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武蔵野の歴史と水の流れを辿る旅(自転車爆走スタンプラリー記録)
9月下旬某日、やっと涼しくなった秋晴れに元気が湧いてきた私はスタンプラリーの鬼となって丸一日自転車を漕ぎ倒す羽目になった。スタンプラリーとは、1つクリアするごとに「もうひとつ、もうひとつ」とどんどん止まらなくなるものである。さながらスナック菓子だ。
今、私は「多摩の魅力をめぐる デジタルdeスタンプラリー」をやっている。多摩地域全体に散らばる様々な場所を巡ることになっていて、スポットは計76箇所
走泥社再考展への再訪
4月に泉屋博古館とセットで菊池寛実記念智美術館に行き、走泥社再考展を見た。この展示は前期に1, 2章、後期に3章を展示するという変わった構成になっていて、少し安くなる2回券も販売されていた。もちろん後期も見る気満々でいたのに気づいたら会期末になっていて慌てつつ、今週なんとか行くことができたので今回も感想を書いてみたい。
↓前回行ったときの感想はこちら
前にも書いたようにこの美術館は18時までや
成瀬が野球に連れていく
8月14日、ベルーナドームで行われる西武対ソフトバンク戦にて、『成瀬は天下を取りにいく』作者の宮島未奈さんがセレモニアルピッチに登場するということで、成瀬仲間に誘われて観戦に行くことにした。
西武線で多摩湖駅まで行って、3両編成に乗り換える。混み合った車内は暑い一日を過ごした疲れと、これから見るものへの期待が充満していた。元野球部の同世代男子の会話を聞くともなく聞いていたら、球場前に到着した。こ
全部言ってくれている最強小説
私にとって女4人組小説といえばアン・ブラッシェアーズの『トラベリング・パンツ』シリーズで、夏休みの間別々に過ごす10代の女の子たちがそれぞれ恋愛して傷ついて、最後は結局友情が最強、というところに落ち着くその物語が大好きだった。小中学生のときにその小説を読んでいて、時を経た今新たな女4人組小説に出会った。それが小林早代子『たぶん私たち一生最強』である。
書店で広い面積に積まれたこの本は装丁が『成瀬
万城目学の小説のタイトルについて勝手に考察してみる
七夕の日に万城目さんのサイン会へ。行く前は緊張し、行けば恥ずかしさでいっぱいになり、行ったあとはもっとこう言えばよかったと後悔する。それでもやっぱり会えるのは嬉しいから結局行ってしまう。今回は『六月のぶりぶりぎっちょう』のサイン会だった。これまた奇抜なタイトルだが、「ぶりぶりぎっちょう」はガチで昔からある言葉であるとのことだ。そんなわけで、この機会に万城目学の小説作品をタイトルで分類するということ
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