Emiko Romanov

本名尾嵜悌之。近衛文麿のロシア語風アナグラムでこのペンネームにしました。 世界史を中心…

Emiko Romanov

本名尾嵜悌之。近衛文麿のロシア語風アナグラムでこのペンネームにしました。 世界史を中心に、経済、情報などについて書いてきましたが、もう少し地域を意識してゆきたいと思っています。

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■なにをするサークルか 世界史を様々な視点から見直してみませんか。そんな文章もNOTEに投稿していますので、それへの感想も募集しています。 ■活動方針や頻度 週に一度程度掲示板に投稿していただけたら嬉しいです。 ■どんな人に来てほしいか 今一般的に流布されている歴史だけでは物足りない人に参加してほしいです。歴史は必ず誰かの視点で書かれているものであり、それは万人に受け入れられるものでは決してないはずです。何であれ、どこかに別の視点があるはずで、根拠を提示した上でそんな視点を表に出し、議論ができたら楽しいのでは、と考えています。 ■どのように参加してほしいか 新たな視点を提示していただける方、新たな視点に対してコメントしていただける方。ご覧になって楽しむだけでも結構です。

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    甘藍堂知報 第12号

    地域おこし応援誌 甘藍堂知報の第12号です。今回は共和主義についてまとめてみました。ボトムアップの意思決定によって、多数決とは異なった、より全体の満足が上がるような方法を考えてみました。
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    サミット後景 ー サミットと日本政治・社会との関わりを追って

