一晩だけのICU 全然元気なのに…解せぬ…(´Д`ι) 鼻の下には酸素が流れてくる管 尿道にも管を突っ込まれ 腕は安定の点滴。 色んな器具を厳重に装備されたわたしは IC…
人生初の救急車にて病院まで運ばれたわたし。 家からの最短ルートをイメージしても 15分はかかるところを 5分ほどで到着したことに こんなに早く着くものなのかと… と…
21歳の誕生日を迎えたその一週間後。 梅雨の終わり、よく晴れた日でした。 朝起きると、妙な違和感を感じたのです。 いつも一緒に寝ていたチワワのワサビが わたしの布…
私は母とそこまで仲が良かったという わけではありませんでした。 弟が生まれてから 弟ばかりを可愛がる母を見て その溝はより一層深くなり わたしと母の距離は あまり安…
バイトにも徐々に慣れてきて 収入もそこそこ安定するかと思ったのも束の間 私は再び、父からお金を貸して欲しいと 言われるようになりました。 私が戻ってからも 父の仕…
地元へ戻るきっかけになったのは 彼氏との別れでした。 体重が10kgも落ちるほど、別れは辛く この先、生きていく自信もなくなるほど 落ち込みました。 しかし、いつまで…
親元を離れて、開放的になったわたしは 車の免許はないにせよ とても自由に過ごしていました。 パートさんが仕事終わりに お買い物へ連れて行ってくれたり 歩いて動ける範…
途方にくれて 逃げるようにバイトへ行ったわたしの いつもとは違う様子に気づいてくれたのは 副店長でした。 休憩の時間を合わせてくれて 話を聞いてくれました。 大学へ…
音楽を聞くことや 歌う事がとにかく好きだったわたしは 高校卒業後は 音楽関係の専門学校へ行き 音楽関係の仕事に携わりたいと とても強く思っていました。 しかし、両親…
終焉は、高校の帰りの車の中で流れる ラジオの放送で告げられました。 『○○生命株式会社、倒産。』 父は運転しながら 青ざめた顔をしていました。 保養所の母体である…
そんな波乱の中学生生活を送りながら いつしか気付けば高校受験が迫ってきました。 私の両親は、仕事の忙しさから 基本的には放任主義で 勉強に関してなども口出しするこ…
中学に上がるちょっと前に 私の両親が転職をしました。 タクシーの営業所から 今度は生命保険会社の保養所の管理人。 キッチンと8畳2部屋の狭い家から 自分と弟それぞれ…
保育園の頃から 長野県のとある山奥、 俗にいうリゾート地 なんて言われるところに引っ越して、 タクシーの営業所(待機場)で 住み込みの仕事をする両親と、 4歳離れた弟…
21歳の誕生日から一週間後 部屋は血の海に… わたし自身も血まみれとなり 安堵と、悲しみを抱きながら 警察に連れて行かれる父を見ていました… そう、わたしの父は 一家…
よしだのハッピーライフ工房
2023年11月13日 20:30
一晩だけのICU全然元気なのに…解せぬ…(´Д`ι)鼻の下には酸素が流れてくる管尿道にも管を突っ込まれ腕は安定の点滴。色んな器具を厳重に装備されたわたしはICUに運ばれました。窓から見える外はまだ明るかったもののあれからどのくらいの時間が過ぎたのかはわかりませんでした。暫くして事件の状況や、わたしが運ばれた後の状況などの話をするために救急車に同席してくれた刑事さ
2023年11月13日 19:58
人生初の救急車にて病院まで運ばれたわたし。家からの最短ルートをイメージしても15分はかかるところを5分ほどで到着したことにこんなに早く着くものなのかと…と、呆然と考えていました。救急外来へと運ばれたわたしは頭部まで及びそうだった首の傷を確認するために右側の首後ろだけバリカンを喰らうはめに。片側だけのかりあげくんと成り果てたわたしは社会復帰後の髪型ばかりがやたらと気
2023年9月2日 19:20
21歳の誕生日を迎えたその一週間後。梅雨の終わり、よく晴れた日でした。朝起きると、妙な違和感を感じたのです。いつも一緒に寝ていたチワワのワサビがわたしの布団にいないのです。変だなと思い、わたしは下に降りて行き父に声をかけました。「吠えててうるさかったので、下の部屋に連れていった」と、言われました。違和感は他にもありました。仕事のはずの母が、キッチンにいなかった
2023年9月2日 19:18
私は母とそこまで仲が良かったというわけではありませんでした。弟が生まれてから弟ばかりを可愛がる母を見てその溝はより一層深くなりわたしと母の距離はあまり安定していたとは言えませんでした。わたしは産まれてすぐに母の実家に預けられしばらくはおばあちゃんが育ててくれていたとなんとなく聞きました。夜泣きもひどく、父が夜になるとわたしを車に乗せて寝付くまで車を走らせてくれたこ
