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ちんこすこう開発者は見た!#21 沖縄に移住すると関東がもっと楽しくなる

ただいまぁ――。

沖縄に移住して5年ほど経った頃、県外から飛び那覇空港に到着すると毎回このような感情がわくようになっていた。神奈川出身で独身の身なのに、だ。
つまり、それまではどこか“お邪魔します”だった筆者の心に、いつの間にか“沖縄は地元”という勝手な地元意識が芽生えていたのである。

機内で隣に座った旅行者風の男性から「沖縄の方ですか?」と聞かれたときにも「はい、そうです」と自然に答え、おススメの沖縄そば屋を紹介。その際には“沖縄風イントネーション”というトッピングサービスも忘れなかった。

そんな、ナイチャー(内地の人)から島ナイチャー(沖縄に住む内地の人)へ変化する事を「UX(ウチナーンチュトランスフォーメーション)」と密かに呼んでいる筆者だが、そのUXの最中に予想外の喜びが生まれた。

関東、とくに東京の楽しさが倍増したのである。

以下、沖縄に移住してから訪れた東京、横浜のスポットだ。
・東京タワー
・東京スカイツリー
・横浜ベイブリッジ(の、橋の下の遊歩道)
・上野の森美術館
・科学技術博物館
・国会議事堂(の、見学ルート)
・浅草 等々

横浜に住んでいた頃には「いつでも行けるだろう」または「行く必要がない」との理由で訪れたことがなかった上記の観光スポット。ところが、出張や帰省のため上京した際には「せっかくだから行ってみよう」という気分になり、次々と訪問するように。そして、各地の観光地としての仕上がり具合にあらためて感動したのだった。

さらにイベントは重要。筆者はアート作品の展示会に行くのがささやかな趣味で「印象派展」などのメジャー企画はもちろん、小さなギャラリーでの若手作家のイベントも念入りに調べる。
また「ルミネtheよしもと」を代表とするお笑いのハコも、出演者を事前にチェックして足を運ぶようになった。
要するに、

めったに行くことが出来ないからこそ感動も倍増するということ。

つくづく人間とは勝手な生き物だ。
この分だと、沖縄の素晴らしい海や離島も「近くだしいつでも行けるからいいや」とのたまっているうちに、気が付けばあの世に行ってしまいそうである。







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