    岸田総理のサミットに対する姿勢を問う! 今年のサミット開催地広島に関わること、サミット開始と関わりがあると思われるロッキード事件について、そして冷戦終結後初の日本開催となった93年サミット周辺の様子をまとめたもの。 目次 まえがき 8 2023年サミット開催地広島にまつわる文脈  9 広島文脈の結晶・宏池会の源流1 ー 宏池会、そして池田勇人 9 宏池会という名の由来 9 池大納言頼盛 10 池田勇人 最初の結婚まで 10 池田勇人の政策評価 12 広島文脈の結晶・宏池会の源流2 ー 原爆投下と原子力政策の展開 13 原爆投下の背景 13 原爆投下と池田成彬 14 池田勇人と原爆 15 戦後の推移と原子力政策の黎明 15 原爆投下の話の展開 16 広島文脈の結晶・宏池会の源流3 ー 原子力から見た外交政策の展開 18 通産省による原子力政策 18 経済企画庁と宏池会 18 核拡散と原水爆禁止 19 原子力政策の急展開 19 日ソ漁業交渉 20 日ソ共同宣言 21 広島文脈の結晶・宏池会の源流4 ー 原子力と国内政治 21 石橋内閣と国際情勢 21 石橋内閣の文脈的位置付け 22 岸内閣と原子力・防衛問題 22 日本の原子力政策 23 原発推進政策の実態 23 河野洋平の経歴からみる原子力導入 24 河野氏の地盤 小田原 24 歴史文脈操作による思考ハッキング 25 池田姓の歴史的位置付け 25 広島文脈の結晶・宏池会の源流5 ー 防衛問題と国際情勢 26 藤山愛一郎と三井 26 話し合い解散 27 防衛問題の背後の国際情勢 27 ローマ教皇後継問題 28 広島文脈の結晶・宏池会の源流6 ー 防衛問題と原子力 29 警職法と労働組合 29 防衛問題との絡み 29 警職法改正案審議経緯 29 三閣僚辞任 30 三木武夫 31 三閣僚辞任の政局的意味 32 広島への原爆投下 34 広島の歴史的背景 37 沼田庄 37 西園寺家 37 小早川氏の文脈的位置付け(推測) 38 西国基盤の平清盛 38 西園寺公望 38 西園寺家の世代交代 39 西園寺家と河野氏の歴史的繋がり 39 土肥実平 39 西園寺と河野の歴史ハンドリング 40 広島原爆投下が事実とされてきた背景 40 核抑止・拡散防止と被曝体験 41 原爆投下と冷戦体制 41 核開発競争と原爆投下 41 ソ連の事情 41 沈黙の国際世論の謎 42 第二次世界大戦総括の必要性 42 俯瞰ロッキード事件 43 俯瞰ロッキード事件 序論 43 ロッキード裁判の構図 44 捜査の経過 46 丸紅ルート 47 全日空ルート 49 児玉ルート 51 小佐野ルート1 53 小佐野ルート2 54 小佐野ルート3 56 ロッキード事件構図再考 57 捜査の進展から見るさまざまな思惑1 58 捜査の進展から見るさまざまな思惑2 ー 全日空 60 捜査の進展から見るさまざまな思惑3 ー 丸紅 61 捜査の進展から見るさまざまな思惑4 ー 捜査当局 63 次期PX-L 65 灰色高官の横顔1 - 加藤六月、佐々木秀世 67 加藤六月 67 佐々木秀世 68 灰色高官の横顔2 ー 佐藤孝行 69 灰色高官の横顔3 ー 橋本登美三郎 70 灰色高官の横顔4 ー 二階堂進 72 灰色高官の横顔5 ー 福永一臣 74 内務省 77 後藤田正晴1 79 後藤田正晴2 81 後藤田正晴3 83 二重橋事件周辺の政治情勢-後藤田の政治的背景を追って 85 コーチャンの思惑1 87 コーチャンの思惑2 89 コーチャン証言の受益者は誰か 92 朝日新聞と全日空 94 第1次FX問題1 97 第1次FX問題2 - 商社の視点 99 第1次FX問題3 ― 河野一郎のグラマン撤回要請 102 第1次FX問題4 - 全日空と名鉄 104 第1次FX問題5 - 名古屋での飛行機生産 106 第1次FX問題6 - 最終決着への道 108 戦後決算としての93年サミットへと向かう文脈 112 日ソ共同宣言の真相? 112 ソ連との外交関係回復 112 謎のフルシチョフの言動 112 ヤルタ協定 112 スターリンの真意は何処に? 113 ソ連国内の様々な立場 113 等身大のスターリン 114 日ソ共同宣言 114 列席者、署名者の謎 115 騙されたフルシチョフ 115 欠陥だらけの共同宣言 116 フルシチョフの本音 116 さらに残る謎 117 オリンピック−ロシアドーピング問題の根源はどこに? 117 ドーピングの意味するところ 117 アシックス 毎日マラソン 118 商業主義五輪の第一歩 118 アシックスの財務戦略 118 ナイキとアシックス 119 1964年オリンピック 119 戦争に関わる政治力 119 戦争の正当性 120 1980年モスクワオリンピック 120 アフガニスタン侵攻 120 日ソ共産党関係正常化 120 カーターの反応 121 テレビ中継 121 日ソ関係を反映したオリンピック 121 オリンピック 名古屋からソウルへの事情 122 大平内閣の本質 122 新自由クラブの動き 122 日ソ共産党関係正常化 123 韓国情勢 123 ソウルオリンピック決定 123 サマランチ 124 天光光 124 従軍慰安婦問題の政治化 125 ヨハネ・パウロ2世の存在 125 天光光の選んだ道(想像) 125 女性の地位への影響 126 海部俊樹の歴史的解釈 126 宇野宗佑論 128 宇野の政治経歴 129 リクルート事件 129 女性問題 130 膨らむ虚偽報道 130 失われなかった30年? 130 運命論的解釈 130 フィギュアスケート隆盛の政治的背景 131 日本外交の大敗北 − アメリカ同時多発テロ20年の日に 135 アフガニスタン 135 93年サミット 135 外務大臣・渡辺美智雄と目まぐるしい外交・国内政局 135 解散総選挙の影に隠れたサミット 136 アフガニスタンへの影響 136 総括すべき外交 136 ”黒い金”のロジック 137 政治的武器としての”黒い金” 137 政治改革と”黒い金” 137 炭鉱国管疑獄と田中角栄 138 政治改革の動きの背景 138 ”黒い金”による政治中毒拡散 138 河野談話の悪質性 138 悪魔の談話にいかに対応すべきか 141 独裁者製造システムとしての強制性公的談話 143 平成5年度決算からみる『河野談話』の位置付け 144 慰安婦問題強制性議論の発生背景 146 あとがき 149
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    東三河近現代史研究紀要 第一号

    あと4年で、日本の近現代の出発点となった明治維新から160年を迎えます。そこに向けて、全国一律ではない、各地域ごとの近現代の様相が明らかになってゆけば、多様な日本の姿が浮かび上がってくるのではないでしょうか。 そんな観点から、現状の基礎自治体でも都道府県でもない範囲での近現代地域史に注目する必要があるのではないかと考え、私の住む東三河という地域に焦点を当てて、東三河160年の近現代史を追ってゆきたいと思っています。 その中間報告としての研究紀要の第一号です。
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デリバティブまとめ

サミットでのデリバティブ廃止の提言にもかかわらず、その意味するところもはっきりしていなかったので、いつものごとくWikipediaを参照しながらそれを考えてゆきたい。 デリバティブの目的としては、 逆のポジションを取ることでリスクをヘッジしたり緩和したりすること 特定の条件につながるオプションを作り出すこと 原資産の中で取引できない原資産リスクを把握すること(天候デリバティブなど) 原資産の価値の小さな動きがデリバティブの価値の大きな違いの原因となるようなレバレッジを提供

