マガジンのカバー画像

農ある暮らしの風景

35
農家で生まれ育った私が感じる、豊かな暮らしのようすをご紹介。
運営しているクリエイター

記事一覧

一足先に春

一足先に春

青森の桜はどこも満開になり、気温も暖かい日が続いているのでお花見日和です。
路地の花にや色んな樹の花も咲いてきました。

うちの畑にはりんご以外の果樹もいくつか植わっていてりんごより一足先に開花していっています。

まずは杏。昨年は隔年欠果であまり花が多くなかったのですがその分今年はいい感じに咲きました!

そして昨年新しく植えたネクタリンの「メイグランド」も初めて花がつきました。

ネクタリンは

もっとみる
アスパラ見学に行きました

アスパラ見学に行きました

私は果樹は詳しいほうだと思うのですが、野菜は実はさっぱりです。最近、「果樹も野菜も植物だし、学べるところが多いのでは?」と思っていて野菜の栽培に興味があります。
そんな時に知り合った方の働くIT企業で、アスパラを栽培していると聞いて興味深々!さっそく先週畑の見学をさせてもらいました。

アスパラ栽培をしているのは farm in 合同会社という弘前市のIT企業さんです。

畑は板柳町から車で30分

もっとみる
りんごかもしれない

りんごかもしれない

今回はりんごが題材の絵本を紹介します。

ヨシタケシンスケさん作『りんごかもしれない』です。

数年前に町の図書館で見かけて、表紙のイラストに惹かれて(上手く言葉にできないんですがとにかく良い)、内容もすごく面白いので大好きな絵本になりました。

簡単なあらすじですが、男の子がある日テーブルの上にあるりんごを見て「これはもしかしたらりんごじゃないかもしれない…」と様々な想像をめぐらせるお話。
この

もっとみる
ことばの果実

ことばの果実

素敵な本に出会ったので紹介します。
タイトルは『ことばの果実』。著者は詩人・作家の長田弘さんで、いろいろな"果実"について書かれた短篇エッセイ集です。

どこでだかは忘れましたが偶然知って気になったので図書館で借りてみました。
長田弘さんのことは存じ上げておらず、作品を読むのは初めてです。

まず表紙のイラストが優しい筆のタッチで描かれた、おそらくミカン。なんだかあったかい気持ちになります。
各話

もっとみる
デコポン

デコポン

スーパーで最近よく見かけていて、日の光を映したようなオレンジ色に惹かれて買いました。

デコポンは「不知火(しらぬい)」という柑橘の品種。
糖度13度以上で酸の割合が1%以下の不知火で、JAから出荷されるものがデコポンと名乗ることができます。

そもそも不知火は[清見]×[ポンカン]の交配で生まれました。
品種名は、熊本県の不知火町という地名からきています。ちなみに不知火町以外で出荷されると愛媛な

もっとみる
振り返れば未来

振り返れば未来

農業の知識は実践経験だけでなく、農業関係の本や雑誌などを読んで学ぶことも大切だと私は思っています。
最近読んだ、山下惣一さんの『振り返れば未来』という本がとても心に響いたので紹介します。

山下惣一さんについて

山下さんは佐賀県唐津市で米やみかんを栽培する"百姓"として長年農業と向き合ってきました。
日々の農作業を営む一方で作家としても活躍し、『海鳴り』で第13回日本農民文学賞を受賞。『野に誌す

もっとみる
嬉しい投稿

嬉しい投稿

noteを始めてから色んな人の投稿を読むようになりました。気になるワードで検索したり、自分に合う内容のおすすめ記事をチェックしてみたりと楽しんでいます。
様々な記事を読んでいるなかで私がつい嬉しくなったものがあったので、今回はそちらをご紹介したいです。

まずはQuu&Fuuさんの『朝からフルーツを食べるという偉人の話』。

毎朝フルーツを食べているという友人の話から、1週間の朝ごはんフルーツに挑

もっとみる
冬の柑橘しごと

冬の柑橘しごと

冬の果物といえばみかんを思い浮かべる方も多いと思います。
りんご農家といえど冬はみかんも食べますし、なんならりんごと交換にみかんが箱で届きます。

私は以前からお知り合いの、岡山県にある倉敷ひらまつ農園さんから今年も柑橘セットを購入しました🍊

みかんはそのまま食べてもちろん美味しいのですが、今年は中身を食べたあとの皮も活用できないかと考え、「みかんの皮ピール」に挑戦。
皮を熱湯でゆでて砂糖煮に

もっとみる
新しい一年

新しい一年

明けましておめでとうございます。これを書いているのは2024年1月3日、三が日最終日です。
年末から天気がよく雪が少なくていい正月だねぇなんて話をしていたら、1日の能登半島の地震に2日の羽田空港事故と少し気持ちが落ちてしまう出来事が続いています。これから穏やかな一年になることを祈るばかりです。

さて、年末年始といえども農家の仕事はできるのでちょっとだけですが手をつけました。まずは令和5年分の収支

もっとみる
クリスマスには...

クリスマスには...

あともう少しすればクリスマスがやってきます。
ところで、クリスマスと果物と聞いて何を思い浮かべますか?大半の方はケーキに乗っているいちごを想像するかと思います。
しかし、りんごもクリスマスと深い関係があるんです!

青森県りんご対策協議会が、クリスマスとりんごにまつわる色々なトピックスをHPで紹介しています。

クリスマス発祥の国であるドイツではツリーの祖先ともいわれる「クリスマスピラミッド」なる

もっとみる
梨が芋になった

梨が芋になった

りんご作りでお世話になっている先輩農家さんに、10月中旬にとれた赤梨をおすそわけしたらお礼としてさつま芋をもらいました。
「シルクスイート」という今やねっとり系の代表格ともいえる品種。
家庭菜園で育てたんだそう。

さつま芋は常温で1ヵ月以上おいておくと、デンプンが糖分に変化して美味しくなるらしい。
ということで熟成させ、11月下旬から解禁です。

シンプルに焼き芋もいいですが、今回は初めて干しい

もっとみる
隙間

隙間

近ごろはりんごの収穫続きで、やらねばならない事務仕事もあれこれ頭の中に溢れていて時間に追われる毎日です。
今がピークだと分かっているのでやる気はあるし頑張りたいと思う反面、曜日感覚が無くなり過ぎていく日々の速さにちょっとむなしさを感じます。

先日畑仕事が終わって自転車を漕ぎながら空を見上げると、飛行機雲が紺青の空に真っ直ぐのびていました。
ああ、綺麗だな、と思って写真を撮影。

そういえば空の写

もっとみる
うちのこけちゃん

うちのこけちゃん

うちには私が自作した苔玉が飾ってあります。
昨年9月に旅行で訪れた十和田市にある奥入瀬モスボール工房という体験施設で制作したものです。
工房がある奥入瀬渓流周辺ではたくさんの種類の苔が自生しており、その美しさを体感できる真書です。

この工房では大中小様々な苔玉が展示・販売されており制作体験もできます。
玉の中心になる植物を選び、その周りに苔をはり付け、細い糸でぐるぐるっと固定したら完成。簡単に苔

もっとみる
お米がきました

お米がきました

9月も終わりに近づいてきました。
うちの周りでは田んぼの稲刈りが進んでいます。

りんご同様、米も猛暑の影響でいつもより1週間ほど早い稲刈りになったようで、雨不足もあって品質も若干下がっているみたいです。
それでも無事に収穫されているのを見て、よかったなぁと感じています。

実家は私が小学生の頃までは米作りもしていましたが、両立が難しくりんご専業になりました。今でも覚えているのは手伝いで祖母と一緒

もっとみる