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伝わるモノ(生業・農産物・民具など)

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#100年フード

「鮒ずし」は驚くほどたっぷりの白ごはんを詰め込む!

「鮒ずし」は驚くほどたっぷりの白ごはんを詰め込む!

2024年8月20日21日
滋賀県多賀町敏満寺にある料理屋FUJIYAさんで鮒ずしを漬けるので、見学いかがですか?と連絡をいただきました。
以前からずっと知りたかった鮒ずし漬け。見学とさらに撮影記録をさせていただけることになりました。
昔は夏の土用までに漬けていたそうです。そうすると、翌年の春祭り「ハレの日のご馳走」に仕上がりが間に合うそうです。
多賀町内でも少し前までは各家々でふなずしを漬けてい

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【前編】大学で「食文化の伝承と発信」をテーマに講義しました

【前編】大学で「食文化の伝承と発信」をテーマに講義しました

令和6年6月24日、滋賀県立大学「地域教育プログラム」地域基礎科目
【近江の美】のひとコマ
「食文化の伝承と発信」をテーマに講義させていただきました。

今回、講義をするために、改めて活動内容、調査してきたこと、発信してきたことをまとめる機会となり、良き振り返りとなりました。
講義内容パワポを紹介します。

【その1】YOBISHIプロジェクトの活動紹介

YOBISHIプロジェクトを動かす中心メ

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かき餅を焼くは「育てる」感覚

かき餅を焼くは「育てる」感覚


思い出の定番おやつ

聞き取り調査で、必ず聞く定番おやつが、「かき餅」や「あられ」。
冬の一番寒い時に、餅を搗いて、ジュウ(フードコンテナ)にのばし、薄くスライスする。それを藁縄の間に挟んで縁先に吊るして乾燥させる。乾燥したら缶に入れて保存する。
火鉢で炙って食べるのが美味しかった~と聞きます。

子どもの頃、母が正月に余った餅を小さいサイコロ状に切り、網戸の上に干して「あられ」を作っていました

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うどん県出身を魅了した蕎麦打ち

うどん県出身を魅了した蕎麦打ち

「多賀そば」

滋賀県多賀町の特産品「多賀そば」を打つ動画撮影を、桃原プロジェクトさん協力で昨年夏に記録しました。
忙しくて編集できないままでしたが、一年越しで優秀なYOBISHIスタッフhさんに仕上げてもらいました。

滋賀県多賀町は、近畿で指折りの蕎麦生産地なんです。
1996年(平成8年)から蕎麦の栽培が始まり、2020年(ちょっと情報が古いですが)は16軒の農家さんが栽培されていたそうです

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