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読んでためになる無料マガジン第2号

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勇気をもらったり、心がほっこりしたり、そうだそうだ!と思える無料記事を集めたマガジン第2号
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#エッセイ

最愛の母に「死んでもいいよ」と言った日

最愛の母に「死んでもいいよ」と言った日

「ママ、死にたいなら死んでもいいよ」

大好きな母に、私が放った言葉です。
高校2年生の時でした。

ひどい娘だと思いますよね。
私もそう思います。
でも、母を救う唯一の言葉でした。
それしか見つからなかった。

話は少しさかのぼりまして。

私が中学2年生の時、父が突然死しました。
働きすぎによる、心筋梗塞でした。

父は建築系ベンチャー企業の経営者で、めちゃくちゃカッコいい存在でした。めちゃく

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ネーミングは超重要。ネーミングはその人のセンスが一番でるところ。

ネーミングは超重要。ネーミングはその人のセンスが一番でるところ。

マーケティングやブランディングのワークショップをする際や、企業や地域のプロジェクトをご一緒させていただく際に、私はとりわけ「ネーミングの重要性」を強調する節があります。

それはなぜなら付けた名前がそのプロダクトやブランドの「未来を決めてしまう」と思っているからです。

2年ほど前のワイドショーで、クリエイターで漫画家のみうらじゅんさんが「覚せい剤」の呼び名について持論を展開する場面がありました。

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「生産性のない人たちの支援は後回しだ」とかいうスーパーむかつく思想との戦い方

「生産性のない人たちの支援は後回しだ」とかいうスーパーむかつく思想との戦い方

どうも。31歳という、世間的に言えば産み盛り・育て盛りの年齢でありながら未婚子無しなので日本の少子化対策になんら貢献していない、ついでにいえば収入が低く納税額は微々たるもの故東京都の発展にもたぶんほとんど寄与していない、軍国的な意味においての“生産性”が著しく低い東京都民のライター、小池です。

自民党の杉田水脈議員(衆議院比例中国ブロック)の発言・思想が大変話題になっているようです。話題になった

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被災地のある家族の話

被災地のある家族の話

岡山県内の豪雨被害としては、倉敷市や総社市の浸水情報が主に報道されており、そちらにばかり目を向けていた。岡山市東区の平島という地域でも、一階部分が水に浸かっていたことを、つい昨日わたしは知った。夫が知り合いから聞いたところによると、その人の友人は、自宅の二階に妻子が取り残されていることを仕事先で知り、なんと泳いで帰り着いたという。
俺ならホテルに泊まるかも、と夫はわたしに正直なところを話した。流木

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支援と記憶

支援と記憶

岡山市内に住んでいる。少しもやまずに降り続く雨は怖かった。用水路から溢れた水が、すぐ目の前の道路に流れ込み、玄関先に三段ある階段のいちばん上まで迫ってきた。
同じ県内の少し離れた市では、コンビニの屋上で助けを待っている人がいると、ニュース速報が伝えている。うちには猫が三匹いて、避難所へ連れて行くのは困難だ。もしも浸水が始まったら、ともかく上へ逃げようと決めた。

一晩中、玄関を見張っていた。ガレー

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「価値の言語化」を通して、自分たちの活動を再定義する

「価値の言語化」を通して、自分たちの活動を再定義する

小中学校向けの体験授業、企業研修、国際大会主催、代表チーム強化などに取り組む日本ブラインドサッカー協会。その根底にあるビジョンはどう生まれ、それぞれの活動にどんな影響をもたらしているか。著者が事務局長就任時に行った200件の電話営業と、115名参加のビジョンづくりワークショップで気づいた、「価値の言語化」の大切さを考える。

自分の力で立てるようになるまでの長い道のりNPO法人日本ブラインドサッカ

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私は沈黙を放棄する

私は沈黙を放棄する

長い間、このことについて書ける場所を探していたし、書くタイミングが来るのを待っていた。
長年の沈黙の後、この苦しみを墓場まで持っていく訳にはいかないという思いから、私はこれまで何度もブログなどを書き始めては、思い出すことや書くことに伴う大きな苦痛のために投げ出すということを繰り返してきた。

そして今、 #MeToo#TimesUp というキーワードが、私の背中を強く押してくれている。

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何か書くことないかなーと自分のことを書き出していたら、
・地方無名大卒(美術系)
・語学力無し
・PC無し
・デザインの経験無し
・子ども二人
・近くに頼れる家族無し
・待機児童
・夫は軽めの社畜で、平日はワンオペ育児

ここからよく現状まで…
今週末は自分を褒めることにしました

どこにいってしまったのだろうかと立ち止まる。

どこにいってしまったのだろうかと立ち止まる。

今年も帰省の季節がやってきた。

実家に電話をしたら、「今は元気だけど」と前置きをされた後で祖父の調子があまり良くなかったと母が教えてくれた。祖父はかなりの高齢なので、毎年帰るたびに「会えるのは、今年が最後なのかもしれない」と考えてしまう。(と思い始めてから、10年以上立つけど結構元気なんだけど。笑)

と、そんなことを思っていると、FBの「x年前の今日はこれ!」という写真に祖父と娘が写っていた。

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聖域だった、青と白の物語のような街の中【モロッコ・シャウエン】

聖域だった、青と白の物語のような街の中【モロッコ・シャウエン】

カチャリ、と鍵を開けて、屋上へと続く階段を登っていく。一段、二段、青い階段と手すり、白い壁、またたく星。

ざわり、と透き通る風吹き抜ける。この風はどこからきたんだろう。山の向こう、昨夜珍しく降った雪、冷たく頬染めて。

もしここに海があったなら、私はここへ住んでみよう、と今日決めていたかもしれない。人生に疲れたアラサーの女性よ、すべて一度はここへ来るというルールでもあればよかったのに。

日本を

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みんな空の下(30秒で読めるエッセイ)

みんな空の下(30秒で読めるエッセイ)

昨夕、まちだ様と全く同じ空を撮影していたことが判明しました!タイトル上が私が撮影したもので、次の写真がまちだ様が撮影したもの。言わずもがな、写真の出来は大違いですが、雲の形は一緒です。

刻々と表情を変える空を、同じタイミングで美しいと感じていた人がいる。とても嬉しいことだと思いました。

そして、絢香の『みんな空の下』という歌を思い出しました。急に聴きたくなってYouTubeで聴いてみたのですが

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