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静かにもえる炎もあるかもしれない    読書記録 終わらない歌

静かにもえる炎もあるかもしれない    読書記録 終わらない歌

読書記録 終わらない歌
宮下奈都先生、
実業之日本社
2012年

先日、お散歩がてら図書館に行って小説のコーナーを見ていて、 

「そういえば最近、宮下奈都さん読んでないなあ」

と、思い宮下さんのところに行って選んだ本がこの
「終わらない歌」
でした。

宮下奈都さんと、音楽といえば、
「羊と鋼の森」
を思い出しました。これは、ピアノの調律師として成長していく青年の物語でした。

さて、今回の

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読書記録 早春賦

読書記録 早春賦

山口恵以子先生著  2015年  幻冬舎

以前何冊か山口恵以子さんの著書を読み、記録もしていました。

人生の酸いも甘いもまるごと抱えた食堂のおばちゃんのお話が記憶に残っています。「婚活食堂」

今回も図書館の本棚からレトロな雰囲気の美少女の表紙が気に入って読んでみることにしました。

◎あらすじ

明治28年、主人公の大堂菊乃(だいどう きくの)の婚姻の話がまとまろうとしていた。

大堂家は維

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声なき声を聞いて、、、。読書記録 52ヘルツのクジラたち

声なき声を聞いて、、、。読書記録 52ヘルツのクジラたち

読書記録 52ヘルツのクジラたち

図書館に行きたいのに改修工事中で、買い物のついでに寄った本屋さん。

いつもは好きな作家さんの棚しかみたいのですが、ちょっと本屋大賞の帯が気になって、買ってみました。

著者の町田その子さんは、初めましての作家さんです。

◎あらすじ
主人公は20代の女性、貴湖(たかこ)。今は祖母が住んでいた九州の小さな海辺の町の古い家に引っ越して来たばかり。

そんな時、町の

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ほんとうの私は、、、。読書記録 i(アイ)

ほんとうの私は、、、。読書記録 i(アイ)

読書記録 あいi
西加奈子先生著
発行元 ポプラ社
発行年 2016年

久しぶりの読書記録です。
このところ、本を読んでも心にコツンと何か残ることがあまりありませんでした。

やっと、記録に残しておきたい本に出会いました。

そして西加奈子さんの作品を読み記録を書くのは3冊目。

人から癒される存在として見られることを問うた
ふる    

家族、海外生活、多様な価値観の中で成長する物語

サラ

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時代に翻弄されながらも、、、。読書記録 水曜日の凱歌

時代に翻弄されながらも、、、。読書記録 水曜日の凱歌

読書記録 水曜日の凱歌
乃南アサ 先生
新潮社
2015年

このところ、穏やかなストーリーを楽しんでいたように思い、少し人間の泥臭い物語を読んでみたいようなきがしていました。

そんな時、偶然に図書館で見つけたのが、この乃南アサさんの「水曜日の凱歌」です。

乃南アサさんは、初めましての作家さんです。お名前は知っていましたが、調べてみたら、私と同世代の方。

なんだかちょっとだけ親近感を持ちまし

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読書記録 キラキラ共和国

読書記録 キラキラ共和国

読書記録 キラキラ共和国
小川糸さん著
幻冬社

今日は小川糸さんの本を図書館で探していたら、素敵な名前の背表紙が目にとまりました。
『キラキラ共和国』、どんなキラキラにであえるのか、ワクワクしてページをめくりました。

◎あらすじ
鳩子は、ミツローさんと入籍した。ミツローさんはQPちゃんのお父さんだ。

鳩子は、20代前半。しつけの厳しかった祖母から受け継いだ、文具店兼代書屋を鎌倉で営んで3年が

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読書記録 ひとり旅日和

読書記録 ひとり旅日和

読書記録 ひとり旅日和
秋川滝美さん著 角川書店
2019年

こんにちは。
春を待ちわび、パンデミックの終息を待ちわび、世界中の人々の安全な日々を祈る、今日この頃。

今、こうして静かに本を読むことができる日常の幸せをかみしめながら、記録をかきます。

◎あらすじ
事務用品の会社に勤める日和(ひより)は、入社3年目。大きくはないけれど、堅実な需要のある会社で、コツコツ働いてる。

日和はどちらか

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読書記録 気分上々

読書記録 気分上々

私は女性作家、特に世代の近い作家さんの小説をなんとなくよく読んでいます。

今回は、森絵都さん、角川書店、2012年

明るい感じの装丁に惹かれて選んで読んでみました。

そして、これも一話完結の9本の短編集です。ほろ苦い青春の味や異国情緒あふれるスパイシーな香り、それぞれ味わい深い作品でした。

その中から、2つの物語の記録を書いておきます。

〈17レボリューション〉
◎あらすじ
主人公は高校

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読書記録 田舎のポルシェ

読書記録 田舎のポルシェ

読書記録 田舎のポルシェ
篠田節子先生、文芸春秋社 2021年

図書館で手に取った新刊書。
発行まもない本に出会えるのは、幸運だ。

さてさて、またまた自粛生活をしている私。
外出できないのは、本当に辛いけど、
あまり時間を気にせず、マイペースで読めるのは
嬉しい。

この本は、厚さと装丁、篠田先生だから、と先入観でてっきり長編と思ったら、車関連の中編が3本収録されていた。

◎あらすじ
主人公

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読書記録 やわらかい砂の上

読書記録 やわらかい砂の上

読書記録
やわらかい砂の上

寺地はるなさん著
祥伝社

夏本番のような天気の今日。

オリンピックの視聴と応援も好きだけど

その間に、涼しい部屋でゆっくりと読書タイムに

ふさわしい1冊でした。

慌ただしい日々を送っていた20代の私に

今まさに我が娘に

時には時間を忘れてページをめくってほしい。

そんな本でした。

◎あらすじ
主人公の駒田万智子は、20代の女性。大阪で本多先生の個人の

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