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ロックンロールと世界精神について

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ロックが死んだ今、その持つ力とはいったい何だったのか? それを後世に伝えるのが自分の使命だと思っております。世界の持つ雰囲気、時代の持つ緊張感など僕たちの現代性をも凌駕する出来事… もっと読む
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四谷ジャズ喫茶「いーぐる」体験記

四谷ジャズ喫茶「いーぐる」体験記

左翼文化としての象徴的なジャズ

最早存在しないものだと思っていたが、
まだ残存していることが判明した。
何を隠そう、件のジャズ喫茶「いーぐる」である。

店内の会話禁止、音を立てるな、主役は鳴っているジャズであり客ではない、
など不文律を言い立てればキリがない。
カップルは禁止であり、より禁欲的で求道的な姿勢が良しとされる。
この店の店主はそうでないかもしれないが、
来ている客にはそういうものを

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上白石萌音、その艶歌的表現。

上白石萌音、その艶歌的表現。

一言で言えば、いや、恐れずに言えば、といったほうがよいか。
上白石萌音の声とその表現の伸びやかさは素晴らしいの一言に尽きる。

彼女は「君の名は。」で一躍その声の魅力に気づく人たちが増えた印象がある。正直、僕は「君の名は。」は観ていないし、知らない。

彼女の歌から発せられる世界は伸びやかにテクスチュアを伝えてくれる。
それはテクニックやギミックではない、その人が持つ息遣いと体温をほのかに伝えてく

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手嶌葵を考える

手嶌葵を考える

一般的な音楽ファンやマニアを自称する人たちからは彼女の名前は眼中にないのかもしれない。

手嶌葵

その名前はスタジオジブリの「ゲド戦記」の主題歌「テル―の歌」に抜擢された歌手、くらいなものかもしれない。

たまにテレビに出たり、ブルーノートみたいなライブハウスに出演する。定期的にアルバムも出すし、今井美樹とコラボもしている。

ではあるが、彼女はそれほど人前にでることを得意としてはいない感がある

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小山田圭吾の報道について

小山田圭吾の報道について

うーん。

この現在になっても小山田圭吾を叩く人たちってどうなの?

そもそもにおいてオリンピックのなんか曲を作るのに人格が品行方正じゃないといけないの?

じゃあ、玉置浩二なんてどうよ、小室哲哉なんてどうよ? 人としては終わっているけど、いい曲たくさん書いているよ。

僕なんかは別に小山田圭吾の昔の悪行がオリンピックのなんかテーマソングかなんかを作曲に何の影響があるのかな? こんなこと言ったらジ

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Last Train Home by Pat Metheny

Last Train Home by Pat Metheny

天才だと思っているギタリストにパットメセニーがいる。
技術がどうこう言う前に音楽的に凄い。

僕は郷里の新潟に向かう新幹線のなかでうっかり、
パットメセニーの“Last Train Home”を訊いてしまい涙を流してしまった。

機関車の蒸気音を思わせるあくせくしたリズムの上に
これでもかと思うくらいにゆったりとした鷹揚なメロディが載っている。
遠い記憶を呼び起こすようなシタールギターのメロディが

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”Hey,Jude”からのエピソード  天才たちが持つ先進性について

”Hey,Jude”からのエピソード  天才たちが持つ先進性について

時代をリードする者だけが感じている感覚、
と言えばよいのだろうか?

僕は物心ついた頃から洋楽を聞いてきて
それなりにポピュラー音楽についての耳はもっているつもり。
その中でトップクラスの革新性と大衆性を誇っているのは
何を隠そう、ビートルズだ。

彼らは音楽を含め、文化や言動、ビジネスなどあらゆる
時代をリードしているという自覚を常に持っていた、という点に注目したい。
言い換えれば、従来の常識に

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想像してごらん、○○の世界を

想像してごらん、○○の世界を

大学の頃によく幼い議論をした(笑)

殊更、ジョンレノンのイマジンを巡っては嫌理想派と肯定派とで
どっちがどうだとかサークルを2分しての議論になったが
どういう決着になったのか覚えていないところをみると
飽きてしまって後半戦は下ネタになってしまったのかな(笑)

僕はどちらかというと肯定派にいたのだが、
大した理論武装もせずに幼い議論を扇動していたような気がする。
我ながら性質(たち)悪い(笑)

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