拡散し、それがそれぞれの立場の違いや考え方の違いを通じて連想の連鎖を起こすこと自体は確かに非常に興味深い現象で、持続可能ならばなんとか生かしたいものであるが、それはおそらくいわゆる普遍的価値に基づいた競争、および略奪と不可分であり、手柄の奪い合いから、結局は多様性をなくして同じ方向へ一直線ということになり、破滅へつながるのだろうと

もっとみる

自然言語と付加価値の源泉

数学的記述が閉じた世界での完全論理性を求めるのに対して、自然言語はどんなに完全を求めようとしても、常にそこからこぼれ落ちるものがある。というのは、自然言語は基本的にコミュニケーションツールであり、何か完全なものを伝えるというよりも、違いを確認するために、あるいはその違いを埋めるために用いられることが多くあるからだ。

ここで、付加価値というものについて考えてみる。付加価値とは、原価に対して何か追加

もっとみる

数学をいかにして数学的に現実に応用可能とするか

数学の原理的限界として、自然数の認識共有誤差を挙げたが、それは数学全体の緻密さから考えたら無視できる程度のもので、数学を現実に応用する時に、自然数認識が違うから話が噛み合わない、などということはまず起こり得ない。それはまさに宇宙や量子レベルで起こりうる問題であり、現実的にはほとんど問題にはなり得ないだろう。

では、一体なぜ数学的に動く世界に(個人的に)違和感があるのか。それを突き止めるために、問

もっとみる

情報とデータ2

前回の記事

情報をデータに変えるには、なんらかのフレームワーク、典型的にはデータベース、あるいはディレクトリ構造などに収める必要がある。そうすることで、情報はなんらかの秩序、オーダーの下に整理されることになる。そのフレームワークはなんらかの設計思想に基づいているはずであり、それがそのデータ処理者の考え方のベースであると言える。

個々人ならば、そのフレームワーク構造をある程度柔軟に変えてゆくこと

もっとみる

情報の絶対的不完全性

昨日書いた日銀の金融緩和について、中日新聞によると指値オペは3年半ぶりとのこと。別に新たな手法などとどこにも書いてあったわけでもないので良いのだが、情報は常に解釈と共にあるということで、その意味で発した情報が完全にそのまま他者に伝わるということは基本的にはないのだろう、ということを感じた。

特に新聞などが、行間を読ませる、ということを一つの編集テクニックにして、それによって全体構造の中での記事の

もっとみる

数学的世界の現実応用不可能性

数学的世界が成り立つためには、当然全ての人がその数学的世界のルールに従う必要がある。それは、単に計算ができる、ということではなく、全ての人が自分の考えることを全て数学的に記述でき、そして他者のそれも含めて全て知っている、という状態であることを意味する。そんなことはどう考えても不可能で、だから経済学でも、その中のたった一部である情報の完全性というものすら実現できないのに、それが成り立つとして、という

もっとみる

金融緩和と実体経済

日銀が新たな?公開市場操作を導入したようだ。10年物国債を0.25%の利回りで無制限に買い取る「指し値オペ」という物らしい。この手法が新しい物なのかどうかは、日銀ウォッチをしていたわけではないので知らないが、いずれにしても小手先の手法をどれだけ変えたところで対して影響はないのだろうな、という気はする。

金融緩和が実体経済に効いていない理由はただ一つ、緩和が金融市場の中でとどまり、実体経済に届いて

もっとみる

情報とデータ1

情報とデータの違いはどこにあるか。英語で不可算名詞となる情報とはフローであり、可算名詞のデータはストックになるのではないだろうか。

情報とは、止まることなく常に変化しているものであり、認識した瞬間に解釈が入ってすぐに変化し出す。一方で、データはある時点における情報を固定化して可視化したものであり、それは基本的には動かない。動かないので、それを用いて定量的な分析ができるようになるし、また、他と比較

もっとみる

集団・組織の作り出す空気

人が集まるということは、なんらかの価値の固定を行うということになる。目的合理的組織ならば、共通目的に価値を固定して、それを前提に集団論理を組み立てればよい、ということになるが、完全に目的合理的な組織というのは、それが人間によって構成される以上、実現不可能であると言える。つまり、合意された目的以外に、合意に至らないさまざまな個性の違いというものが必ずあるので、そこで合意された価値観に対する立場の違い

もっとみる