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アニータ少尉のオキナワ作戦 - 本文でいちいち理由と解説を書かなかったこと、書けなかったこと

 十話までの総集編はこちらから。
 アニータ少尉のオキナワ作戦総集編Ⅰ(1)~(5)
 アニータ少尉のオキナワ作戦総集編Ⅱ(6)~(10)
 
アニータ少尉のオキナワ作戦(11)、寧波(ニンポー)Ⅰ
 アニータ少尉のオキナワ作戦(12)、寧波(ニンポー)Ⅱ

 過去アップした「エレーナ少佐のサドガシマ作戦」は、
エレーナ少佐のサドガシマ作戦、時系列
「マガジン『エレーナ少佐のサドガシマ作戦』」こちらからどうぞ。

石垣島侵攻開始:Dディ

アニータ少尉のオキナワ作戦(1)、佐渡出港:Dディ-18
アニータ少尉のオキナワ作戦(2)、佐世保へ:Dディ-16
アニータ少尉のオキナワ作戦(3)、沖縄へ:Dディ-15
アニータ少尉のオキナワ作戦(4)、石垣島へⅠ:Dディ-13
アニータ少尉のオキナワ作戦(5)、石垣島へⅡ:Dディ-12
アニータ少尉のオキナワ作戦(6)、石垣島Ⅰ:Dディ-11
アニータ少尉のオキナワ作戦(7)、石垣島Ⅱ:Dディ-9
アニータ少尉のオキナワ作戦(8)、石垣島Ⅲ:Dディ-8
アニータ少尉のオキナワ作戦(9)、石垣島Ⅳ:Dディ-7
アニータ少尉のオキナワ作戦(10)、石垣島Ⅴ:Dディ-6
アニータ少尉のオキナワ作戦(11)、石垣島Ⅵ:Dディ-5
アニータ少尉のオキナワ作戦(12)、石垣島Ⅶ:Dディ-5
アニータ少尉のオキナワ作戦(13)、石垣島Ⅷ:Dディ-5
アニータ少尉のオキナワ作戦(14)、石垣島Ⅸ:Dディ±0
アニータ少尉のオキナワ作戦(15)、石垣島Ⅹ:Dディ±0
アニータ少尉のオキナワ作戦(16)、石垣島Ⅺ:Dディ+1
アニータ少尉のオキナワ作戦(17)、石垣島Ⅻ:Dディ+2
アニータ少尉のオキナワ作戦(18)、石垣島XⅢ:Dディ+3
アニータ少尉のオキナワ作戦(19)、石垣島XⅣ:Dディ+4
アニータ少尉のオキナワ作戦(20)、石垣島XV:Dディ+5

アニータ少尉のオキナワ作戦 - で、本文で書かなかったこと、書けなかったこと

つぶやきで、以下の池上彰氏のニュースを参照しました。

★ 池上氏解説「日本の防衛力」は世界でどのレベルか 軍事力はアメリカが突出して1位、中国も追随

こういう馬鹿な記事で軍備を語ってはイカン!敵対する国家との国境線あたりの兵力で考えてみたまえ。この池上さんって煽りで金稼いでるんだよなあ。

★ 御本人もわかっている

まあ、御本人もわかっていると思うんですよ。わかっていなかったら、軍事の素人かイデオロギーが優先する自分の見たい現実だけを見る人の類ということになります。

『20歳の自分に教えたい現代史のきほん』、『池上彰のニュースそうだったのか!!』なんて本、番組を元にしたものですから、細かいことを書いているとキリがない。

池上先生、多少煽っても構いませんから、1時間ちょっとで読み終わる面白おかしい話を書いてくださいよ。ほら、ウクライナ問題がありますから、「日本の防衛力は世界でどのレベルか、軍事力はアメリカが突出して1位、中国も追随」なんて素人受けはいいですよ!なんて言われて、まあ、印税入るしと適当に書いたってことじゃないか?

