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自己紹介

あらきともうします。本名はともかく(探せばすぐ分かると思いますが)「あらきさん」と呼んでもらえるとうれしいです。

春秋社という出版社で人文書と、海外文学の編集をしております。似たような名前の出版社が他にもいくつかありますが、週刊誌でスクープを飛ばしているところではありません。

経歴

平成生まれです。都立戸山高校を中退した後、無職やフリーターをして、専門学校で鍼灸師の国家資格を取得しました。

なぜか専門学校卒業前に突然、大学進学を決意。国際基督教大学で文化人類学と歴史学を専攻、一橋大学大学院社会学研究科で社会政策学(といってもやってたことは宗教社会学寄り)を専攻していました。研究テーマは民俗宗教における死者の供養と家族構造(卒論)、終末期のケアと宗教性(修論)など。現在も民俗宗教についての在野研究を行っています。

編集に関係があったりなかったりするバイトや活動、そして無職をしていましたが、2021年4月にようやく就職して、現職。編集者として採用されたので、研修で1ヶ月だけ営業にいた以外はずっと編集をしてきました。

言語は、英語はまあ不自由なく使えますが(カジュアルな会話は苦手ですが、まあそれは日本語でも一緒)、それ以外の言語はどれも中途半端です。

わたしのnoteについて

わたしのnoteでは、編集者として覚えておきたいことと、知っておいてもらえると仕事がスムーズになるんじゃないかと思えることをまとめています。

出版にはさまざまな人が関わっていますが、お互いにどのような仕事をしているか、実はよく分かっていない場合も多いのではないか……と思うのです。そこで編集者の手の内を思いっきり明かしてしまい、お互いの仕事を理解して風通しを良くしたいと思っています。

しかし「編集」といってもジャンルや媒体によってさまざまですから、ここにかくのはわたしなりの「編集」です。ご指摘や質問などありましたら、お気軽にどうぞ。連絡先は下にあります。

もっと個人的なことは、ブログ Life Gets Messyに書いてあります。最近滞りがちですが、続けます。

また、わたしは独立研究者として(この言葉は好きじゃないのですが、いわゆる「在野」で)研究をしています。研究についてはresearchmapをどうぞ。自分の研究分野と、編集する分野には割と意図的に距離を置くようにしています。

仕事について

勤務先は仏教、音楽、西洋哲学などの専門書・一般書の版元として知られているのですが、わたしはあんまり空気も読めないし同調もしないので、好きなように仕事しています。

おもな関心としては、アジアの現代文学と、ケア、ジェンダーとセクシュアリティ、家族・親族、表象、など。ジャンルで言えば社会学、宗教、思想、表象文化論、などです。シリーズ〈アジア文芸ライブラリー〉の中の人です(後述)。

とくに目下の関心としては、「家族」や「恋愛」とされてきたことを問い直し、生きづらさや困難を生む社会通念を解体してゆくことと、これからのために新しい親密圏の作り方を考えていくことが大きなテーマです。

当然ですが、あらゆる差別に反対します。

これまでのお仕事、これからのお仕事

これまでに手掛けた本

これまでに手掛けた本や関わった本は、以下のbooklogにまとめてあります(が、更新遅め&結構抜けています、すみません)。

現在進行中のお仕事

目下、最大の仕事が〈アジア文芸ライブラリー〉の編集担当です。企画の立ち上げから、作品の選定、翻訳依頼、編集、雑用、その他なんでも、編集サイドの仕事を(翻訳とか営業とかではないものを)ほぼひとりでやっています。

現在担当しているweb連載は、以下の通りです。いずれも連載完結語、書籍化する予定です。

岸佑さんの「戦後を譲りわたす⸺日本の「モダン・ムーブメント」建築史」では、モダニズムやモダンムーブメントの建築を各回ひとつ取り上げて、その建築の背景や込められた思想などを読み解き、未来に受け継いでいくためのポイントを探ります。岸さんの専門は日本近現代建築史。現在は青山学院大学・東洋大学ほか非常勤講師。

岩切正一郎さんの「文字の渚」では、ことばを手がかりとして、文学・詩・演劇・映画といった芸術が持つ意味を改めて考えます。文学や古典が軽んじられる世の中で、言葉を持つわれわれが表現するいとなみの力。岩切さんはフランス文学者・詩人・戯曲翻訳家で、現在は国際基督教大学(ICU)学長です。

倉本知明の「フォルモサ南方奇譚⸺南台湾の歴史・文化・文学」では、南台湾の各地を訪れ、その地に伝わる伝承や歴史を訪ね、複雑な台湾の姿を読み解いていきます。倉本さんは台湾文学が専門で、現在は台湾・高雄にある文藻外語大学准教授。翻訳家として、呉明益『眠りの航路』(白水社)、 グラフィックノベル『台湾の少年』(岩波書店)など、数々の台湾文学を日本に紹介しています。

これからのお仕事

シリーズ〈アジア文芸ライブラリー〉は、打ち切りになったり転職しないかぎりは(あるいはそうだとしても)自分のライフワークとして、アジアの各地の文学を紹介する仕事をずっと続ける予定です。

それにくわえて、家族やケアに関する人文・社会科学的な研究を一般に伝える本と研究者向けの本を作る予定です。また、日本の宗教や思想のジャンルでの専門書を今後引き続き作っていきます。

連絡先

ご連絡はTwitterのDM、またはaraki.shun118あっとgmail.comへどうぞ。よほど失礼な方でなければ、できるかぎり返信します。ご質問やご相談、あるいは間違いのご指摘、感想など、いただけるととてもありがたいです。

なお、具体的に出版の計画のある方は、会社に直接お問い合わせいただくのがスムーズかと思います。

Twitter(X)は仕事3割、個人的なこと7割くらいです。フォロー返すことは稀です。適当にお付き合いください。Twitterは言論空間たりえないと思っているので議論はしません。お返事の必要なことはDMやメイルでどうぞ。作品の感想などをつぶやくこともありますが、同じ理由であまり批判的なことは書かないようにしていますので、あらきさんが推してたから観に行ったけど良くなかったと思われる方がいらっしゃったらすみません。

あと、精神的なダメージを防ぐためにTwitterのリプライや引用はほぼ見ていません。こちらからフォローしていない人の通知は来ないようにしてあります。見たとしても、返信することは稀です。悪しからずご承知ください。

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