沖縄のつるちゃん

神奈川生まれ、沖縄住みのプロデューサー&クリエイティブディレクター。旅と映画と服と競馬…

沖縄のつるちゃん

神奈川生まれ、沖縄住みのプロデューサー&クリエイティブディレクター。旅と映画と服と競馬を愛してやまないダメな奴。「子宝ちんこすこう」というお菓子を開発。沖縄の面白さとヤバさを伝えたいです。 noteは会社の部下に教えてもらい始めました。

マガジン

  • ちんこすこう開発者は見た!

    神奈川から沖縄へ移住して20年になる筆者が見てきた沖縄のリアルを、ファクト(事実)ベースでレポートします。 リアルということは、美談ばかりではないかもしれません。見たものだけを書いているため一方向からの視点となり、故に偏っている可能性もあります。 しかし、県外出身者から見た沖縄の面白さや魅力、そしてヤバさをノンフィクションにこだわってタブーなしでお伝えしていきたいと思います。

  • 旅行で行きたい所

    お気に入りの、旅行やホテルのレビューをまとめています。

  • #沖縄妄想滞在記 「恋する小浜島」

    短い妄想旅行記

記事一覧

ちんこすこう開発者は見た!#25 沖縄の真夏の到来と共に訪れる孤独の日々

ナイチャーが最も孤独を味わう季節、夏――。 沖縄の夏のといえばエイサーだ。近くの公園や公民館から、その練習の太鼓の音が聞こえてくると、ウチナーンチュは夏の訪れを…

ちんこすこう開発者は見た!#24 チャリの無い沖縄で遭遇した悲しい事件

僕の大切な自転車が盗まれた――。 子どもが主人公のイタリア映画の切ないワンシーン。ではない。いい年した筆者が沖縄で遭遇した出来事だ。 ところで、沖縄に移住してし…

#沖縄妄想滞在記 「恋する小浜島(後編)」

■4日目■ 翌朝、ゆりなさんはフェリーで東京へ帰って行った。 その後は仕事モード。リモートミーティングでは、あえて沖縄とわかるように、南国の光が差し込む民宿の窓…

#沖縄妄想滞在記 「恋する小浜島(中編)」

■3日目(午後)■ 遠くからセミの鳴き声が聞こえる。 いつから俺は、社畜になり下がったのだろう。いや、契約社員だから契約社畜か?セミのほうがまだ自由だ。 結局、2…

#沖縄妄想滞在記 「恋する小浜島(前編)」

石垣島からフェリーで20分。今回の目的地、小浜島が見えてきた。 人並みに楽しんだ大学生活が終わり、中堅のIT企業に就職するも「なんかちがうな~」というただそれだけの…

ちんこすこう開発者は見た!#23 沖縄県宜野湾市長選での“ディズニー”計画

夢と魔法の王国、ディズニーリゾートの誘致を実現します!――。 2016年1月。普天間基地を有する宜野湾市の市長選挙で、このダイナミックな構想が候補者からぶち上げられ…

ちんこすこう開発者は見た!#22 沖縄の国道58号線は渋滞地獄に注意して

南国の青い空の下、海へと続く一本の道――。 そんなドラマのワンシーンのような妄想を描きながら、初めて沖縄の地に降り立った筆者を迎えたのは、国道58号線の大渋滞だっ…

ちんこすこう開発者は見た!#21 沖縄に移住すると関東がもっと楽しくなる

ただいまぁ――。 沖縄に移住して5年ほど経った頃、県外から飛び那覇空港に到着すると毎回このような感情がわくようになっていた。神奈川出身で独身の身なのに、だ。 つま…

ちんこすこう開発者は見た!#20 AKB総選挙@沖縄のカオスとプロ達の仕事

2017年6月17日――。 初めて沖縄で行われた「AKB48 49thシングル 選抜総選挙」。ご存じ、AKBグループをアイドルの頂点たらしめるイベントが開催されたその日、筆者は沖縄…

ちんこすこう開発者は見た!#19 沖縄の「ゆいまーる」の言葉の裏にあるもの

「ゆいまーる」って言葉には気をつけた方がいいよ――。 移住してすぐ、職場のウチナーンチュの先輩から言われた印象的な一言だ。 ちなみに「ゆいまーる」というのは、沖縄…