池上彰氏の話を真面目に聞く人たちだと、中国にも軍閥のような北部戦区、西武戦区、東部戦区、南部戦区、中央戦区という五大戦区がありまして・・・なんて話は読まれない。ロシアだって同じですよね?西部軍管区、南部軍管区、中央軍管区、シベリア軍管区、極東軍管区と五大軍管区がありまして、って話から始めては本が売れません。

それで、冷静にですな、今回のロシア連邦は、極東軍管区の戦力の75%をウクライナ戦役に持っていってしまって、隣国が日本じゃなければ、そんなことは不可能なんて話をしたって無駄です。

同様、中国の北部戦区はロシア、北朝鮮と長い国境線で接していて、海を隔てて日本と対峙している。いざ、台湾侵攻と言っても、北部戦区の戦力をはるか南の台湾海峡に割けるなど不可能、そんなことは、東部戦区と南部戦区でやってくれ!ウチを戦力の勘定に入れないで欲しい!というのが本音でして、なんて書いても無駄です。

だから、中国全体の戦力をアメリカ、日本と比較して、これを持って日本には徴兵制復活を目論む輩もいるんですよ!と言えば、徴兵制けしからん!なんて輩が喜ぶわけです。

『防衛白書2021年版』によれば、中国が公表している国防費は1991年度からの30年間で約42倍に達しました。これからもどんどん増えそうです。となると、いずれ中国は軍事費でもアメリカを抜くかもしれない。それほどの急激な増加です。

ここで兵士の数に目を向けてみます。中国にはアメリカを上回るものすごい人数の兵士がいることがわかります。アメリカ軍140万人に対して中国は218万5000人です。中国人民解放軍は少数精鋭の軍隊にしようと人員削減を進めており、最近、30万人を削減しました。それでもまだ200万人以上います。

★ 中国と国境を接する国々は14ヶ国。おっかない国と国境を接する戦区から戦力を引っこ抜けますか?

なんて言ってますが、アメリカ本土は、カナダ・メキシコという友好国と国境を接していて、海を隔てて昔は怖かったキューバと対峙してます。ハワイなんて太平洋の真ん中。どの国がハワイに侵攻できます?

中国としたら、せいぜい手が届くのはグアム島とかサイパン島の北マリアナ諸島ぐらい。それも日本という弧状列島で蓋をされていますので、大変な思いをしないと西太平洋に出られません。

アメリカ相手じゃなくても、中国と国境を接する国々は14ヶ国。おっかないインドと国境を接する西武戦区から東部、南部に戦力を引っこ抜けますか?友好国のロシアと国境を接する北部戦区からどうですか?海を隔ててアメリカの同盟国の日本がいますが、それを無視して、東部、南部戦区は台湾侵攻に集中できますか?ってできませんよね?

つまり、中国や韓国の外貨準備金と同様、金額としては数えられますが、使えないお金も多くって、とてもとても足りないんですわ、ってのが実情。

だから、「兵士の数は、アメリカ軍140万人に対して中国は218万5000人」なんて当たり前でしょうが?隣国がカナダ、メキシコのアメリカはこの二国に国境警備の軍事力を配置しなくて済みますから楽。シベリア、アラスカさえ注意していればいいんですから。

池上彰氏、じゅうじゅうご承知ですよね?でも、煽りニュースを書かないで本音を書いたら儲かりませんもの。

★ さて、台湾侵攻や西南諸島・沖縄侵攻

★ 石垣島・宮古島・与那国島 侵攻作戦、日中戦力図

さて、台湾侵攻や西南諸島・沖縄侵攻も同じ話です。

「中国の兵士の数は218万5,000人」とか言っても、全部をぶっ込めないでしょう?

それに専門というものがあります。ミサイル・レーダー部隊に戦闘させれらます?飯作り専門の兵士に銃が扱えます?海軍の艦艇乗り込み員に上陸作戦を任せられます?戦車しか扱えない兵士に飛行機の整備できますか?

