記事一覧
「三月は深き紅の淵を」第四章の感想文
恩田陸さんの作品、第四章は「回転木馬」です。この小説は「三月は深き紅の淵を」をという本をテーマにした四つの物語で構成されています。
第四章は今までの話とはまた別の物語で、書き方も違っています。ここでは作者がこれからどう書こうか迷っている様子が書かれています。その中に散りばめられているのが、あやしい魅力のある学園ものです。
主人公は水野理瀬という女の子です。理瀬は外界から隔絶されたような全寮制の
大人の塗り絵をふたたび
3年ほど前に大人の塗り絵を初めてやってみました。流行っていたので面白いかなと思ったのです。無心になりたかったということもあります。その時選んだものはストーリー性があるもので、お城もあって可愛いし、絵本のようでした。
でもいざ塗ってみるとなかなか難しくて、考えなくてはいけないことがたくさん出てきました。例えば夜の風景です。何も考えず、いろいろな色で建物を塗っていたのですが、よく見ると空に月が。
「三月は深き紅の淵を」第二章の感想文
恩田陸さんの作品、第二章は「出雲夜想曲」です。主人公は堂垣隆子という編集者で「三月は深き紅の淵を」の作者を探しています。
出版社は違うけれども同じく編集者の江藤朱音を誘い、寝台車で出雲へ行くのですが、その列車の中で二人で作者を推理します。色々な意見を言い合い、おそらくこの人だと思える人がいました。そしてその人に会いに行くことになります。
以上があらすじです。寝台車の中で二人でお酒を飲みながら話
「三月は深き紅の淵を」第一章の感想文
これは恩田陸さんの作品ですが、再読中です。第四章まであるのですが、少し長いので一章ずつ書いていきます。
第一章「待っている人々」の主人公は鮫島巧一という若い会社員です。彼は読書が趣味だということで、会社の会長から春のお茶会に招待されます。広大な土地の中にある、レンガ造りの家が会長の自宅です。
そこでは会長の他三人が巧一を待っていました。そして、この家のどこかに「三月は紅の淵を」という本があるは