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心に響いたnoterさんの記事

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自分には書けない!素敵なnoterさんの記事を集めています。 ちょっとクスっとしながら、余韻を楽しめる話が好物です。
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#エッセイ

木枯らしに抱かれたい秋2020

木枯らしに抱かれたい秋2020

かんかん照りの・・

あの夏の暑さは......

いったい

いったい・・・

どこへやら〜

あっという間に

夏は去り行き....

そして...

知らぬ間に・・

刻一刻と深まりつつある..

2020年秋・・・

もう、

真夏のように素肌を焼くことは

すっかりなくなってしまった。

さてさて・・

それでは....

秋は

素肌を焼く代わりに

何を焼こう・・

そうだ!

お菓

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キャロットケーキを作るの巻

キャロットケーキを作るの巻

わたしはお菓子作りが大の苦手である。
しかし数か月前。ドラマ「きのう何食べた?」でシロさんが作るバナナケーキを見ていたら、「これならわたしにもできるのでは」と思い立って、何年かぶりにお菓子作りをした。

材料はバナナ、ホットケーキミックス、バター、砂糖、卵のみ。手順も混ぜて型に入れて焼くだけの簡単レシピ。

“何食べ”に出てくる料理はどれも簡単でわかりやすい。

材料を混ぜて型に入れ、オーブンで焼

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全力

全力

最近、歳なのだろうか。妙に涙腺が緩くなってきた。ちょうど10年前になるのだが、その時に経験したことがある。私はこの出来事を人に話そうとするのだが、最後まで涙を流さずに話せたことはないし、そもそも途中で泣いてしまうために、終わりまで話せたことがない。いつも、周囲の人たちは何をこの人は泣いているのだろうという不思議な呆れ顔で私を見つめ、私はタオルに顔を埋めてしまうという変な構図でエンディングを迎える。

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お願い...もっと・・

お願い...もっと・・

私は、

もっと・・

という言葉が好きだ。

私が

「もっと・・」

...という言葉を

思わず発してしまう時って、

いったいどんな時だろうか・・

たとえば、、

2年生の長女が

肩を叩いてくれる時。

彼女の叩き加減は

実に絶妙で・・

あまりにも気持ちが良くって

「はい、ママっ、これでもう.. おしまいねっ!」

...って、

言われてみても・・

「お願い...もっと・・

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あ お い ろ

あ お い ろ

青い空には 白い雲がよくにあう

白い雲は ねずみいろがまじってよい

ねずみいろに淡濃はあるべきだ

濃さましたら それは瑞々しさをふくんでいる

めいっぱいに達したときには我慢せずそのまま降り そそげばよい

こころもよう も同様に

激しい雨が俺をあらう

秒単位に打つビートが2つとない極上の楽曲で

激しい風が俺をはこぶ

小刻みな震えの理由は寒さだけに限らない

跳ね返る不規則な奏を呑み

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キミにはパスができない、と言われたことを栗まんじゅうと診断されて思い出した

キミにはパスができない、と言われたことを栗まんじゅうと診断されて思い出した

投稿するたびに、また暑苦しい記事を書いてしまった、と反省する。

文章を書き始めると、どんどん思いが強くなって、伝えたいという気持ちが先走って、それに追いつける文章力もなくて、空回りのまま体当たりして、重苦しい記事になる。

思春期の多感な時期に太宰やら三島やら漱石ばかり読んでいたからではないかと、心は勝手にそのせいにしたがるけど、わかっています、決してもちろんそのせいなんかではありません、文豪先

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ショートカットキーと中華鍋

ショートカットキーと中華鍋

仕事が遅いと職場の何人かに指摘された。だいたいの人がショートカットキーを覚えるように勧めてくれた。仕事の遅い者に対する定番のアドバイスなのだろう。

以前からショートカットキーの存在は知っていた。知っていただけで覚えようとは思わなかった。

覚えるのが大変そうだからだ。タネの分からない手品が魔法に見えるように、無知な私にはショートカットキーが魔法に見えた。

魔法を簡単に習得できるわけがない。半端

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【お母さん12年生、夜更けの反省文】

【お母さん12年生、夜更けの反省文】

女性ホルモンに理性が負けた一日だった。

本日の私は自己嫌悪の塊である。この時間になり後悔が山のように押し寄せてきてしまったため、懺悔の意味でこのnoteを書いている。懺悔と言いながらしっかり酎ハイを飲んでいるけれど。しかも500㎖のロング缶。

絶賛PMS期にも関わらず、この数日相当な負荷がかかっていた。子どものあれこれが忙しく休む間もない連休を過ごし、挙句に今日もちびは幼稚園をお休みした。家の

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コンパスで刻んだ呪いと誓いのアイノカケラ

その日の夕食はカレーで、食後には藍色の器にこんもりと盛られたイチゴが出てきた。

ひとつひとつ丁寧にヘタが取られたその赤い宝石は、じゅわっとみずみずしい春の味がした。

口いっぱいにそれをほおばりながら、「家庭訪問のお知らせ」を渡し忘れていることに気がついて二階の自室へと取りに向かう。

階段を三段昇ったところで、母の声がした。

「あんな、大事な話あるねん。」

ーーー来た、と思った。

「家庭

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