#自由律俳句
自由律俳句(その九)『日々唯不死』
無心如意(無の心を意の如くに)
〇 2023年12月、古い都営住宅をとり壊した後の更地を囲む、冷たい無機質の金属フェンスの下から、たぶん昔の住人が植えていたと思われる、紫の朝顔が花を咲かせていた。
道端に咲く朝顔に 住んでいる人の顔が見えた
瓦礫に佇む重機は 古の恐竜のように咆哮している
古いから壊す 新しく作ったものに心は住めない
〇 2023年12月、銀座の「ガスト」で飲み、さらに有
自由律俳句(その8)
〇 2023年9月27日。酷暑の夏が終わり、久々に公園を散策する。季節的に花は少ないが、曇天の中に見える太陽が力強い。そして、トンボが飛び、鈴虫が草の中で音楽を奏でる。ふと見ると、大木の下に草花の芽が大きく出ていた。私もようやく芽が出るのか?散歩をすると、詩作が浮かぶ。不思議だ。
腰が伸びない私を 傍で見守るトンボよ お前よりは長生きしているぞ
無視すれば近寄り 探せば逃げるトンボ お前の名は
<閑話休題>自由律俳句(その3)
最近、自由律俳句作りにはまっていて、肝心の(?)短編小説作りが停滞している。また、noteで#自由律俳句というのがあるため、投稿する目的(愉しみ)もあり、しばらくは続くかも知れません。そういうわけで、3回目の投稿になります。
〇妹の三回忌に出る。
むずかしく 遠くにあるは ふつうに生きること
最後は自分か わずらわしき 冠婚葬祭
明日を忘れて 今日だけで 生きていたい
迷惑を かけたか