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リリー&みー

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愛しい姉のリリーと妹ミーの画と語りです。
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【 愛犬は飼主に似る】

【 愛犬は飼主に似る】

野良猫だったチョロを飼う前に、
私は犬を飼っていた。
16歳まで生きて、
私の胸に抱かれて
とうとう息絶えてしまった。

その子犬を貰いに行ったときは、元気な雄の子と決めていた。5頭いた子犬の中に、1頭だけ雌がいた。ひと回り小さな弱々しい白い子犬であった。その子と眼と眼が逢った瞬間、閃光が走った。
この子だ!!
この子が私の子だ!
雄の子犬への思いは
吹っ飛んでいた。

初めて飼うことになった雌犬

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【別離】 ちょろ⑤

【別離】 ちょろ⑤

~ちょろ外伝~

野良猫の「ちょろ」と
知り合う前の年の9月に、
私は最愛の犬を亡くした。
満16歳まで生きてくれた。
名はリリー。
白い百合から名付けた雑種。
全身の白毛も
中折れた耳の薄い赤茶も
美しかった。
それは
初めてのメス犬だった。

想い起せば、リリーは
貰う筈ではなかった。
欲しいのは男の子であった。

貰いに行った家庭には
5頭も産まれていて
生後ひと月半の子たちが、
1メートル

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【 猫の躾 】

【 猫の躾 】

姉である犬のリリーには
そこそこの躾をしました。否、しなかった。

いつも話しかける中で、少しづつ人の言葉を覚えていき、暮らしていくルールも学んでいったように思う。例えば食事・・「お腹すいたね」「はい、ご飯だよ」「今日はチーズ」「食べるのはここで」「ちょっと待って」「よし、いいよ」・・・「美味しい?」
待つことや行ってよいことの「マテ」や「ヨシ」や場所指定の「ここ」や「あっち」「こっち」「おいで」

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【 子たちの策略 】

【 子たちの策略 】

リリー&ミーの姉妹ふたり。
良好な時は、

ふたりくつろいだり、
じゃれあったりしますが、
何故か喧嘩して険悪になると?
・・・

ふたりは決別の態度で、
各々、私へ何かを訴える
目つきをするのです。

「さあ、夕食にしよう!」

その言葉で、再び
仲良しになるのでした。

ふたりは結束して、
夕食要求の作戦に出たのかもしれません。

【 順番なんだ 】

【 順番なんだ 】

「さっ、ミーからお食べ!」
飼い主の私は決して、犬のリリーに躾も教えた事もありません。
でも、彼女はいつも実行するのです。食事の時、リリーの妹ミーへの優しき思いやりなんでしょうか。こういうポーズでお座りして、先ずは妹である猫のミーに食べさせるのです。それも正座不動、あはは。
それから

ミーは食べる量の半分くらいで、姉に習ってお座り。残り少なくなった食事をリリーが食べ始めます。毎日毎回、ほっこり気

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【 ごはんだよ 】

【 ごはんだよ 】

いつものこと。
姉のリリーは、妹ミーのじゃれあいの催促に応じます。リリーが柔噛みでミーの体のあちこちを優しく攻撃します。

ミーが作戦で「みゃあ~!=痛い」と叫ぶと、リリーは攻撃を止めます。
そこですかさずミーの猫パンチ!軽いジャブですが、姉のリリーは降参です。

「おまえ達、ご飯だよっ」

先ず、リリーに好物のドッグフード。
そうなのですが・・・

お姉ちゃんは優しくて、妹は甘えん坊なのです。�

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【君子、豹変する】

【君子、豹変する】

そっと、カメラを向けると・・・

格好をつけます。

在りし日の、
姉のリリー。
そして
妹のミー。

この子と家族になる

この子と家族になる

細目のこの子、毎日朝早く来てくれる野良猫です。いままで、どうやって生きてきたんやろ。

ある日、この子が驚いて、
目を見開いたとき、

目玉がなかった。

目が潰れてる! ああ。

視覚がない・・盲目。
聴覚と嗅覚、それから、
口髭の触覚、これで
生きてきたんだ!

5メートル位向こうに、
ちょこんと座っている。
今朝も来てくれて
ありがと!
ほら、さあ、朝ご飯だよ。
2.5メートルよりは、
近寄

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青い黒電話の経緯

青い黒電話の経緯

黒電話が自宅に一機あります。

多分、使えると思っているので、
今もNTT有線につないだままです。

とはいっても、携帯の時代だから、
この固定電話には、
ほとんど、めったに、
世間から架かってはこない。

記憶では4年前の、
間違い電話が最後。
そう記憶している。

まさに、わが家に存在する
昭和に息絶えたはずの
貴重で珍品な
唯一の時代物のなのです。

ちなみに住んでいる家は、
小さいおんぼろ

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愛ひとりじめが・・・

愛ひとりじめが・・・

今夜からは、新しい家族が増えて

戸惑っている リリー。
リリーは 父さんといっしょ
あたらしいミーは 母さんといっしょ
おやすみ~

二人乗り

二人乗り

私はお百姓さんじゃあないけど

マイカーは軽トラックでした。

多種多様な趣味があって

この荷台の広さが

私のニーズに応えてくれたのです。

助手席は いつもリリーでした。

リリーの占有席・・・。

いつも リリーとの二人乗り。

もちろん、通勤車でもありました。

ある日のこと、その軽トラのエンジンが

ぶっ壊れてしまいました。

走行距離、284480キロ しゃあない。

で、近所の中古

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自己紹介にかえて

自己紹介にかえて

右下の白い折れ耳が次女で 左上の縞々が三女です。ちなみに長女のみ人間で とっくの昔に嫁いで出て行ってしまいました。その他に 初老に近い家内が 狭い庭の花壇にて 草取りをやっておるのです。ああ女の園。

コラムは書けないけど

コラムは書けないけど

コラムもエッセイも書けない。というか、その違いも よく知らない。文章好きでもなけりゃ、理屈を言うのも、嫌な気持ち。小説なんて とてもとても。

視覚表現の画が自分に合っているけど、なんか 書いてみようかな。言語・文章から程遠い人間の これって つぶやき かな?

いつもいっしょだった

いつもいっしょだった



リリー おやすみ 今日も 守ってくれて ありがとう。