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2023/10/16
CANADA VICTORIA
空気が澄み渡っている。
快晴の空から太陽が大地を照らし草花も賑わっているけれど、
もうすぐそばに厳しい冬が待ち構えているのがわかる。
つい最近まで持ち得ていたはずの何かに対する熱意もなく、知らない場所への期待や先に待ち構える希望のひとつも想像することができない。
どうしたものだろうか。
田舎にある小さなガーリック農園で、友人と農仕事を手伝う代わりに無料でトレー
一昨年の夏 秩父にて
外は青空だ。冷房の効いた部屋の窓から木々が揺れているのを見ると、どうしても外には5月の涼しさがあるように思えてしまう。ブランケットに包まれたわたしの横にはタンクトップ姿で寝転んでいる同級生が天井をじっと見ている。彼のスマホのスピーカーから音楽が小さく流れている。彼は多分それを聴いている。わたしたちは黙っている。
窓の外で一匹の蝉が鳴いている。前に、友人と道を歩きながら話していて、蝉がうるさいねと
スイスの絶景オッシネン湖を見てきた
ベルンから列車で2時間、Kandersteg駅から徒歩1時間 リフトで15分くらいの場所に位置する、Rodelbahn Oeschinenseeという美しい景色の山々に囲まれた、ターコイズ ブルーに輝く湖のある秘境を目指した。
ウィンターニットにジーパン、踵のすれたジャックパーセルでハイキングをスタートするも、15分ほど歩くと不安になってくる。通り過ぎていく人皆、きちんとトレッキングの服装してい
イタリアのクレマにて、まわり道の素晴らしさに気付く
ミラノから1時間でいけるクレマという場所に、Call me by your name という映画のロケ地があるらしい。
映画のはじまりに、”北イタリアのどこか” と字幕が入るのだけれど(これがまたお洒落)、わたしはその”どこか”に足を踏み入れてみたかった。
ミラノという中心部から、列車に乗り郊外へと進む。徐々に高い建物がなくなって、荒涼とした大地や、だだっ広い畑に低くて小さい建物がポツポツみえ
一抹の不安はチョコレートが解決する
着陸の一時間くらい前から、なぜかわたしの真横に真っ白な歯が眩しい爽やかなカタール男性CAがずっといて、目を合わせれば満面の笑顔を見せ、どっか行ったと思えばチョコレートや機内グッズなどを持ってきた。
ヨーロッパのコロナ情報については、半ば賭けみたいなものだった。
知り合いや、さまざまな記事の言ってること書いていることが違うのは当然、毎日政策が変わるからだ。
日本を出る直前まで不安だと嘆いてたわた
ショートパンツを履いた私がカタール航空を闊歩する
ヨーロッパ旅1日目。
乗り継ぎです。
カタール航空にて。
機内を出ると生暖かい異国の風が吹く。搭乗橋からはさきほどまで乗っていた飛行機と、乾いた滑走路がみえた。もやのせいか砂のせいか、まだ暗い遠くの空が霞んでいた。
ドーハに着いたのは午前4時だった。空港は煌びやかで、免税店やブランドショップ、フードコートなどはすでに開いていた。
地面を歩いているものの、上空にいるような感覚が取れない。意識が
アラスカで色々なことに触れた話
-ニートなわたしと変人
-怠惰なクリスチャン
-無宗教代表は荷が重すぎる
アラスカに住む友人の一軒家で1ヶ月足らずのニート生活を送っていたわたしの日々はだいたい決まっていた。
というのも、移動手段が車しかないからだ。最寄りのスーパーはハイウェイを使って車で10分、街まではこれまたハイウェイを駆使し車で20-30分かかる。ネットも家の中でしか使えないので、方向音痴のわたしが散歩で行ける距離にある