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”スキ“を付けさせていただいたクリエイターさん達の投稿の中から是非とも多くの方々に読んで欲しい、共有したいと思った投稿のまとめ。 (ご迷惑な場合は連絡をいただければ出来るだけ早く… もっと読む
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#光文社新書

なぜ日本は「詭弁社会」になってしまったのか?|高橋昌一郎【第21回】

なぜ日本は「詭弁社会」になってしまったのか?|高橋昌一郎【第21回】

「ウソ」と「詭弁」という「二匹の怪物」「【聞かれても答えない国家】国会の答弁拒否。過去最高を更新中。#お答えを差し控える」という立命館大学産業社会学部准教授・桜井啓太氏のポスト がX(Twitter)のタイムラインに流れてきた(@sakuey、2024年1月27日付)。

桜井氏は「いつからこんなに国会は答えなくても許される場所になったのか?」という疑念から「国会会議録検索システム」を利用して「お

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なぜ「原爆初動調査」の真実が隠されたのか?|高橋昌一郎【第12回】

なぜ「原爆初動調査」の真実が隠されたのか?|高橋昌一郎【第12回】

「放射性残留物」の隠蔽1942年9月、46歳のレズリー・グローヴス准将が原子爆弾プロジェクトの責任者に任命された。彼は、ニューヨーク州ウェストポイントの陸軍士官学校を卒業後、アメリカ陸軍司令部・参謀本部大学校および陸軍大学校を経て、陸軍マンハッタン工兵管区司令官となった。原爆開発が「マンハッタン計画」と呼ばれるようになったのは、総司令部がマンハッタンに設置されたためである。

グローヴスをよく知る

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【第98回】なぜ「統一教会」は25年以上も放置されてきたのか?

【第98回】なぜ「統一教会」は25年以上も放置されてきたのか?

「性・金・恨」に基づくカルト分析1998年(平成10年)9月22日午前10時、第143回国会参議院法務委員会が開会された。そこで参議院議員・中村敦夫氏が「統一協会」について質問した議事録がある。この議事録を読むと驚かされるのは、今から25年も前に、現在大騒ぎになっている「統一協会」問題の本質が、ほとんどすべて網羅され追及されていることだ。「統一協会」を調べ上げた中村氏が、被害者の立場に立って、多彩

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【第96回】なぜ日本の税金の「ゆくえ」は「暗闇」なのか?

【第96回】なぜ日本の税金の「ゆくえ」は「暗闇」なのか?

誰もが目を背けてきたズサンな実態2020年4月1日、当時の安倍晋三首相は記者会見で、日本郵政の全住所配布システムを活用して「1世帯あたり布製マスク2枚」を配布すると述べた。コロナパンデミックに際して「先手先手で必要な対策を実施する」と大口を叩いていた首相のコロナ対策の第1歩が「1世帯あたり布製マスク2枚」とは、あまりに「ショボ」すぎて、SNSでは「エイプリル・フール」のジョークかと思ったら事実と知

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私たちに古文は本当に必要なのか、歴史を通じて本気で考えてみた|前田雅之

私たちに古文は本当に必要なのか、歴史を通じて本気で考えてみた|前田雅之

他者としての古典 古典を学ぶ価値や意味はあるのか?

 その答えはおそらくこういうものだろう。世間を生きる大部分の人たちにとって、古典(古文・漢文)とは訳の分からないもの、少しまじめな人でも、中間期末試験に際して、現代語訳を覚えるもの、あるいは、「へ・へ・ふ・ふる・ふれ・へよ」と活用する下二段活用のような意味不明の活用を覚えなくてはならないもの、といった苦痛の記憶として認識されているのではあるまい

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【第76回】驚くべき「大絶滅」が現在進行中!

【第76回】驚くべき「大絶滅」が現在進行中!

人類が引き起こす「大絶滅」約46億年前に「地球」が形成された。約40億年前に最初の「生命」が誕生し、約12億年前に最初の「多細胞生物」が出現した。現在の地球上に生息する生物種は約10億~60億と見積もられ、その数値は過去の地球上に表れた全生物種の1%と推定されている。つまり、これまで地球上に約1,000億~6,000億の生物種が誕生し、その99%が絶滅したとみなされているのである。

生物種の絶滅

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SF作家としての萩尾望都①――SF評論家たちが軒並み絶賛した『11人いる!』の凄さとは…|長山靖生

SF作家としての萩尾望都①――SF評論家たちが軒並み絶賛した『11人いる!』の凄さとは…|長山靖生

SFブームに先駆けた『11人いる!』
1975年。SF少女漫画史におけるこの年の注目作は、何といっても『11人いる!』でした。

まず強調しておきたいのは『11人いる!』が1975年の作品だということ。

つまり劇場版『宇宙戦艦ヤマト』(1977) や『未知との遭遇』(同、日本公開は翌78)や『スター・ウォーズ』(同、日本公開は翌78)より前で、SFブームに乗った作品ではなく、その先駆けだったとい

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【第66回】GHQは日本人を「洗脳」したのか?

