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人生の分岐

地元へ戻るきっかけになったのは
彼氏との別れでした。

体重が10kgも落ちるほど、別れは辛く
この先、生きていく自信もなくなるほど
落ち込みました。

しかし、いつまでもこのままではダメだし
そもそも自立できていなかったことにも
原因があると思ったわたしは
まずは車の免許をとりにいくことを決意。

地元へ戻って、1ヶ月で免許を取って
帰ってくることに決めたのです。

店長も仲間も、快く見送ってくれました。

そしてその1ヶ月の間は、
高校時代に働いていた店舗で働けるように
店長が掛け合ってくれました。

何から何まで
親切にしてもらったのに…

わたしはそれを、裏切ってしまうのです。

高校時代に働いていた店舗は
来店されるお客様もそこそこで
すっかり落ち着いてしまった感がありました。

そしてやたらとテンションの高い店長。

知ってるバイトメンバーさんも少なく
なんだか異世界にでもやってきたかのようで
なんだかとても、不安になりました。

そう、特にこれといったことはないのです。

ただただ、不安になってしまったという
だけだったのです。

元々私は
環境の変化にとても弱く、
気持ちが不安定になってしまうところが
ありました。

息苦しくなったり、落ち着かなかったり。
なんとも言えない気持ちになってしまう。

その苦痛に耐えられなくなったわたしは
出勤してわずか数日でお店に電話をして
「もう出勤できません…」
と伝えたのです。

同じ系列店なのに
なんでこんなにも働きにくいのだろうか…

帰りたい…

働くなら、みんなと一緒がいい…

そんなことを思っていた私に

「お前はもう戻ってこなくていい!」
「クビだ!」

と、店長からの電話。

事情も聞いてもらえず
弁解する余地もなく
私は、戻るところをなくしてしまいました。

免許を取り終えたのち
私は地元に戻ることになりました。
再び実家での生活の始まり。

免許も無事に取り終えた私は
大手のスポーツ用品店で
アルバイトとして働くことにしました。

冬の繁忙期。
私はスノーボードウェアの担当として
売り場に立ちました。

初めての接客販売でしたが
長く接客業をやっていたおかげで
順調に売り上げ成績を伸ばし
入店して2ヶ月でボートウェアの売り上げ
店内2位まで行きました。

女性しかいないウェアチームでは
なかなか人間関係がうまくいかず
悩む事も多くありました。

しかし、店長や社員さんからは
仕事を評価してもらえたり
他のチームの方とも
徐々に打ち解ける事もできてきて
だんだんと仕事が楽しくなりました。

『地元でも、なんとかやっていけそう!!』

そんな前向きな気持ちが

打ち砕かれるとも知らずに…。


 

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