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あの記号やあのアクセント記号を入力する方法(mac編)

àとかÉとかüのようなアクセント記号のついた文字や、¿や« ギュメ »のような記号類をmacのJISキーボードで入力する方法をまとまておこうと思います。

A. 基本編

まずはmacの文字入力に備わっているいくつかの機能をご紹介しておきます。以下の3つをおさえておけば、文字・記号の入力で困ることはほとんどないのではないかと思います。

① アクセントメニュー

欧文のアクセント記号を入力する場合に最も簡単なのがアクセントメニューを表示するという方法。たとえばキーボードの「A」を押し続けると、こういうメニューが表示されます。

アクセントメニュー

出したい文字にポインタを合わせてクリックするなり、 出したい文字の下にある数字のキーを押すなりすれば入力完了です。なお、サンスクリット語のローマ字表記に使われる記号付きアルファベット(ṣとかṝとか)はこの方法でも入力できませんので以下の文字ビューアを使うなり、入力するためのソフトを使うなりしてください。

ATOKの英字入力モードや半角英字入力モードではこの機能が使えませんので、macの英字/ABC入力にしてください。

② 文字ビューア

絵文字や記号などは「文字ビューア」というのを使って選ぶこともできます。表示するには command + control + スペース もしくは fn + E を押す、あるいはメニューバーから「編集」→「絵文字と記号」を選ぶと、こういうメニューが表示されます。

ここから入力したい文字を選ぶこともできますが、右上のボタンを押すと、更に詳しいメニューが表示されます。

この方法であらゆる文字が入力できるのですが、デフォルトだと全ての記号が表示される訳ではありません。左上のメニューから「リストをカスタマイズ」を押して、表示したい文字のカテゴリを選択すると、メニューに追加することができます。

世界中の文字はもちろんですが、𒀁楔形文字𒀻や𓀓エジプト聖刻文字(ヒエログリフ)𓀬も入力できて楽しい。𝄆音楽記号𝄇や漢文の返り点(㆑など)も入力できるし、読みが分からなくても感じを部首から検索することもできる。unicodeの一覧表で入力することもできます。

③ キーボードビューア

キーボードビューアはキーボードのどのキーを押したらどの文字が入力されるのかが表示される機能で、入力メニューから表示することができます。

何も押していない状態だと(わたしのmacだと)こういう状態です。
optionキーを押した段階だとこんな感じ。
オレンジで囲まれているところはアクセント記号で、これを押したあとにキーを押すと記号付きアルファベットが入力されます。



B.  よく使う記号や文字の入力方法

わたしが編集をやっているなかで、よく出会う記号類や、アクセント記号の入力方法を、以下にまとめておきます。

アクセント記号

基本的に、option と何らかのキーを同時に押して、その後に文字のキーを押すと入力されます。文字の代わりにスペースを押すとアクセント記号だけ入力することができます。もちろん shift を押しながら大文字も入力できます。

é エキュート/アクサンテギュ
…… option + E → a/e/u/i/o/j

î サーカムフレックス/アクサン・スィルコンフレクス
…… option + I → a/e/u/i/o

è グラーヴ/グレイヴ
…… option + _ → a/e/u/i/o

ü ウムラウト/トレマ
……  option + U → a/e/y/u/i/o

ã チルダ
…… option + N → a/n/o

ç セディーユ
…… option + C

ø ストローク
…… option + O

よく使う記号類

enダッシュ (U+2013)
…… option + -

emダッシュ(全角ダッシュ/ダーシ) (U+2014)
…… option + shift + -

ハイフンやダッシュ(ダーシ)の使い分けについては、過去に書いたこの記事を参照してください。

“ ” 二重引用符
“ 左二重引用符(U+201C)…… option @
” 
右二重引用符(U+201D)…… option + shift @

‘ ’ 一重引用符
左一重引用符(U+2018)…… option + [ 
右一重引用符(U+2019)…… option shift +

shift + 2で出てくる " (U+0022)や、shift + 7で出てくる ' (U+0027)は、「垂直引用符」と呼ばれるもので、タイプライター時代にキーボードを簡素にするために用いられた。組版の際には上記の正式な引用符に置き換えられる。垂直引用符はマヌケ引用符とも言われるので、印刷物で使うと素人丸出しで恥ずかしい。
アポストロフィも一般にU+2019の右一重引用符が使われる。

« » ギュメ/ギメ
«…… option + ]
»…… option + shift +

¿ 倒置疑問符 (U+00BF)
…… option + /

¡ 倒置感嘆符 (U+00A1)
…… option + 1

© 著作権記号 (U+00A9)
…… option + G

 三点リーダー/エリプシス(U+2026)
…… option + ;

° 度 (U+00B0)
…… option + shift8

\ バックスラッシュ (U+005C)
…… option + ¥

気が向いたらwindows編も書きましょう。

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