【第66回】GHQは日本人を「洗脳」したのか?

「ウォー・ギルト・プログラム」とは何か?1945年9月2日、ポツダム宣言を受諾した日本は、戦艦ミズーリ艦上で「降伏文書」に調印した。「連合国軍最高司令官総司令部(GHQ)」は、日本政府に対して、翌日の9月3日午前10時に「三布告」を公表すると通告した。

この「三布告」とは、「第1号:立法・行政・司法の三権をGHQの管理下に置き、日本の公用語を英語とする」「第2号:GHQの布告に違反する者は軍事

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虐待してきた親、いじめ加害者に責任はないのか?―僕という心理実験23 妹尾武治

虐待してきた親、いじめ加害者に責任はないのか?―僕という心理実験23 妹尾武治

過去の連載はこちら。

第2章 日本社会と決定論⑮―犯罪者と人加害者の気持ちに寄り添う態度

成功者を黙殺するというのと全く同じロジックで、犯罪者をただ断罪する態度も新しい時代の人類は再考せねばならない。極端な危険思想に思われるかもしれないが、少しだけ話を聞いて欲しい。

虐待を受けて育った子供が大人になると、自分の子供に虐待をしてしまうリスクが高まる。虐待の連鎖と呼ばれる現象だ。

連続児童

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杉晴夫著『日本の生命科学はなぜ周回遅れとなったのか』――「はじめに」と「目次」を公開

杉晴夫著『日本の生命科学はなぜ周回遅れとなったのか』――「はじめに」と「目次」を公開

はじめに
国際陸上競技の長距離走のテレビ中継でしばしば見られることであるが、我が国の選手はまずスタートダッシュをかけて、選手集団の先頭に立つ。このため、この選手はテレビ画面で大写しになり、大変かっこよい。しかし間もなくこの選手は後続する選手集団に追いつかれ、飲み込まれて所在がわからなくなる。私は「ああやはり実力不足だな」と思い、しばらくテレビから目を離した後、再びテレビ画面を見ると、なんと選手集団

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「いい写真」って何!?|36年分の思いが詰まった小林紀晴さん初の写真論!

「いい写真」って何!?|36年分の思いが詰まった小林紀晴さん初の写真論!

1995年、『ASIAN JAPANESE』で鮮烈なデビューを果たした小林紀晴さん。以降、写真家・作家として数々の著作を発表してきました。しかし、撮影術や純粋に写真を論じた著書は意外にもこれまで一冊もありませんでした。今回、小林さん初の写真論『写真はわからない』が発売されました。人生の多くの時間を写真とともに過ごしてきた小林さんは本書で何を語っているのでしょうか。「撮る者」は、日々どんなことを考え

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【第52回】「自由の勝利は明白な事」だという死を賭した叫び!

【第52回】「自由の勝利は明白な事」だという死を賭した叫び!

■膨大な情報に流されて自己を見失っていませんか?
■デマやフェイクニュースに騙されていませんか?
■自分の頭で論理的・科学的に考えていますか?
★現代の日本社会では、多彩な分野の専門家がコンパクトに仕上げた「新書」こそが、最も厳選されたコンテンツといえます。この連載では、高橋昌一郎が「教養」を磨くために必読の新刊「新書」を選び抜いて紹介します!

自由主義者の『所感』終戦直前の1945年5月11日

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10年以上、福島原発事故の収束を取材し続ける記者が明かす「誰も触れない真実」

10年以上、福島原発事故の収束を取材し続ける記者が明かす「誰も触れない真実」



福島第一原発事故の発生当日から一貫して国と東京電力を取材し続けている記者が迫る、幻想とその背景、そして廃炉の「本当の未来」とは――。注目の最新刊から「はじめに」と「目次」を公開する。(文と写真・吉野実)

廃炉が「できる」という虚構
「福島第一原発の廃炉は順調だ」
「廃炉は30〜40年で完了する」

――そんな話が流布されていて、皆さんの中には、あるいは信用している方もいるかもしれない。

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