マガジンのカバー画像

学校に行かないという選択。

225
2023年現在、中学校2年・小学校4年の学校に行かないという選択をした子どもたちとの日々の暮らし。学校や学びにまつわること。学びとはなんだろうということを日々感じ考える記録。
運営しているクリエイター

#末娘4歳二男8歳長男12歳

学校に行かないという選択。「幼稚園に行かない選択をした2年間。前編。」

学校に行かないという選択。「幼稚園に行かない選択をした2年間。前編。」

ある朝、長男が、トランペットで新しい曲を練習し始めた。

その曲は、ジブリのアニメ「千と千尋の神隠し」の主題歌である「いつも何度でも」だった。理由は、「たまたま手元に楽譜があったから」とのこと。

「ねぇ、この曲ってどんな曲だったっけ?」と言うので、まずは原曲をYOUTUBEで聴くことに。

たまたま開いたものが、字幕付きで、曲が流れると共に私の目の前で流れていく歌詞に、突如として涙腺が崩壊した。

もっとみる
学校に行かないという選択。「たったひとりの卒業証書授与式。前編。」

学校に行かないという選択。「たったひとりの卒業証書授与式。前編。」

長男が、小学校を卒業した。

卒業式には行かないという長男に、担任の先生は、「皆さんが帰ってから、卒業証書を受け取りにきませんか」と声をかけてくれていたのだ。

その経緯は、こちらに書かせていただいた。

たったひとりの卒業式。

とにかく偉そうな長男は、「俺様のためにっていうなら行くかな。」と、言ってはいたが、そこまで卒業式に意味を見出すことはないようだった。

「家族、皆さんでどうぞ。」と言っ

もっとみる

今日は、長男の卒業証書授与式でした。 
ひとりの卒業式。今日、感じた様々なこと。
充分に味わい、ゆっくりnoteに書いていきたいと思います。

物凄く偉そうな長男ですが、引き続き見守っていただければ幸いです。感謝です。

お礼に、本日の偉そうな長男の画像をお届けします。魔除けに。

学校に行かないという選択。「王子と、ばあやと、アドラーと。」

学校に行かないという選択。「王子と、ばあやと、アドラーと。」

学校に行かないという選択をしている長男。

不登校歴・6年。

実質登校日数・3日。

そんな彼も、間もなく中学生になる。

卒業間近なので、クラスメイトのお母さんたちが、先生方への寄せ書きなどを取り仕切ってくれている。

お花を準備してくれている方から連絡があり、「クラスのサポートに入ってくれていた先生への寄せ書きを書いてもらえないか」とのことだった。

しかし、長男は、その先生に会ったことはあ

もっとみる
学校に行かないという選択。「先生で在るまえに、ひとりの人間として。」

学校に行かないという選択。「先生で在るまえに、ひとりの人間として。」

一昨日のnoteに我が家の長男が、卒業式に行かないという選択に至るまでを、書かせていただいた。

こちらを書き終え、投稿した後、学校から電話がかかってきた。電話に気が付かず、折り返してみると、担任のH先生からの電話であった。

挨拶を交わし、先生はまず、「Kさんが文集の為に書いた〈セッケイカワゲラ〉の文章の文字数が多かったのですが、とても面白かったので、なんとかそのままいけるようにしました。」と話

もっとみる
学校に行かないという選択。「続々・僕はきっと旅に出る。」

学校に行かないという選択。「続々・僕はきっと旅に出る。」

急に、長男がひとり旅に出ることになった。その経緯はこちら。

アーティストのSさんから、「大分のトレッキングツアーに参加出来ないのは、残念ですが、沖縄に来ませんか。」とのメールをいただいた。

これまた急展開だ。

先日のトークイベントで、長男と顔を合わせ、話をしたところ、「面白いお子さんですね。受け答えもしっかりしているので、年齢を聞いたら、小学生6年生と聞いて驚きました。」と書かれていいた。

もっとみる
学校に行かないという選択。「続・僕はきっと旅に出る。」

学校に行かないという選択。「続・僕はきっと旅に出る。」

急に、長男がひとり旅に出ることになった。その経緯はこちら。

「愛知と大分に行きたい。」

なぜ、愛知かというと、この日のトークイベントをしてくださった狩猟登山家の服部文祥さんと、写真家の石川竜一さんが「国際芸術祭あいち2022」に出展されるものを、直に観たいと。開催日程は、まだ少し先である。

