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(人文書の)編集者は何をしているのか ——1冊の本ができるまで
出版というのはどんくさいもので、1冊の本ができるまでに、どんなに早くても3ヶ月くらいはかかります。学術書であれば10年とか、それ以上の年数が掛かるということも珍しくなく、たとえば昨年末に上梓された安藤宏『太宰治論』(東京大学出版会)は、安藤先生のライフワークである太宰治研究の集大成といえるものですが、あとがきには「当初の刊行予定から二〇年以上も遅れてしまった」と書いてあります。本ができるまでは長い
もっとみる〈アジア文芸ライブラリー〉についての記事・報道・イベントまとめ
2024年4月、春秋社でアジアに特化した海外文学のシリーズ〈アジア文芸ライブラリー〉の刊行を開始しました。わたしが企画立ち上げと、ほぼすべての作品の編集を担当しています。このシリーズとその収録作品についての記事・書評・イベントなどをまとめてご紹介します。
春秋社の発行物〈アジア文芸ライブラリー〉内容見本(リーフレット)
三つ折りのリーフレットを作成しました。書店で配布しているほか、オンラインで
【編集後記】朱和之『南光』中村加代子訳〈アジア文芸ライブラリー〉
「日本で一番高い山ってどこだと思いますか?」
わたしの恩師のひとりである東洋史の先生は、学期の授業のはじまりに、こんな質問を投げかけて学生たちをキョトンとさせていました。
ああ、あれのことね、とすぐにピンときた方もいらっしゃるかと思いますが、「富士山」以外の答えを思いつかない方は、ぜひこの本を読んで答えを探してみてください。
朱和之『南光』について
アジア文芸ライブラリーの第二作目として、