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月刊『抽象的な歩き方』

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様々なフリー切符や長旅に出た記録の置き場。
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2023年6月の記事一覧

ACT.28『九州グランドスラム 8 to summon or rouse to activity in Miyazaki』

ACT.28『九州グランドスラム 8 to summon or rouse to activity in Miyazaki』

辿り着いた先に

 熊本市内から140キロ以上の移動を経て、遂に都城市に到着した。「鹿児島県に渡りたいから鹿児島に近い場所に泊まりたい」と意気込んだのに、こういった結果になったのは自分が九州を知らなさ過ぎるが故の結末だろう。宗太郎越えにしろ、豊肥本線にしろ今日は感じた事が多過ぎた日だった。
 が、西都城でもホテルの場所が分からず悪戦苦闘してしまう羽目になってしまう。一体自分は何処を目指しているのだ

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ACT.27『九州グランドスラム 7 死ぬわけにはいかない!南国に向かえ。』

ACT.27『九州グランドスラム 7 死ぬわけにはいかない!南国に向かえ。』

セーブデータ

 どうにか佐伯駅に戻る事ができた。最初から駅構内の電源など使用せずに、こうして佐伯から素直に宮崎方面に向かう特急に乗車していれば良かったのだ。
 乗車したのは、787系による特急『にちりん』だ。日豊本線では伝統と人気の看板を背負って走る特急列車であり、現在も車両をグレードアップさせつつ走行している。九州では個人的に先に廃止された『有明』に次ぐ伝統の列車だと思っているのだが、それに関

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ACT.26『九州グランドスラム 6 伝統の道と真実の扉』

ACT.26『九州グランドスラム 6 伝統の道と真実の扉』

阿蘇を去る時

 阿蘇を離れる時間がやって来た。
 阿蘇を離れる…今自分が居る場所は阿蘇から離れた宮地に居るが、それでも少し懐かしい時間を過ごす事は出来たかもしれない。今回は豊肥本線の復旧記念館が開館していなかったが、次回の阿蘇訪問時には開館していると非常に嬉しいと思いながら、九州横断への道を進める事にした。
 迎えてくれたのは黄色いディーゼルカーである。1両の小さく可愛らしい車両だ。唐津でもこの

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ACT.25『九州グランドスラム 5 おとなになって』

ACT.25『九州グランドスラム 5 おとなになって』

その移動は想定外

 写真は出発日の朝の食事…ではありますがと。中々記事の更新が遅いし、まだ6月の半ばに入ってGWの旅の話書いているのかと思われている方多いかもです。しかし、前回やこれまでの中には…外部的な書籍から資料として情報をお借りしたり、年表を辿ったりと様々に時間が掛かりました事を一旦お詫び申し上げます。ここからはあまりそんな事ないので!
 という訳で翌朝。と昨夜の話。熊本市電に迎えられての

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ACT.24『九州グランドスラム 4 侮るなかれ、肥後の市電』

ACT.24『九州グランドスラム 4 侮るなかれ、肥後の市電』

熊本到着後

 熊本に到着し、最初にチェーンのビジネスホテルにチェックインを行う。カード式の鍵。そして大きく取られた部屋の区画。有料放送と見紛うかのようなサービスの展開されたテレビ画面に一式揃ったアメニティとユニットバス…とシングルベッド。そして作業机が自分を出迎える。
 何かゲストハウスやカプセル式のベッドに慣れてしまった自分にはすっかり贅沢をさせてもらっていると感じてしまう。しかし、今晩は少し

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ACT.23『九州グランドスラム 3 辿った記憶』

ACT.23『九州グランドスラム 3 辿った記憶』

木造駅舎の賑わい

 上有田駅に到着した。
 上有田駅は通常、駅員を配置していない静かな駅舎である。故に通常は静かな木造駅舎のどっしりと構える姿と共に列車の往来までゆったりと駅の美しさを感じる事が出来る美しい駅だ。
 しかし、訪問時には臨時快速列車・『有田陶器市号』が運転されたり。また、佐世保方面や西九州新幹線連絡関係の特急列車の臨時停車なども実施され、駅は大変な賑わいを見せていた。
 駅はこの期

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ACT.22『九州グランドスラム 2 風と出会いと祭典の入口』

ACT.22『九州グランドスラム 2 風と出会いと祭典の入口』

急速な食事

 唐津駅でそのまま昼食の時間を過ごした。乗換時間は筑肥線→唐津線で唐津線の乗車列車が12時36分発。下車した筑肥線の列車が唐津に12時11分着。この間で駅構内にあるラーメンを食した。
 昼時の時間であり。そしてまた多くの人々が食卓に集っている時間であった為、店は大盛況だった。自分はカウンター席に通され、そのまま食券を買って待機する。
 麺の硬さは九州滞在中だったので「バリカタ」を選択

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