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雑談⑱「SDGsコンサルのQ&A実体験」

Q10:SDGsをしなければ、罰則がありますか?
A10:法的な罰則はないでしょう。しかし、一般市民含めた社会の目はこれからより厳しくなると思われる中で、これまでと何もSDGsが求める方向に変わろうとしない企業は、社会から見捨てられてしまう可能性は高くなると思われます。また、罰則があるから何かに取り組むやり方でなければ何もしないというのは、社会人としてこれから入ってくる若い人たちに堂々と仕事を教えることは可能なのでしょうか。バレなければ法律も犯していい会社にすら思えてしまいます。一方で、SDGsに真剣に取り組む会社は、そもそもSDGsという概念が完成する以前から、高い評価を受けている場合があります。現在では、NPOなどだけではなく、企業でも、社会のことを考えて真剣に行動を起こしている場合は、とても応援されやすくなっています。(私の回答が厳しすぎたようで、この研修会のあとにSDGs研修契約は途中で打ち切られました。)

Q11:初めて聞く言葉もあり、たくさんの項目があり、難しく感じる。
A11:言葉は難しいですね。しかし、初めから知っている人はいません。ですので、一つずつ、SDGs用語辞典を引いていただいたり、情報の取捨選択は必要ですがネット検索されたりで、少しずつ理解していきましょう。また、たくさんの項目という点については、これだけたくさんの問題を社会全体として抱えているのだとご理解いただければ、見え方が少し変わると期待しております。それでも項目の多さに圧倒されてしまう場合は、まずはいくつかの項目について知って、行動に移していきましょう。(SDGs用語辞典というものを研修時にお渡ししています。)

Q12:スーパーのレジ袋有料化が、SDGsに寄与しているのか。甚だ疑問に感じました。コンビニで毎回、レジ袋は必要ですかと聞かれ、それに伴うお互いの時間損失。結局、家庭でゴミ袋は必要なので、別のところでプラスチックの袋を買わないといけなくなっております。日本人は、ゴミを散らかすことは少ないと思われますが、道路にゴミを捨てられている現実はありますので、なんとかして貰いたいと考えております。
A12:素晴らしい示唆をありがとうございます。日本では残念ながら、「プラスチックを使わなければ全て正しい」あるいは、「プラスチックを使ったら悪である」といった極端かつ一方向からの視点を持つ人や企業がほとんどです。事象を「統合的に」見ることがSDGsでは極めて重要ですので、その視点はどんどん成長させてください。また、道路のゴミの問題は、「責任を取らない各種トップ層の人々」と「人の立場に立って考えることが苦手であること」に問題があると言われております。例えば、ゴミが捨てられた土地の所有者にゴミ撤去の責任があるのが今の日本ですが、本来はゴミを捨てた人に責任があるべきですよね。これが例えば市道にゴミが捨てられたとしても、市は忙しいなどの理由でゴミ撤去をしないケースが多いのですが、あえて「悪いのは何(誰)か?」と考えると、市か制度自体のどちらかでしょう。個人的には、この場合は制度自体に不備があると考えております。その根拠として、ゴミを捨てた人に責任を求める国に、罰金罰則を科してポイ捨てのない環境を保っている国もあります。なお、ご参考までに、ゴミ拾いSNSのピリカ(https://sns.pirika.org/ )というサービスがあり、本質的な改善方法ではないのですが、何かのヒントになればと思い共有致します。

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