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ちんこすこう開発者は見た!#14 不健康アイランド沖縄のリアルな姿

あそこの角を曲がったところで降ります――。

筆者がとある沖縄の会社の社長さんに連れられ、タクシーに乗りこんだ直後、彼はドライバーにこう指示した。そして角を曲がって降車。乗車からわずか20秒ほどで現着したのだ。

「いや歩けよ!」と、突っ込みたいところだが、その時の筆者は招かれた客の身。「けっこう近いですね」と当たり前のコメントするのが精一杯だったが、ワンメーター分のカネをくれればその社長を担いで行きたいくらいの距離だった。そう、

とにかくウチナーンチュは歩かないのである。

まず、ほとんどの人の通勤がクルマ。ちょっと先のスーパーにもクルマ。冒頭のように二次会への移動もタクシーなのである。

筆者が移住してきた頃、沖縄はまだ“長寿県”というブランドイメージを辛うじて維持していた。
しかし、来てみてびっくり。肥満は多い、コンビニやファーストフードだらけ、やたらと飲みに誘われ、行ってみると深夜までガンガンビールを飲む。挙句の果てにはシメのラーメンどころかステーキだ。

これで長寿なら沖縄の人は超人に違いない!

と、思ったものだが、なんてことは無い。この20年で長寿県ランキングはバンジージャンプの如く急降下、直近では女性が7位、男性が36位。このままでは最下位という名の地面に激突だ。

沖縄県もだまってはいない。自宅でテレビを見ていると「健康長寿21」だの、「プラスワンウォーク」だの、「ちゃーがんじゅう体操」だの、啓発目的と思われるあの手この手のCMや番組をやたら目にする。

しかし、冷静に考えてみて欲しい。「みんなでヘルスアクション!」という沖縄県のCMが流れた直後に、オリオンビールの美味そうなCMが流れてくれば、残念ながら勝敗は明らか。消費者の“購買アクション”は誰にも止められない。

マスメディアには相当なコストがかかっているはず。納税者の一人として、県にはそろそろ別のマーケティング戦略を取ることをオススメしたい。

一方で筆者は「長生きすればいいってもんじゃねーだろ」と思う。
沖縄には温かな土地、美しい自然、美味しい料理と酒、便利なコンビニやファーストフードが豊富。幸せと便利がいっぱいだ。ただ長生きするより、例え短くても充実した人生を送ることの方が大切なのではないだろうか!

いや、やっぱ充実&長生きがいいわ。結局は個人の取捨選択の問題だよね。

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