味意(みい)

味だとか音だとか心だとか、目に見えないものを表現してみたい。

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    季節に感謝する気持ちを忘れないように、できれば毎日、自分の句と先輩方の句をアップしようと思っています。仮に途切れることがあっても、季節は絶え間なく進みますので、私も気を取り直して進もうと思います。

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地球から 足を滑らせ 夏星に

ご冥福をお祈りします。 あなたは地球にいる時からキラキラしていました。

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      今日、私の住む町は37℃になるそうです。 ご用心、ご用心。

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        私ってお化け? それともピーターパン? 慌てましたが、上を見て納得。 太陽の真下にいたんです。

        • 短冊に 書くこともなく サラサラと

          そんな風に生きております。 願い事は年々浮かばなくなります。 幸せってことかもしれません。

        地球から 足を滑らせ 夏星に

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          『なごり雪』を歌ってみた

          コピー曲、noteはダメだったかも。でも動画を作ってToutubeに載せる時間とかないので、とりあえずアップしちゃいます。ダメだったら弾いてください。エイヤ!(なごり雪が降っている間にアップしないと意味ない感じもしますし)

          『なごり雪』を歌ってみた

          『なごり雪』を歌ってみた

          止められぬ オリンピックも 五月雨も

          止められぬ オリンピックも 五月雨も

          握る手も放す手もあり春嵐

          近畿では春一番が吹いたとか。我が家の窓もガタピシ言ってます。なんだか急に地球が走り出した感じ。

          握る手も放す手もあり春嵐

          街は今カルピスの中朝霧に

          マチハイマ・カルピスノナカ・アサギリニ 目覚めた時、今年初の霧模様でした。「霧」は秋の季語です。 ★★★ ★★★ ★★★ この「日めくり俳句」、忙しい日々の中で季節に感謝する気持ちを忘れないようにと自分自身のために続けてきましたが、春まで休むつもりです。もし、更新を楽しみにしてくださっている方がいらしたら、しばらくの間、さみしい想いをさせてしまうことになり、誠に申し訳ございません。 仕事の都合です。味気ない理由ですみません。繁忙期こそ、季節をめでる余裕が必要であるとわ

          街は今カルピスの中朝霧に

          萩揺るる初老の恋のごとそっと

          若いころは気にもとめなかった萩の花が、なぜか目に付く今日この頃。色も、形も、大きさも、可憐です。 揺れる萩揺れざる萩も風の中 星野椿 確かに、枝ごとに動きが違いますね。 ところで、「萩」は『万葉集』で最も多く詠まれた花だとか。今よりももっと沢山咲いていたのかしら。それとも、日本人の好みが変わったのかしら。

          萩揺るる初老の恋のごとそっと

          柔らかく光を孕む芒の穂

          ヤハラカク・ヒカリヲハラム・ススキノホ 夕陽を背に芒を見ると、こんな風に見えます。 穂芒の解けんばかりのするどさよ 星野立子 角度によってはこんな風にも見えるのですね。 芒の穂は、実際に触ってみると案外固いので、立子さんの観察の方が現実的でしょう。

          柔らかく光を孕む芒の穂

          明日は雨ふくれっ面の柘榴かな

          アスハアメ・フクレッツラノ・ザクロカナ 柘榴(ざくろ)。赤ら顔で唇を尖らせているうちは怒った少女みたいで可愛らしい。が、しかし、これがもう少し熟れてピキピキッと皮が裂けてごらんなさい。血液色の実がこぼれだし、たちまちホラーになりますよ。(甘酸っぱい味は大好きです。一粒ずつつまんで食べるのも楽しくて好き。) 「柘榴」は秋の季語。ちなみに「柘榴の花」は夏の季語。 石垣の上の姉より柘榴受く 廣瀬直人 きっと石垣島のことでしょう。柘榴は熱いところで育ちます。古くはカルタゴでも

          明日は雨ふくれっ面の柘榴かな

          目が合ひぬ莢から覗く枝豆と

          メガアヒヌ・サヤカラノゾク・エダマメト まだかな、まだかな、と枝豆が茹るのを楽しみに待つのが好きです。鍋の中で阿波踊りを始めたら「もうすぐ」の合図。恥ずかしそうに顔を出したり引っ込めたりし始めたら「今でしょ」の合図。塩は「かけすぎちゃう?」くらいがちょうどいい。 「枝豆」は九月の季語です。八月に使いたくなりますけどね。 枝豆を喰へば雨月の情けあり 高浜虚子 あれあれ?「雨月」も九月の季語ですから、重なっていませんか? この時の虚子さんは酔っぱらっていたのかも。

          目が合ひぬ莢から覗く枝豆と

          古代よりこの指先へ赤蜻蛉

          コダイヨリ・コノユビサキヘ・アカトンボ 2億5000万年以上前から生き残っているトンボ目。カンブリア紀の温暖化も、白亜紀の氷河期も、難なく飛び越して今に至る。空中で静止していたかと思えば急発進して直角に曲がったりする敏捷な動き、さすがサバイバルしてきただけのことはある。そのくせ、人差し指を向けてやれば人懐っこく止まってくるではないか。めんこい。ようこそ、私の指へ! とどまればあたりにふゆる蜻蛉かな 中村汀女 汀女さんも、蜻蛉がお好きだったのではないかしら。それとも、ヒッ

          古代よりこの指先へ赤蜻蛉

          吹かれても光こぼさぬ秋桜

          フカレテモ・ヒカリコボサヌ・アキザクラ 光を満載した花と、それを支える嫋やかな茎。フラフラしながら上手にバランスを取っているコスモスはクールです。 コスモスをコスモスらしくするは風 蔦三郎 確かに。

          吹かれても光こぼさぬ秋桜

          秋の蚊に吸わせてやるも徳のうち

          台風で湿気が高いせいか、蚊が出まして、えらい目にあいました。しかし、こんな状況もポジティブに捕えてみようと思って作った句です。 「秋の蚊」は三秋の季語。 秋の蚊の鏡に触れて落ちにけり 田村京子 戦わずとも、先に逝ってくれるでしょう。それにしても痒い。

          秋の蚊に吸わせてやるも徳のうち

          秋の雲絵の具溶く間に様変はり

          アキノクモ・エノグトクマニ・サマガハリ 颱風が近づいていることもあるのでしょうが、とにかく落ち着きのない雲。モコモコしたり、千切れたり、灰色になったり、夕日に映えたり。洗濯物をとりこみながら「これじゃ絵描きさんも大変だ」そんなことを思って作った句です。 とどまるもとどまらざるも秋の雲 稲畑汀子 リズミカルなところが百人一首の「これやこの行くも帰るも分かれては知るも知らぬも逢坂の関」みたいですね。

          秋の雲絵の具溶く間に様変はり