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*追憶*

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私の過去。ノンフィクション。重たい内容多めです。気をつけてお読みください˚✩*
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#双極性障害

寝たきりからの1歩

寝たきりからの1歩

仕事、しなくちゃ

立ち上がらなきゃ

もう寝てばかりの日々はうんざりだ

寝たきりのような生活を送っていた私
考える力もなく、ただ生きてるだけだったけど
だんだん思考がハッキリしてきて
脳内がクリアになった感じ

そこでやっと思えた
このままじゃダメだって

仕事しなくちゃ

週1から働ける場所を見つけて
勢いで電話して面接をした
採用となり社会復帰が決まった

初めての日
緊張しすぎて吐きそう

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親友

親友

ゆっくりと目をとじて、あの頃を思い出す

中学生のとき、すでに親との関係を壊そうとしていた私は家に居場所はなく、小さな社会のつまらない学校にも居場所がなかった

中学2年生のとき、同じクラスの子を介してひとりの女の子と知り合う
その時私の周りにいた子たちは、みんな心に何かを抱えて苦しんだりしている子ばかりだった
そんな中で彼女はとても明るく、辛さを感じさせず、すぐに打ち解け仲良くなった
彼女は私の

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母への想い

母への想い

ある日仕事から帰宅すると

娘と母から『おかえり』と言われた

楽しそうに
嬉しそうに

疲れて帰ってきてるのに
やめてほしいと思いながらも

『どうしたの?なんかあったの?』

母はうちから車で5分ほどのところに住んでいる
こうやって家にいることも珍しくはない

でも今日は2人で嬉しそうにしていて
疲れている私のテンションでは
煩わしいだけだった

『ママ、わからないの?』

本当に不思議そうな

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私と、母という人 (4)

私と、母という人 (4)

今になって

彼女がとってきた言動がわかるような気がしてならない

病気である私の症状によるものにとても近いものがあるから

その頃に気づくことはもちろんできなかったが

*
大人になった「私」
病気と診断された「私」

その「私」の隣にいる「母」

気分の波にのみ込まれ苦しむ「私」

誰よりも必死に私がよくなるようにと
動いてくれたのは「母」だった

「鬱病」と診断され服薬するも
全く改善されな

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私と、母という人 (3)

私と、母という人 (3)

私は彼女にとって「言うことを聞かない子」だったらしい

もちろん私にはそのつもりはない

「私」はよく考えてしまう子供だった
それは自分のことでもそうだったし
親に言われたことに対してもそうだった

ゆっくり考えて、理解して、それから返事をしたし行動した

それが彼女には待てなかったのかもしれない

『どうするの!』
『わかった!?』

そう聞かれて、なにか考える前に
『やる!』
『わかった!』

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私と、母という人 (2)

私と、母という人 (2)

*
気分を害してしまうかもしれない内容が含まれます
精神疾患や異常性などに偏見を持たれる方はご遠慮ください

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母はとても不安定な人だった

それはもしかすると

私と同じ病気だったのかもしれない

今さらながら
そんなふうに思えるようになった

彼女との関わりの記憶は少ない

写真を見ると思い出せることもある
それは「思い出せる」という

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私と、母という人 (1)

私と、母という人 (1)

母のことについて書こうと思う

そう思って幼い頃から見てきていたはずの母を思い出そうとして

衝撃的なことに気づいてしまった

私の子供の頃の記憶に、私のほうを向いている母の顔がない
いや、現実には必ずあったはずなのに
それを思い出すことができなかったのだ

私の記憶にある「母の顔」

それはアルバムの中の「母の顔」だった

それに気づいた時、私の胸は締め付けられ、自然と涙がこぼれ落ちていた

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記憶のない結婚(4)

記憶のない結婚(4)

それまで彼が私を思い通りにするためにしてきた方法は

〈私を他者と関わらせない〉
友人と会うのは許可制でよほどのことがなければ許可してもらえなかった
友人だけではなく家族とも極力関わらなくなるように仕向けてきた
家族が私にとって悪い影響を与えてるなどと言ったり、家族のことを否定してきて私にもそう思い込ませた

〈1人で外出させない〉
病気であるから危ないので1人では出かけないようにと指示された

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記憶のない結婚(5)

記憶のない結婚(5)

『別れたい』

その言葉とともに出した離婚届け

それまで乱暴に怒りだしたりしていた彼が急変する
気持ち悪いほどに優しくなったのだ

そして別れたくないと切々と訴えてくる

何をどう話したのか私の両親をも味方につけて

ひとまず
その離婚届けは保留とされ、家庭内別居となった

苦しい

気持ち悪い

泥沼に沈められていく気分だった

彼がいる場所で息を吸うのも気持ち悪い
彼が仕事から帰ってくるとき

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記憶のない結婚(3)

記憶のない結婚(3)

籠の中の鳥

私がそう感じた瞬間の記憶がある

日中、外に出ることができなくて
動くこともできなくて
床に転がっていた私は
カーテン越しに入る暖かい光を受けて
じんわり身体も暖かくなったような気がした
その時の季節の記憶もないが
その光がとても心地よくて
ゆっくりと身体を起こしてソファーに頭を乗せて外を見た

『外はいいなぁ…』

呟いて涙が流れた

ソファーから見た外の景色は
まるで鳥籠の中から

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記憶のない結婚(2)

記憶のない結婚(2)

『仲良くやっていこう』

婚姻届を出した彼は、笑顔でそんなようなことを言っていた

頭の中でひとり事を呟くことだけが、唯一私に与えられた自由だったので
『嫌だ』『たすけて』
そんなような、言葉に発することができない思いを頭の中でつぶやき、頭痛と吐き気を抑えながら笑顔を作った記憶がある

その日の記憶はそれだけ
その後何をしたかの記憶は一切ない

この結婚生活で記憶に残っているものはほとんどない

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記憶のない結婚(1)

記憶のない結婚(1)

本来なら書く事すら躊躇わなければならないだろうことを悩んだ末に書いてみる

私は結婚を2回経験している
今はシングルなので離婚経験も2回
1回目についてはいつか書けるかもしれないけど、今はまだそこに向き合う強さが足りない

子供の頃から今の病気であったとは思うが、診断されたのは大人になってから
初めて病院にかかったのが1回目の離婚の後

このあたりからの記憶がほぼ抜け落ちている

2回目の結婚相手

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記憶のない過去

記憶のない過去

誰にでも当たり前にある記憶
子供の頃から曖昧ながらも断片的に残るもの

だけど、その記憶が本当にあった出来事だったって自信をもって言える人はいるんだろうか

辛いことがありながらもいつだって前向きに頑張って乗り越えて、幸せな楽しい時間を過ごしてきた
私に残る私の記憶はそういう感じ

だけどふと浮かぶものがある
楽しい時間の合間に、全く異なる記憶
断片的に現れるソレは
私に残る記憶というものを足元か

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