    • 戦後80年談話

      与野党共に総裁、代表選びが行われているということで、今後数年にわたる各政党の方向感が議論されて定まってゆくと思われます。その中で、とりわけ来年は戦後80年目に当たる年となり、様々な議論やアクションが起こってくると考えられます。その中で、10年ごとの節目には、国の代表として、内閣総理大臣が談話を出すということが行われてきたので、それについて与党である自由民主党に対し、ぜひ総裁選において議論をすべきではないかとの提言を以下の通りしました。 個人的には、国は国として、それとは別に

      • 外交と世論 危うい関係

        8月3日付「百年 未来への歴史」の3回目。 今回もまた、あたかも国民感情の高まりが戦争を引き起こしてきたかの様な誤解を導く様な始まり方となっている。日本において、戦争の直接の始まりが国民感情に煽られて、ということはなかった。日中戦争中においてメディアが主導し、或いは太平洋戦争後期の大本営発表によって、国民感情が昂るということはあったかもしれないが、それにしても国民感情が主導した動きではなかった。それは日本においては、歴史的な事実ではなく、現代的な現象、とりわけメディアがその

        • 持たざる国 逆戻りの日本

          8月2日付「百年 未来への歴史」の2回目。今回は国力に焦点を当てている。 GDPという言葉自体は90年代になってからGNPに変わってよく用いられる様になったと記憶しているが、それが1940年代に生まれたという記述が事実なのかどうかは疑わしいとしか言えない。未だ植民地が多く存在する中で、Domesticという概念をブロック内全部と定義するのかどうか、と言うのは、ブレトン・ウッズ会議の基本的な考えを定める重要なことだと思われ、そんなことならばきちんと調べるまでもなく記録に残って

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          記憶の狭間を埋める旅 関東大震災100年

          関東大震災100年 今年は関東大震災から100年になるということで、社会現象としてのその大震災の実態を追ってみたい。国内、国際の両方の視点からその前史を追ってみて、その矛盾解決としての大震災という社会現象をみてみるという取り組みだ。社会現象として考えた時の大震災ということになると、その後に起こる昭和初期の政治的混乱、昭和金融恐慌、そして世界恐慌から第二次世界大戦に至る一連の流れ自体の方が、その帰結としては記述するのに相応しいのだろうが、いきなりそこから始めても、社会現象とし

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          近代経済学のブレークスルーのために

          限界革命で特徴づけられる近代経済学は、経済学の定量化に大きな役割を果たし、その理論的古くささ、あるいは非現実性とは別に、基礎理論としての存在感が定量性、すなわち世の中の計算高さの様なものの形成に大きく貢献しているのではないだろうか。世の中からその様な計算高さを減らしてゆくために、理論の修正によってできることはないだろうか。 限界革命を基礎づける、財から得られる効用が消費量の増大によって次第にへる、という考えである、限界効用逓減の法則。おそらく考えが生まれた当時でも何かおかし

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          安全と自由 どうバランス

          同じく7月30日6面の「憲法を考える」から。 最初に施政方針演説が引用されているので、今更ながらそこから。「戦後最も厳しい安全保障環境」とは、一体これまでどれだけ平和な別世界を生きてきた人なのだろうか。戦後の中華人民共和国成立、朝鮮戦争、ベトナム戦争、冷戦の固定化、冷戦崩壊後の混乱、9・11後の世界情勢抜本的変化と、前世紀から今世紀初頭までだけでも、実際の戦火、構造的対立要因のどちらを取っても現在よりはるかに厳しい状況が続いてきたと見るのが自然で、アジアにおけるアメリカの相

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          百年 未来への歴史

          本当は昨日が日清戦争開戦130年の日ということで何か書きたかったのだが、どうにも体がしんどくて何もできなかった。残念。 朝日新聞7月30日づけで「百年 未来への歴史」のシリーズが始まった。朝日新聞という新聞の史観を示すものとして注目したい。 記事に入る前に、同じく1面題字下の「折々のことば」に、恐るべき言葉が書かれていた。曰く「解釈を一切含まぬ報道や歴史叙述など不可能だ。」というものだ。一般的に言えばまさしくその通りであり、そんなこと改めていうまでもないことなのだが、客観

          百年 未来への歴史

          正義は動学的に定義しうるか

          正義が多数の価値観の集合点をスポット的に定義するものであれば、正義は静態的にしか定義し得ず、動態的には常に複数の正義感覚が入り乱れ、それが交錯するという混乱状態となり、それが万人の万人に対する闘争という世界観を示すものになるのだと言えそう。絶対的不正義状態を定義し、それを閾値として正義の執行を行うことで正義を維持するという考え。それがある人にとっては侵略を許さない、ある人にとっては嘘は許さない、などということになるのだろうが、侵略にせよ、嘘にせよ、客観的に定義するのは難しく、

          正義は動学的に定義しうるか

          対話はいかにして可能か?