可処分所得と同じですよね?年収218万5,000円あります!と言っても、家のローンとか借家の家賃で年80万円、子供の教育費で年40万円、食費光熱費で年60万円、その他その他で、使えるのは38万5,000円のさらに半分以下、ということですわ。

★ 私も池上彰氏のように荒唐無稽で煽って書きたい。しかし、冷静にリアリティーを追求すると、とっても荒唐無稽に書けませんよ。

私も池上彰氏のように荒唐無稽で煽って書きたい。しかし、冷静にリアリティーを追求すると、台湾・南西諸島に200万人が襲ってくる!なんて書けませんよ。

嘘を書くなら、日本の航空自衛隊なんて、第四世代戦闘機F-15、200機保有してるんだぜ!って書きますが、半数の機体に載っているのは、1980年代の任天堂のファミコン並の16ビットのCPUで作動する機体コントローラーです。北朝鮮の戦闘機よりはマシってことです。

やっと半数の残り100機が最新鋭のF-15改(F-15MJ)に改修されたってこと。その100機だって、北海道から沖縄までまんべんなく配置してますから、余っている機体なんてありません。整備中のものもあるでしょう。

だから、台湾有事に、南西諸島にありったけのF-15改100機を投入!なんてできませんよね?F-35だって編成中です。退役中のファントムなら余ってるでしょうが、中国の最新鋭の殲20、殲31に何分保つんでしょうね?

★ 中国の兵士の数は218万5,000人、台湾・南西諸島ごとき、簡単だろ?

いくら北京が、習近平様が「中国の兵士の数は218万5,000人、台湾・南西諸島ごとき、簡単だろ?」と言われてもね、最前線を預かる参謀共は困っちゃうわけです。

まさか、炊事係を台湾有事に、南西諸島に繰り出すわけにもいきません。

アメリカの海兵隊に当たる中国の陸戦隊は2万5千名です。この戦力はほぼ台湾有事、南西諸島攻略に使えます。対する日本の水陸機動団は3千名。八倍以上ですが、自衛隊は待ち構えて、不沈空母たる陸の島の上にいますが、中国の陸戦隊は2万5千名、泳ぐわけにはいきません。船で渡海するほかありません。

じゃあ、それに使う強襲揚陸艦は?というと、2万5千トンという大きな船、20隻も建造済み。170トンのホバー4隻を積めますので、短距離で詰め込めば250名✕4隻=千名運べます。20隻なら2万人。

ところが、この中国の強襲揚陸艦、商船ベースなので、装甲は弱い、防御は薄いで、あまり台湾本島とか南西諸島に近づくと、相手の地対艦ミサイルの餌食になります。

だから、水平線の向こう、領海外よりも離れた100キロぐらいからホバーを出す。このホバー、時速70キロは出せますが、陸に着くまでに1時間はかかる。その間、台湾や日本の艦艇、航空機から逃げ回らないといけません。

ただし、1隻の建造費は安い。1億円以下。それに台湾や日本が1基十億円の対艦ミサイルを使いますかね?もったいない。

★ じゃあ、南西諸島に振り向けられる戦力は?

さて、台湾もありますから、強襲揚陸艦20隻全部を南西諸島に派遣できません。せいぜい、4分の1。5隻。兵士数5千人。こんなものでしょ?

空母は台湾海峡に張り付きです。だから、弱っちい強襲揚陸艦5隻の護衛に出せるのは、フリゲート艦が3隻程度。

航空機は、上の思い込みでのアメリカ軍のステルス以上の能力の殲20、殲31が16機程度。アメリカが干渉しなければ、航空自衛隊で出せるのは、那覇基地のF-15改が8機ぐらいじゃね?とか中国軍参謀は思うのです。

これで闘えっていうの?勝てるかな?と中国軍参謀は思う。

しかし、与那国島、石垣島、宮古島のうち、ひとつでも占領できれば、中国も台湾の東海岸が狙える陸の不沈空母が手に入る!これで、出世間違いなし!と思うのです。

さて、「中国の兵士の数は218万5,000人、台湾・南西諸島ごとき、簡単だろ?」が、5千人になっちゃいましたが、5千人でも、日本の自衛隊にとっては気が重いのです。

★ ・・・と、これを「アニータ少尉のオキナワ作戦」本文でいちいち理由と解説を書くわけにもいかない。書かない。書けない。

これがね、あなたと私とか、オレとオマエとかの登場人物二人のフィクションなら、いくらでも嘘八百を書けます、エロ場面満載!

ですが、そんなもん、NOTEですら、1日数千本、アップされてますがね。

誰が読みますか?そんな物?

かといって、本格軍事シミュレーションでもあるまいし、軍事オタクの知識満載で、ここまで書いたような理由や解説を誰が読みますか?そんな物?

書かない、書けないことって、たくさんあるんですわ。

・・・エロだけ書こうかな?


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