カツオは好きですか?
精神科のデイケアの帰りに
買い物に行こうと思い歩いていた
我が家の近所には市場がある
昭和な感じの個人商店が集まった場所だ
その市場の前で何かをしている
ドラム缶の上に網を置き何かを焼いている様だ
近づいてよく見てみると鰹を焼いていた
ドラム缶と藁で鰹のタタキを作っていたのだ
珍しい光景なのでずっと見ていた
そして許可を得て写真を数枚撮った
そして気が付いたら整理券を貰う為に
列に並んでいたのだった
隣町に住むイトコに連絡する
流石に四分の一を1人では食べきれない
話がまとまり鰹を買う事となった
茗荷とニンニクとポン酢もお使いを頼まれ
鰹と一緒に持って行った
四分の一といえど大きい鰹だった
大きい鰹だなあー
と言いながらイトコは
玉ねぎを切り茗荷とニンニクを小鉢に入れた
その上に鰹を並べてゆく
1つのお皿には乗り切らず
2つに分け2人でシェアして食べた
近所の飲食店が買いに来る市場だ
脂がのり身が締まった美味しい鰹だった
2人で半分づつ食べたが
もうそれだけでお腹が
いっぱいになってしまった
電話ではちょくちょく話をしているが
会うのはかなり久しぶりだった
近況報告と世間話をしていると
気がついたら明け方になっていた
秋の早朝を自転車で帰る
少し肌寒く澄んだ空気がよかった
こんなにいいお刺身を食べたのは
いつぐらいぶりだろう?
帰りにイトコは
またいい魚があったら買ってきてねー!
と言い見えなくなるまで見送ってくれた
お気に召したようで良かった
元魚屋に魚を持って行くという
謎な行動をしてしまったのだが
またいい魚があったら
買って行きシェアしたいと思っている