バイトにも徐々に慣れてきて収入もそこそこ安定するかと思ったのも束の間私は再び、父からお金を貸して欲しいと言われるようになりました。私が戻ってからも父の仕事は週に数回のバスの送迎のみ。母は休みも取らずにペットショップの店長として働いていました。高校生の弟の学費や教科書代などを支払うこともできなかったので私のバイト代からいくらかを渡して充てていました。しかし、運転免許
2023年9月2日 19:17
地元へ戻るきっかけになったのは彼氏との別れでした。体重が10kgも落ちるほど、別れは辛くこの先、生きていく自信もなくなるほど落ち込みました。しかし、いつまでもこのままではダメだしそもそも自立できていなかったことにも原因があると思ったわたしはまずは車の免許をとりにいくことを決意。地元へ戻って、1ヶ月で免許を取って帰ってくることに決めたのです。店長も仲間も、快く見送ってく
2023年9月2日 19:16
親元を離れて、開放的になったわたしは車の免許はないにせよとても自由に過ごしていました。パートさんが仕事終わりにお買い物へ連れて行ってくれたり歩いて動ける範囲で楽しみを見つけたり。髪の毛も思いっきり派手に金髪パーマにしてみたり。店長には「いい加減にしろ!」と、何度も言われたのですがそもそも我の強いわたしは一切譲らずピアスも派手なものを付けて個性を爆発。しかし、その個
途方にくれて逃げるようにバイトへ行ったわたしのいつもとは違う様子に気づいてくれたのは副店長でした。休憩の時間を合わせてくれて話を聞いてくれました。大学へ行けなくなったこと。急に就職と言われても気持ちの整理がつかない事。親に対しての気持ち。友達には話せないような本音の部分を気がついたら話していました。副店長はそれをずっと聞いてくれた後「俺が店長をやる新店舗の立ち
2023年9月2日 19:15
音楽を聞くことや歌う事がとにかく好きだったわたしは高校卒業後は音楽関係の専門学校へ行き音楽関係の仕事に携わりたいととても強く思っていました。しかし、両親は猛反対。夢を追うよりも、もっと現実的な進路を考えろというのです。困り果ててしまったわたしは他に何か自分が興味を持てることはないかと思考を巡らせました。思い出したのはまだ両親が保養所で働いている頃。夏の繁忙期にな
2023年9月2日 19:14
終焉は、高校の帰りの車の中で流れるラジオの放送で告げられました。『○○生命株式会社、倒産。』父は運転しながら青ざめた顔をしていました。保養所の母体である生命保険会社が倒産。その瞬間わたしの両親は職も、住むところも失うこととなったのです。私達家族は不便だけど住み慣れた場所を離れて引っ越しをしました。母は新しい仕事を探して昼夜掛け持ちで働きました。しかし父は
2023年9月2日 19:13
そんな波乱の中学生生活を送りながらいつしか気付けば高校受験が迫ってきました。私の両親は、仕事の忙しさから基本的には放任主義で勉強に関してなども口出しすることはなく、良い学校に行けと言われたこともありませんでした。両親と進路や将来について話すこともなく勉強することの意味もよくわからないまま、ただ毎日を遊んで過ごし、成績は当然下がる一方。そんなある日、わたしが学校から帰ると
2023年9月2日 19:12
中学に上がるちょっと前に私の両親が転職をしました。タクシーの営業所から今度は生命保険会社の保養所の管理人。キッチンと8畳2部屋の狭い家から自分と弟それぞれの部屋が用意され大きなお風呂と広いロビーのある保養所での生活。中学校生活も新しく始まり、ここから再スタートを始めようと思って迎えた入学式のクラス発表。ここから3年間を共にするクラスの仲間の名前を眺めながら新しいス
保育園の頃から長野県のとある山奥、俗にいうリゾート地なんて言われるところに引っ越して、タクシーの営業所(待機場)で住み込みの仕事をする両親と、4歳離れた弟と共に野生的(ワイルド)に育った私。大人になるとその価値がわかるくらいの大自然と美しい景色に囲まれてはいましたが30分ほどの距離を車で送ってもらわないと友達の家にも遊びに行かれないという遊びたい盛りの子供にとってはな
2023年9月2日 19:06
21歳の誕生日から一週間後部屋は血の海に…わたし自身も血まみれとなり安堵と、悲しみを抱きながら警察に連れて行かれる父を見ていました…そう、わたしの父は一家心中を起こしてしまったのでした。あれからおよそ20年。バツイチ・子無し40代の元キャバ嬢、よしだです。色で例えると8割緑。山に囲まれた日本の真ん中あたりの大自然で生まれ育ちワイルドに成長したわたし。リゾート地