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共有帳【(。・ω・)フムフム..】

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”スキ“を付けさせていただいたクリエイターさん達の投稿の中から是非とも多くの方々に読んで欲しい、共有したいと思った投稿のまとめ。 (ご迷惑な場合は連絡をいただければ出来るだけ早く…
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2020年4月の記事一覧

誰かの言葉に呪われない

誰かの言葉に呪われない

まだ社会がこんな状況になる少し前、前の職場の人と飲みに行った時のことだ。
ちょうど1年ほど前に私はその会社を辞めたのだけど、職場の人たちとは結構仲が良くて、今でも飲みに行ったり遊びに行ったりする。その日も定期的に飲みに行くメンバーで予定を合わせていたのだが、直前になって一人から連絡がきた。

『Iさんも誘っていいですか? 来たいって言ってて』

Iさんというのは、私のひとまわり年上の女性社員だ。職

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月に問う

月に問う

 昔はかなり中国の古典文学を読み耽っていた。中学生の頃から中国文学専攻を志望していたくらいだ。
 日本に来て、日本語で創作し始めたこともあり、中国古典文学から少し離れていったが、最近、とある台湾の女性エッセイストのエッセイを読んでいて、中国古典文学ってやはり美しいなと改めて噛み締めた。

 小説の中でちょくちょく中国の古典的な詩文を引用するのが、私がこれまで書いてきた小説の特徴の一つと言えるだろう

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今縫製工場にできること。

今縫製工場にできること。

2つの使命4月7日に経済産業省の方から僕に電話がきた。

「今医療の最前線でガウンが不足している、なんとか製造していただけないか?」

僕は即答でOKした。

布で作られたものが原因で医療崩壊を招くなんて、この業界に携わるものとしてあってはいけないことだと思ったからだ。

「医療の現場に不足しているガウンを届ける」

これは大きな使命であった、

しかし目を背けてはいけない、大切な使命がもう一つあ

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ニューヨークの人たち

ニューヨークの人たち

昔少しだけ住んでいたニューヨークに初めて降り立ったとき、最初にはっきりとつぶやいた言葉は「すべてがデカい!」だったと思う。
人も道路も建物もコーヒーのサイズも…すべてが日本の1.5倍以上には感じるほどだった。

日本に帰ってきてからも、友達に会いに行ったり結婚式に参加したりと何度か訪れている街で、飛行機を降りて税関を通ったあとのJFK空港の匂いとか、外に出るとほのかに流れてくる下水っぽい匂いとか、

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『野ブタ。』再放送で気づいた『ブラック校則』までの14年の“イジメ”の変化

『野ブタ。』再放送で気づいた『ブラック校則』までの14年の“イジメ”の変化

暗いニュースが溢れる中で、強烈な光だった。
15年前の『野ブタ。をプロデュース』が、特別編として再放送される、という知らせ。
このタイミングで、土曜22時という時間であの名作が地上波放送されることは、とても意味のあることなのではないか、と心が踊った。

“ジャニーズ”と“木皿泉”という自分の人生の2大指針となっているものの奇跡の交差。
僕自身、10代の頃からジャニーズを入り口に色々なエンターテイン

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■ポルトガルの詩人ペソアをわかりやすく紹介しようとしたら一万字を超えた話

■ポルトガルの詩人ペソアをわかりやすく紹介しようとしたら一万字を超えた話

■人生は意図せずはじめられてしまった実験旅行である。

自分について悩んだことのない人は、そんなにいないと思う。
誰かに恋したときなのか、あるチャレンジをして挫折したときなのか、人と比べて自分の人生が劣っていると思ったときなのか、それとも夜一人部屋で電気を消してベッドにポツンと大の字になってウォークマンを聴いたときなのかは人それぞれだろう。
そんなときの悩みは、だいたい「私っていったいなんなんだろ

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なぜ買い占めるのか

なぜ買い占めるのか

<まえがき>

感染症の蔓延にともなってネット上にもテレワーク環境のトラブルや気付きが共有されるようになった。

なかでも興味をそそられるのは、テレワークが始まっても「会うこと」を前提にした習慣が抜けきらず、アプリを利用した長時間の(無意味な)ビデオ会議を要求する上司、進捗を監視するためにカメラの常時起動を要求する上司といったコミュニケーション渇望の症状が散見されるようになったことだ。

ある人に

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DV、虐待、差別などで悩む人のための相談窓口~なやんだり こまったりしている こどものための れんらくさきも しょうかい しています~

DV、虐待、差別などで悩む人のための相談窓口~なやんだり こまったりしている こどものための れんらくさきも しょうかい しています~

新型コロナウイルスに伴うストレスや生活不安などから、DVの増加・深刻化が懸念されています。DVをされている、虐待をされている、虐待をしてしまった、そういった悩みや不安を抱える方のための相談窓口をまとめました。

こどものための れんらくさきも しょうかいしています。

☎配偶者やパートナーからのDVに悩む人へ

内閣府は、DV相談体制を強化するため、これまでのDV相談ナビに加え、DV相談プラスを開

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旅するみんなの好きなところ展。|オンライン個展

旅するみんなの好きなところ展。|オンライン個展

世界中を旅するタウ爺(たうじい)という一人の画家がいる。マントにトンガリ帽子がタウ爺のトレードマーク。きっと今この瞬間も世界の何処かを旅しながら絵を描いていることだろう。

これは、タウ爺が日本を旅した際に書き残した旅日記の一部である。一緒に覗いてみよう。

2019年、春。

世界を何周かした後、生まれ育った故郷日本に辿り着いた。ちょうど桜が満開の頃に立ち寄った奈良県、藤原宮跡。菜の花と桜の色が

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よだかの星とオオカミ

よだかの星とオオカミ

『よだかの星』

宮沢賢治の作品です。もちろん「銀河鉄道の夜」も好きなんですが(カムパネルラ、ジョバンニ、ザネリ…)

当時20代前半の僕には、よだかの物語がぶっ刺さりました。

主人公はタカになれない醜い鳥「よだか」。
森のなかに居場所がなく、生きづらそうにしている。

情けなくて哀しくて、
ここじゃないどこかに行きたいと願っている。

そしてさまよい疲れ切った果てに、
星にむかって飛んでいく…

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37セカンズ/HIKARI

37セカンズ/HIKARI



タイトル:37セカンズ 2020年
監督:HIKARI

出生時にわずか37秒呼吸が無かっただけで脳性麻痺を患い身体が不自由になってしまったというのが強烈に印象に残る。わずか1分にも満たない時間が人生を左右するほど大きな意味をもつ。誰しも隣り合わせにあったかもしれないこの37秒は「もしも」それが無かったらと強く考えてしまう。それは自分もそうだし、生まれてくる、あるいは生まれてきた子供もそうなる

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