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死生観

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人は死を目の前にして生について考え始める。それは、自身のことでなくても、身近な存在から学び感じることもできる。
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鬼子母神①子殺し

 大分前の話になるがご近所で親子心中事件があった。一生に一度あるかないか、そのくらい滅多に起こる出来事ではないのでその日のことは鮮烈に記憶に残っている。

 天気の良い日と悪い日が交互にくるようないわゆる季節の変わり目だ。その日は昼間はとてもお天気がよかったのに夕方から天候は悪くなり、帰宅するころには雷雨。そういえば、つい先日も雷雨があり竜の巣の様な雲が空に現れ「ラピュタみたい!」なんて話をきっか

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鬼子母神②毒になった母親

成長しても、大人になっても、離れて暮らしても、死別してもべったりと張り付く「憎い母親」の存在。

 思い出しても沸き起こって憎しみを消すことが出来す頭に張り付く。そしてリアルに蘇る。

そんな親子関係を私は経験したことがないため、全てを理解することは出来なかったけれど、(この先はフィクションだと思って読んでください🤗)
今朝のお勤めでついに現れた。
突然の咳込みに襲われ吐き出す。

あ、来た

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老いや衰え、夫婦のこと。

老いや衰え、夫婦のこと。

夫婦、家族なかよく、末永く、いつまでも楽しく明るく暮らしたい。
そんなふうに当たり前に思っていたけど、当たり前でないかもしれない、そうあるべきと思っていたけどそうもいかない。

常々、時間はたくさんあるようで思っているよりも短い。解ってはいるようで受け止めきれていない時間の概念。

時間は老化でもあり寿命でもある。いつまでも一緒にいるだろうなんて当たり前に思っていても、私の「いつまでも」と彼の「い

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熱中症の恐ろしさ(注意喚起)

熱中症の恐ろしさ(注意喚起)

熱中症に気をつけましょう

よく耳にしますが、とても恐ろしいものであることを実感し、恐怖しています。
熱中症対策のやり方、方法は情報としてたくさんあふれていますがなぜ熱中症が危険なのか、それが結構知られていないのではないかと、私は分かっていなかった。

熱中症対策、熱中症応急処置は情報としてあるが、あくまでも熱中症に対しての「応急処置」であり、熱中症の本当に恐ろしいところは、「持病の悪化」、「脳、

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生への渇望

生への渇望

私の父は幼い頃、がんで亡くなりました。
まだ幼かった私は父親を「父親」としか理解できなかったし、1人の人間だという認識は当然もっていなかった。「お父さん」という存在は「お父さん」なのだ。

 大人になってから母親と父の話をすることが増えた。それも最近。
母から見た父は1人の人間であり、1人の男性なのだ。そんな母から見た父という人間は、とても弱い人間だったのだろう。
母のほうが気力も現実を見て行動に

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何を人にあげられるのか

何を人にあげられるのか

わがままな人間
身勝手な人間
弱い人間
自分を大事にしない人間
愚かな人間

そばに身勝手てまわがままで心配している気持ちを無下にし跳ね飛ばして、人生の所々でつまづきや事故を起こす。

傍にいるよと示しても次第に諦めなければ怒りに変わって憎しみになりそうだから心の距離を置く。

私はもう、あなたのこと知らない。
何を言っても伝わらないし、心配は絶えない。何度も言ってきた。
何度も伝えてきたつもり。

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死ぬ気で生きぬけ

死ぬ気で生きぬけ

死の際にその人の人生と生への欲求が生まれる。死ぬ気があるなら一度死んだつもりで生きろ、なんていうけれどもう限界まで来た人がそこに向かうだろうか。
死を目の前にして、もしくは一度死んだかもしれない状態から、時間を巻き戻されたのか、はたまた生かされたのか。
神仏は独り立ちのためのサポートはしてきた。サポートが当たり前ではない。サポートはサポートなので当てにしてはいけない。
しかし、ここぞというときはサ

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