ちんこすこう開発者は見た!#18 沖縄の「ウチナータイム」が失われる淋しさ

沖縄の人は集合時間に家を出る――。 通称「ウチナータイム」について、まことしやかにささやかれるこのトリビア。とにかくウチナーンチュは時間にルーズという訳だが、実…

ちんこすこう開発者は見た!#17 沖縄のスロットコーナーのヒーロー達

沖縄発祥の隠れた発明品、その名は「沖スロ」――。 沖縄といえば泣く子も黙るスロット天国だ。もちろん、天国から借金地獄へと落ちるケースも多々ある訳だが、その人気は…

ちんこすこう開発者は見た!#16 吉本が沖縄に来て目指しているもの

沖縄には大きく3つのお笑い事務所がある。「演芸集団FEC」「オリジン・コーポレーション」そして後発の「よしもとエンタテインメント沖縄」だ。筆者もお笑いは大好きなので…

ちんこすこう開発者は見た!#15 沖縄の無愛想なタクシーを名物に

ん?どこね?わからんよ!――。 筆者が那覇空港でタクシーに乗り込み「琉球放送、RBCまでお願いします」と行き先を告げると、乗務員の老人がいきなりこう怒鳴ってきた。…

ちんこすこう開発者は見た!#14 不健康アイランド沖縄のリアルな姿

あそこの角を曲がったところで降ります――。 筆者がとある沖縄の会社の社長さんに連れられ、タクシーに乗りこんだ直後、彼はドライバーにこう指示した。そして角を曲がっ…

ちんこすこう開発者は見た!#13 オリジンの芸人が沖縄県民の耳を占有中

沖縄には大きく3つのお笑い事務所がある。「演芸集団FEC」「オリジン・コーポレーション」そして後発の「よしもとエンタテインメント沖縄」だ。筆者もお笑いは大好きなので…

ちんこすこう開発者は見た!#25 沖縄の真夏の到来と共に訪れる孤独の日々

ちんこすこう開発者は見た!#25 沖縄の真夏の到来と共に訪れる孤独の日々

ナイチャーが最も孤独を味わう季節、夏――。

沖縄の夏のといえばエイサーだ。近くの公園や公民館から、その練習の太鼓の音が聞こえてくると、ウチナーンチュは夏の訪れを耳で感じ取り「ちむどんどん(胸がドキドキ)」または「ちむわさわさ(胸が、、、よくわからん)」するという。

しかし、沖縄に住むナイチャーにとって夏は、

「孤独」という名の試練との闘いの季節だ。

まず冒頭のエイサーだが、確かにエイサーの

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ちんこすこう開発者は見た!#24 チャリの無い沖縄で遭遇した悲しい事件

ちんこすこう開発者は見た!#24 チャリの無い沖縄で遭遇した悲しい事件

僕の大切な自転車が盗まれた――。

子どもが主人公のイタリア映画の切ないワンシーン。ではない。いい年した筆者が沖縄で遭遇した出来事だ。

ところで、沖縄に移住してしばらくした頃、あることに気が付いた。

自転車に乗っている人が全然いないのである。

それを裏付けるかの如く、スーパーなど大型商業施設の駐輪場もメチャクチャ小さく、そのうえガラガラ。東京では良く見られる一般道路の「自転車専用レーン」もな

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#沖縄妄想滞在記 「恋する小浜島(後編)」

#沖縄妄想滞在記 「恋する小浜島(後編)」

■4日目■

翌朝、ゆりなさんはフェリーで東京へ帰って行った。

その後は仕事モード。リモートミーティングでは、あえて沖縄とわかるように、南国の光が差し込む民宿の窓を背にしてウケを狙った。「沖縄いいな~!」と言われ、場が盛り上がると嬉しかった。が、正直、小浜島だけは独り占めしたく、詳細は語らなかった。セコい俺は健在だ。

打合せしながら、俺はゆりなさんを見送った港でのことを思い出していた――。

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#沖縄妄想滞在記  「恋する小浜島(中編)」

#沖縄妄想滞在記 「恋する小浜島(中編)」

■3日目(午後)■

遠くからセミの鳴き声が聞こえる。

いつから俺は、社畜になり下がったのだろう。いや、契約社員だから契約社畜か?セミのほうがまだ自由だ。

結局、2人の美女との小浜島観光ツアーを泣く泣くキャンセルした俺。
代わりに東京から飛んでくる様々なエラーリストの解読ツアーに参加。チーフからスラックで「おつかれさん」とメッセージが来て、作業が終了した頃には、時計は23時を過ぎていた。