なるほど。

で、なぜ、大分?と思ってパンフレットを開きながら話を聞くと、トークイベントに参加していた

もっとみる
学校に行かないという選択。「僕はきっと旅に出る。」

学校に行かないという選択。「僕はきっと旅に出る。」

今の長男と同じ、小学校6年生の時、私は、ハワイに行きそびれた。

当時、昭和がまもなく終わりを告げようとしていることなど知るはずもなく、まだまだあたりまえのように、その時代が続くと誰もが思っていた。

私の父は、熱狂的な巨人ファンで、地域のソフトボールチームの監督をしており、父と私は同じ左利きだった。

「スポーツで左利きは有利だ!」と、小学校1年生から少女ソフトボールチームに半ば無理やり加入させ

もっとみる
学校に行かないという選択。「千鳥石 火山灰ガラスクラブ。その2。」

学校に行かないという選択。「千鳥石 火山灰ガラスクラブ。その2。」

「ちょっと昔、100年くらい前のこと。札幌は澄川に住むある相撲とりが火山灰をガラスの原料にして商売にしたとさ。シコ名は千鳥石。できたガラスはビールの瓶。でも、どうして澄川にガラスの原料があったの?? それは、はるか昔の4万年前、まだマンモスが歩いていた頃の巨大火山噴火にさかのぼる。。。
果たして2022年の澄川でガラスを作ることはできるのか? 千鳥石火山灰ガラスクラブ」

「千鳥石 火山灰ガラスク

もっとみる
学校に行かないという選択。「長男、もうすぐ中学生。母の気分は坂本龍馬。」

学校に行かないという選択。「長男、もうすぐ中学生。母の気分は坂本龍馬。」

長男12歳。彼は、4月の初旬に誕生日を迎えるのでもうすぐ、13歳だ。
小学校も最終学年となり、残すところあと一ヶ月半。

こう書くと、学校生活に名残惜しさなど感じているような表現だが、今までも書いてきたように、長男は、学校に行かない選択をしている。今まで、放課後以外に登校した日は3日ほどだ。

そんな長男も4月からは、中学生となる。

小学校の担任の先生からも、中学校の話がちらほらと出てきたり、昨

もっとみる
学校に行かないという選択。「我が家の裁縫男子たち。」

学校に行かないという選択。「我が家の裁縫男子たち。」

タスマニアに住んでいる私の友人が帰国の際に、産まれたばかりの末娘のお土産に選んでくれたのは、ラベンダー色のクマのぬいぐるみだった。

末娘は、他のぬいぐるみには、鹿には「シカさん」、犬には「ワンちゃん」など、そのままの名前をつけているのだが、このラベンダーベアにだけ、「メェメェ」と名付けている。ぬいぐるみの中でも、特に気に入っており、寝る時にも、欠かさず布団に連れて行く。

以前から、末娘に、ラベ

もっとみる
漫画みたいな毎日。「そこに、自然があればいい。」

漫画みたいな毎日。「そこに、自然があればいい。」

先週に引き続き、晴れの日曜日。私たち家族は、北海道博物館へと向かった。男子二人と夫が博物館のバックヤードツアーに参加するのだ。

このご時世なので、開催されるのだろうか?と思っていたが、元々の募集定員が少ない講座だったこともあり、無事に開催される事となった。
「やや大人向け」の講座とあったので、私と末娘は、末娘の希望により、ツアー中の1時間を博物館の周りを散策することにした。

よく晴れ、気温の低

もっとみる

長男と二男、博物館のバックヤードツアーに参加。

ツアー終了後、

長男と本気の雪合戦。

気温が低いから雪がさらさら。

太陽が反射し、細かい光の粒が舞う。

これは、雪合戦ではなく、
光のやりとり、だ。

今日も佳い日だ。

ありがとうございます♪

漫画みたいな毎日。「時が織り成されている場所。」

漫画みたいな毎日。「時が織り成されている場所。」

空の青が美しい日曜日。

この日は、「博物館で宝探し」という講座に子どもたち3人と参加した。
どういったことをするのか、まったくわからなかったのだが、「タイトルからしても面白そうだよね!」という子どもたちの希望で、申し込みをした。こちらの博物館は、講座の有無とは関係なく、今迄にも何度も訪れている場所である。

森に囲まれたレンガ造りの建物。
静かな佇まいの博物館を訪れる度に、どこか懐かしい気持ちに

もっとみる