          争いが認識の違いから生じるものだと考えると、本来的には、認識の違いは、相互理解に基づいて、相互の特性を認め合うことができれば、争いではなく、相補性によってお互いの足りないところを補い合うことができるはずで、それをわざわざ排他的に争いの認識に切り替えることによって、認識論的には不要であるはずの争いという対立認識をわざわざ発生させ、協調的関係を対立関係に切り替えていることになる。 被害があったと言い立てれば、認識論的には被害があったということになるが、それが実際にあったのかどう

          対話はいかにして可能か?

          絶対認識は存在するか

          客観的には、絶対というものは、個別観察の視点の違いなどを考慮に入れれば、まずあり得ない。光の速度が絶対であるとする相対性理論の世界ですらも、立ち位置が一歩ずれるだけでその光の織りなす風景は変わってくる。 しかしながら、主観的には、人は他者にはなれないわけであり、基本的には自分の認識が絶対であるとしなければ、そもそも認識というもの自体があり得ないことになる。そう考えると、認識論の世界においては、光の速度が絶対であるという認識すらも、個別にその絶対性を信じているから絶対だと言え

          絶対認識は存在するか

          アメリカ大統領選挙

          民主党のバイデン大統領が撤退し、ハリス副大統領と共和党トランプ大統領の対決という構図が見えてきた。 日本のような議院内閣制では、首相候補は国会議員の中から選ばれることになるので、どうしても限られた狭い世界からの人選とならざるを得なくなるが、2000年以降の候補者を見てみても、とりわけ共和党は元テキサス州知事のブッシュ、元マサチューセッツ州知事のロムニー、そして実業界からのトランプと背景が多様で、上院議員出身であったマケインもマーヴェリックと呼ばれ、決して主流派ではなかった。

          アメリカ大統領選挙

          市場の有効性

          7月26日付日本経済新聞17面に「電力先物、取引量8倍」という記事。 市場の評価を何によって行うかというのに、取引量というのは確かに市場を機能させるのに重要ではあろう。しかしながら、これは実態を伴わない先物取引であり、その取引量が増すという時点ですでにバブルであると言えないこともない。その上、この取引量の増加は売買両建ての注文を出すマーケットメーカーの制度拡充によるという。つまり、市場というよりも、管理価格の仕組みが整ったので取引が増えたという、非常に非市場的なメカニズムが機

          市場の有効性

          ビッグバンは存在するか?

          宇宙がビッグバンから始まったという相対性理論的な認識は絶対なのだろうか? ハッブル–ルメートルの法則とは、 となっている。この法則を支える赤方偏移とは とあり、さらには、 となっており、光を一般相対性理論に基づいて解釈すれば、宇宙はビッグバン以来加速膨張を続けていることになる。このビッグバンを起こしたエネルギーはどこから来るのか、ということについて、現状ダークエネルギーによって説明しようとしているようだが、そのような正体不明のエネルギーに頼らざるを得ない時点で、私に言

          ビッグバンは存在するか?

          朝鮮語の性質から読み解く朝鮮半島近現代史

          言語は、とりわけ近代化の過程において近代的な語彙が多く新規に加わるということで、その様子を検討すると、その言語の近代化過程が如何なる様相であったのか、ということを推定することができる。非常に特徴的な日本の例を見てみると、西洋からの外来語を、同じく外来語である漢語に翻訳し、読みを和音で行うことで日本語化するという、日本における近代というものの咀嚼過程が非常によく表れていると言える。一方中国における初期近代語彙は、日本からの輸入語彙が目立ち、つまりアジアにおける初期近代化は日本に

          朝鮮語の性質から読み解く朝鮮半島近現代史

          政治で動く世界の虚しさ

          問題解決が個別でなされれば、それぞれ自分が問題だと思ったことを自分で解決してゆけば良く、それは非常にシンプルな世界になる。しかしながら、社会を前提として、問題を政治的に解決、ということになると、とりわけ民主主義の社会では、途端に問題解決が複雑になる。 まず、問題の共有ということを行わなければ、自分だけが問題だと思っていることを、政治で解決すべき問題である、という形にできない。つまり、自分の問題をわざわざ社会化し、これが問題だ、と、社会に対してアピールしなければならない、とい

          政治で動く世界の虚しさ

          重要鉱物

          これは取り立てて内容批判というわけでもなく、関心のあった記事なので取り上げることにする。 7月21日付4面フロントライン「重要鉱物の「脱中国依存」自国生産を急ぐ米国」 繰り返し取り上げられるレアアース等の鉱物資源についての脱中国についての話。レアアースの重要性については、中国が本格的に改革開放路線に舵を切るより前から鄧小平は言及していたわけであり、もはや40年来の古い問題であると言える。それがいまだにこうして話題になるという時点で、国際政治的には中国の独占状態を黙認した上