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#沖縄妄想滞在記  「恋する小浜島(前編)」

#沖縄妄想滞在記 「恋する小浜島(前編)」

石垣島からフェリーで20分。今回の目的地、小浜島が見えてきた。

人並みに楽しんだ大学生活が終わり、中堅のIT企業に就職するも「なんかちがうな~」というただそれだけの理由で退職。その後は、中途半端なプログラミングのスキルを活かし、派遣のシステムエンジニアとして食いつないでいる俺。

けれど最近は、日々進化し続けるテクノロジーを追うのに疲れ、仕事のやりがいも見失っている。俺は誰かの役に立っているのだ

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ちんこすこう開発者は見た!#23 沖縄県宜野湾市長選での“ディズニー”計画

ちんこすこう開発者は見た!#23 沖縄県宜野湾市長選での“ディズニー”計画

夢と魔法の王国、ディズニーリゾートの誘致を実現します!――。

2016年1月。普天間基地を有する宜野湾市の市長選挙で、このダイナミックな構想が候補者からぶち上げられた。
あまりに荒唐無稽な計画に「デニーズ」かな?と何度も公約を読み返した筆者だったが、当の候補者は演説でもがっつり「ディズニー」を連呼しており、ちょっとした衝撃を受けた。しかし、もっと驚いたのは、その候補者が当選を果たしたことだった。

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ちんこすこう開発者は見た!#22 沖縄の国道58号線は渋滞地獄に注意して

ちんこすこう開発者は見た!#22 沖縄の国道58号線は渋滞地獄に注意して

南国の青い空の下、海へと続く一本の道――。

そんなドラマのワンシーンのような妄想を描きながら、初めて沖縄の地に降り立った筆者を迎えたのは、国道58号線の大渋滞だった。

通称「58(ゴッパチ)」。実は、鹿児島市から海上の道なき道を経て、ここ那覇まで続いているという日本最長の国道だ。もともとは、米軍が整備・指定した「Highway No.1」がその始まりとのことで、年配のウチナーンチュの方の中には

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ちんこすこう開発者は見た!#21 沖縄に移住すると関東がもっと楽しくなる

ちんこすこう開発者は見た!#21 沖縄に移住すると関東がもっと楽しくなる

ただいまぁ――。

沖縄に移住して5年ほど経った頃、県外から飛び那覇空港に到着すると毎回このような感情がわくようになっていた。神奈川出身で独身の身なのに、だ。
つまり、それまではどこか“お邪魔します”だった筆者の心に、いつの間にか“沖縄は地元”という勝手な地元意識が芽生えていたのである。

機内で隣に座った旅行者風の男性から「沖縄の方ですか?」と聞かれたときにも「はい、そうです」と自然に答え、おス

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ちんこすこう開発者は見た!#20 AKB総選挙@沖縄のカオスとプロ達の仕事

ちんこすこう開発者は見た!#20 AKB総選挙@沖縄のカオスとプロ達の仕事

2017年6月17日――。

初めて沖縄で行われた「AKB48 49thシングル 選抜総選挙」。ご存じ、AKBグループをアイドルの頂点たらしめるイベントが開催されたその日、筆者は沖縄県の南部、豊見城市立中央公民館にいた。

本来このイベントは同市の「美らSUNビーチ」で行われる予定だったが、歴史的豪雨という不運に見舞われ、コンサートは中止に。そして開票イベントのみが場所を移し無観客で行われることと

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ちんこすこう開発者は見た!#19 沖縄の「ゆいまーる」の言葉の裏にあるもの

ちんこすこう開発者は見た!#19 沖縄の「ゆいまーる」の言葉の裏にあるもの

「ゆいまーる」って言葉には気をつけた方がいいよ――。

移住してすぐ、職場のウチナーンチュの先輩から言われた印象的な一言だ。
ちなみに「ゆいまーる」というのは、沖縄の方言で「助け合う」「共同作業」「一緒にがんばろう」という意味。先輩、いや、師曰く「ゆいまーるをいきなり振りかざしてきたらそいつは信用するな」とのこと。

