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栄養素🍹

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いろんな人から頂いた栄養
運営しているクリエイター

#コラム

凡人が、天才に勝つ方法。

凡人が、天才に勝つ方法。

はじめまして、どうも、つんく♂です。

作詞・作曲を中心に音楽やエンタメ全般のプロデューサーをやっています。モーニング娘。のプロデュースから始めて、アイドルやアーティストなど、たくさんの作品を生み出してきました。

『リズム天国』などのゲームや、アニメにも関わっています。今は、「つんく♂エンタメ♪サロン」のメンバーで、「中2」をテーマにした映画制作を始めたばかりです。

声の病気をしたので今は歌え

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つながること、問うこと、生きること。

場づくりについて学ぶオンラインスクール(『場づくりという冒険オンラインスクール』)を開催している。受講してくださっているみなさんとの対話が楽しい。その中で話したこと、考えたことなどをまとめておきたい。

◯他者とどうつながればいいのか。
よく、ビジョンが大事だと言われる。そうだろうと思う。バラバラな個人をひとつにまとめるための北極星を描くこと。それは、クリエイティブな作業だと思う。けれども、それだ

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『タイムリッチ』に生きること

『タイムリッチ』に生きること

抜けるように青い秋晴れの空を見て、『今日はイヤホンを外して歩こう』と思った。
目も耳も、体のすべてで秋を感じたいと思ったのだ。

普段は自らに課したノルマに追われるように英語のリスニング教材を聞き、電車待ちで時間が開いたら英文を読んだりSNSをチェックしたりと忙しなく過ぎていく時間。
その一瞬をイヤホンもスマホもなしで歩くだけで、こんなにも世界の色は違って見えるのか、と驚いた。

インプットでもな

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表現とは、「正解」の数を増やすことである

表現とは、「正解」の数を増やすことである

りんごが「りんご」である確証はどこにもない。赤くてまあるくて、皮を剥けばみずみずしい黄色をしているそれは、わたしにとっては確かにりんごだけれど、他者から見たら全く違う果実なのかもしれない。わたしが見ているりんごの姿は、所存わたしひとりの目を通して映し出されているものであって、全人類が同じようにその姿を目にしているかどうか、何年生きても自信がない。

そもそも、自分では「赤い」と認識している物体が、

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「好きを仕事に」を問い直す。

「好きを仕事に」を問い直す。

「好きを仕事に」という言葉が、時々苦手だ。

でもその理由が、自分でもよく分からなかった。
理由がわからないものを「嫌い」とは言い切れないから、「苦手」と言っていたんだ。

「好きを仕事に」しなよおじさん「いや、ほらもうさぁ、今の時代、好きなことを仕事にしないと生き残っていけない時代なんだよね。
好きなことを仕事にしてたらぁ、生産性ぜんぜっん違うから!
終身雇用とかさぁ、不生産でしかないわけ」

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「生き方」なんて、自由に選べないよ

なにを、時代に逆行していることを言っているの。個人の力(個性)を発揮して、やりたいことや好きなことを仕事にしていく。好きな場所で暮らしたいように暮らして、パートナーシップや交友関係のあり方、自分が所属するコミュニティ自体も自分たちでつくっていく。それが今の社会において大切なことなんじゃないの。そんなふうに怒られそうです。

たしかにそうかもしれません。でも、少なくともぼくはそんな風に思えなかった。

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『セブンルール』出演と、もらった花束のこと。

『セブンルール』出演と、もらった花束のこと。

先日、『セブンルール』という番組に出演させていただいた。

おかげさまで、たくさんのクッキーの注文をいただいたり(現在オンラインショップを一時休止しています。ごめんなさい)、あたたかい感想をいただいたり、久しぶりの友人から連絡をもらったりして、とてもうれしい経験になった。

そんな中、クッキー屋をはじめる前に働いていた会社の社長からLINEが届いた。

その会社では、21歳から出産の時期をのぞいた

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自分を知るとは、「原液」を知ること。

自分を知るとは、「原液」を知ること。

「自分を知る」とか「ガマンの蓋を剥がして欲を見つける」などとわたしはよく言うけど、どういうことなのかというと、言い換えると「原液を知ること」だと思っている。

ますますわからなくなった人もいるかもしれないけど、ちょっと書いておこう。

「原液」というのは、子育てをしているときによく感じていたことで、自分の子供と産まれたときからいつも一緒に時間を過ごしながら「自分と深く関係があるけど別の人格であるこ

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スイッチを押すとき(後編)

スイッチを押すとき(後編)

前編はこちら → スイッチを押すとき(前編)

2017年11月11日

私はこの日、マッチングアプリで知り合ったとある男性と食事をすることになっていた

「堅そうに見られますがそんなことはありません。寿司が好きです」というごくシンプルなプロフィール。そして、可能性を感じさせるぼんやりとした顔写真…

そう、『寿司の彼』とデートをする運びになったのだ

彼とは不思議とメッセージでの会話が弾み、なん

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世界は「夢組」と「叶え組」でできている

世界は「夢組」と「叶え組」でできている

ここのところ、脳内プチテーマとして「やりたいことがある人」と「やりたいことがない人」について考えていた。

ちなみにわたし自身は「やりたいことがない人」で、今のメイン仕事のクッキー屋さんも、決して「やりたかったこと」や「夢」ではない。シングルマザーが子供と生活するのに「お金と時間がない」というのがイヤで、「ひとの半分の時間でひとの2倍稼ぐ」という目的のために、自分のできることから消去法で削り出した

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想像力を育てるためにしたことの話

想像力を育てるためにしたことの話

子供がもう16歳になるので、「子育てってこうだったな」と振り返って思うことをツイッターでときどき書いている。

先日、このようなツイートをしたら「子供の想像力を育てるのに具体的にどんなことをしたんですか?」と質問があったので、ちょっと書いてみます。

想像力はどんな時代も大切だけど、どうしてこれからの時代により想像力があったほうがいいのかと言うと、想像力は見えないもの聞こえないものに対して使われる

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成熟とは「自分のため」と「誰かのため」を繰り返して進むこと

やりたいことがあるとか、ないとかについて考えていると、並行して見えてくるものがいくつかあって、そのうちのひとつが「自分のため」と「誰かのため」のバランスだった。

「やりたいことがある」という人が、「これをしたい」と自分の欲や自己実現などの「自分のため」にはじめたけど、できるようになってくると「誰かのために力を使いたい」という別のやりたいことが見えることがある。

逆に「やりたいことがない」という

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