映画ではそういうアドバイスをする奴がだいたい犯人なんだよなぁ。などと思いつつ、い

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ちんこすこう開発者は見た!#18 沖縄の「ウチナータイム」が失われる淋しさ

ちんこすこう開発者は見た!#18 沖縄の「ウチナータイム」が失われる淋しさ

沖縄の人は集合時間に家を出る――。

通称「ウチナータイム」について、まことしやかにささやかれるこのトリビア。とにかくウチナーンチュは時間にルーズという訳だが、実際はどうなのだろうか。

筆者が沖縄で関わっている仕事の中でも、特に電波(テレビやラジオ)関連の業務は秒単位の正確さが求められる。しかし「今朝の『めざまし』始まるの遅いな」とか「オリオンビールのCM、流すの忘れた」といったようなことは、残

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ちんこすこう開発者は見た!#17 沖縄のスロットコーナーのヒーロー達

ちんこすこう開発者は見た!#17 沖縄のスロットコーナーのヒーロー達

沖縄発祥の隠れた発明品、その名は「沖スロ」――。

沖縄といえば泣く子も黙るスロット天国だ。もちろん、天国から借金地獄へと落ちるケースも多々ある訳だが、その人気はパチンコ以上といっても過言ではない。今回はそんな沖縄のスロット事情についてお伝えしたい。

↑パチンコの記事はコチラ

沖縄だけでなく、今や全国のホールで稼働している沖スロ。内地のスロットが、ケンシロウがバトルしたり、エヴァンゲリオンが覚

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ちんこすこう開発者は見た!#16 吉本が沖縄に来て目指しているもの

ちんこすこう開発者は見た!#16 吉本が沖縄に来て目指しているもの

沖縄には大きく3つのお笑い事務所がある。「演芸集団FEC」「オリジン・コーポレーション」そして後発の「よしもとエンタテインメント沖縄」だ。筆者もお笑いは大好きなので、筆者なりの愛情表現として3回に渡って各事務所及び所属芸人などを紹介したい。

スリムクラブら11人処分解除――。

ご存じ、世間を騒がせた吉本の闇営業問題。筆者が特に気になっていたのが沖縄県出身の芸人「スリムクラブ」の動向だった。以前

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ちんこすこう開発者は見た!#15 沖縄の無愛想なタクシーを名物に

ちんこすこう開発者は見た!#15 沖縄の無愛想なタクシーを名物に

ん?どこね?わからんよ!――。

筆者が那覇空港でタクシーに乗り込み「琉球放送、RBCまでお願いします」と行き先を告げると、乗務員の老人がいきなりこう怒鳴ってきた。後部座席から説明しつつなんとか到着すると、「はっさ、こんな所わからんよ!」と言い放ち、勢いよく走り去って行ったのだった。ちなみに、RBCは都内でいえばフジテレビ級のメジャー物件である。
呆然と立ち尽くす筆者だったが、映画『タクシードライ

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ちんこすこう開発者は見た!#14 不健康アイランド沖縄のリアルな姿

ちんこすこう開発者は見た!#14 不健康アイランド沖縄のリアルな姿

あそこの角を曲がったところで降ります――。

筆者がとある沖縄の会社の社長さんに連れられ、タクシーに乗りこんだ直後、彼はドライバーにこう指示した。そして角を曲がって降車。乗車からわずか20秒ほどで現着したのだ。

「いや歩けよ!」と、突っ込みたいところだが、その時の筆者は招かれた客の身。「けっこう近いですね」と当たり前のコメントするのが精一杯だったが、ワンメーター分のカネをくれればその社長を担いで

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ちんこすこう開発者は見た!#13 オリジンの芸人が沖縄県民の耳を占有中

ちんこすこう開発者は見た!#13 オリジンの芸人が沖縄県民の耳を占有中

沖縄には大きく3つのお笑い事務所がある。「演芸集団FEC」「オリジン・コーポレーション」そして後発の「よしもとエンタテインメント沖縄」だ。筆者もお笑いは大好きなので、筆者なりの愛情表現として3回に渡って各事務所及び所属芸人などを紹介したい。

仲村美涼と、首里のすけの、アップ!!――。

平日の朝、筆者はこの元気な声で叩き起こされる。“あなたの朝をアップデート!”してくれるラジオ番組『アップ!!』

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