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性同一性障害関係

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私の性同一性障害(MtXF)としての記事をまとめています
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#Xジェンダー

ジェンダー日記#32 自分の中の男性性の肯定

ジェンダー日記#32 自分の中の男性性の肯定

昨年あたりから、ショートヘアに変えたことがきっかけで、それまでのフェミニンよりの好みが、ちょっとずつ真ん中に寄ってきている気がしています。

服装の話だけでなく、きっとそれは、自分自身の中の、身体の性別=男性性を、何周もした後に、ようやく認める気持ちになった、ということなのかもしれない、と最近は思うようになりました。

以前はもっと頑なだったし、服装もフェミニンじゃないと嫌でした。自宅ではメンズで

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ジェンダー日記#28 上下する自己肯定感

こんにちは。Sakuraです。
鬱の症状は、かなり安定してきました。
先月まではかなり仕事が忙しくて、休みを取りたくても取れない状況がずっと続いていて、かなり辛かったです。
でもその時期を乗り越えて、今は勤務校も生徒が夏季休業となった今、やっと焦燥感がなくなってきた気がします。

ひさびさの記事ですが、今日は「自分のことを好きかどうか」について書こうと思います。

私は自分の容姿に、かなりコンプレ

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ジェンダー日記#27 

ジェンダー日記#27 

4月に入り、それまで2年近く続けていた女性ホルモン注射プロギノンデポーを、経済的な理由で断念しました。

それからの変化をまとめておこうと思います。

1.胸の張りがなくなった(たぶん、小さくはなっていない)

2.性欲が湧くようになった

3.体毛が少し濃くなったかもしれない

4.女装したいと思わなくなってきた

1つ目の胸のことについて。

私は、もともと、女性ホルモン注射を打つ前に、3年間

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ジェンダー日記#24 理想像は変わる

この間、メンタルクリニックに行ってきました。
もうずいぶん落ち着いてきていて、急な不安、焦燥感に襲われる、なんていうことはなくなってきました。
一方、「自分の在り方」については、ここ最近で変化してきたなぁ、と思っています。

フェミニンでありたかった昔…というか、移行を決めた数年前は、理想としての私は、「女性的な自分」でした。

男性的な要素を、服装や髪型から排除して、極力女性的でありたい、と思っ

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ジェンダー日記#23 ジェンクリ(ジェンダークリニック)で嫌な思いをした話

ジェンダー日記#23 ジェンクリ(ジェンダークリニック)で嫌な思いをした話

明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。

さて年末に、年末年始休業直前のホルモン注射がありました。
本当は、その前の注射のタイミングは、もう一日早かったはずなんですが、仕事が終わらず結局金曜日になっていました。
そして、行けたタイミングは火曜日。ちょうど14日目が一番良い、と言われている間隔が、「11日目」となる日になってしまいました。

でも、打ってくれると思っていたら

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ジェンダー日記#21 私は誰にも褒められない

ジェンダー日記#21 私は誰にも褒められない

先日、1か月ぶりのメンタルクリニックでした。先月の別居・離婚騒動があって、かなり私の内面が荒れ果てていたのですが、やっと落ち着いた、ということをカウンセラーに話しました。

その時に気づいたのですが、私の自分の容姿についての自身の無さ、です。
私には、今現在、私の容姿や私の在り方(MtXとしての私)を、無条件に肯定してくれる存在がいない。
私は、誰かに「あなたはそのままでいいんだよ」「その髪・ファ

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ジェンダー日記#20 遅咲きMtXの私と、シス女性の妻との結婚生活

ジェンダー日記#20 遅咲きMtXの私と、シス女性の妻との結婚生活

こんにちは。Sakuraです。
もう何度目でしょうね。私が、もう少しM寄りのMtXだったりすると、もっと平穏なのかもしれませんが、今回も私がやりすぎたんだろうな……。

何かというと、最近、妻が私の実家の母(彼女にとっての義母)に、「私(=さくらみや)が家の中で女っぽくなりすぎてる」というLINEがあったようで、後日実家から私に電話がありました。

私がホルモン治療を受けていることは秘密にしていま

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ジェンダー日記#19 やっぱり私は私

ジェンダー日記#19 やっぱり私は私

前回のジェンダー日記からおよそ2ヶ月。女性装しているのに、わざわざ男性だと分かるような言い方をみんなの前でされてしまい、大きなショックを受けましたが……それもやっと、自分の中で消化できてきました。

とはいえ、別に特効薬なんてあったわけではありません。鬱のカウンセラーにも相談しましたし、職場の産業医面談でも相談をしました。もちろん管理職にも相談済みです。色んな人に何があって、どう感じたかを話してい

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誰かの役に立てたこと

誰かの役に立てたこと

こんにちは、Sakuraです。
鬱病と性別違和(診断あり)と共存しながら某国立大学附属高校で教鞭をとっている私ですが、心に残っているできごとがあります。今回は「誰かの役に立てたこと」をテーマにしたいと思います。

異性装で教壇に立つ最初は、すごく怖かったです。
じゃあ一歩を踏み出すきっかけは何だったかというと、やはり「うつ病による入院」でしょうか。良くも悪くも、このおかげで、私は吹っ切れることがで

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髪型と私の性別違和

髪型と私の性別違和

昨日まで2日間休み。家人と過ごす時間も当然増える。

まぁ仲が悪くなったり良くなったり、いろいろだけど、この間鬱が酷いときに髪型のことを指摘されてかなりイラッとした。

そのときから私はずっと考え続けてるんだけど、髪型って、性別違和の人たちにとって、どんな位置づけなんだろうって。

体と心の性が一致している大多数のひとたちにとっても、髪型ってかなり重要なファクターだと思う。自分が自分であるために、

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ジェンダー日記#1 髭脱毛

ジェンダー日記#1 髭脱毛

性同一性障害を抱える私。女性に近づきたいけど、体を全て女性に作り変えたいとまでは思っていない、どちらかというと女性よりの中性を自認しています。ただ、服装を含めたファッションについては、女性の物のほうが好みなので、髪型も靴もトップスもボトムスも、その他色々については、女性として振る舞いたい、そう思う私。

少しでも情報発信できて、それが同じことで悩んでる誰かに引っかかれば嬉しいなと思い、ジェンダー日

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ジェンダー日記#2 髪型

仕事の愚痴は置いておくとして、ジェンダー日記#2。今回は髪型のことを少し。

生まれた身体が男性の方は、一般社会でも髪型についても、一定の暗黙の規定がある気がします。飲食店、企業、公務員、職種を問わずですが、あくまでも「男として身だしなみが整っていると見える範囲」というのが、暗黙のルールだと感じ続けています。

1.20代から30代真ん中:私立高校勤務時代私は、今は別の高校に職場を変えていますが、

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ジェンダー日記#11 髪を染めて、ボブからショートボブに。それからプエラリア経過報告

ジェンダー日記#11 髪を染めて、ボブからショートボブに。それからプエラリア経過報告

この間、人生で初めて、髪を染めた。

色は、随分悩んだけど、赤が混じった暗めの茶。
スタイリストさんは、「だんだん色が抜けてくると明るくなってきますからね」と教えてくれて、すごく楽しみ。
髪染めして、2週間くらい経つけど、ちょっとずつ色が抜けてきて、明るくなってきた気がしてる。
鏡に映る自分が、今までとは違う雰囲気を纏っていて、なんだか嬉しくなる。

で、ついでにボブ(肩につきかけているくらい伸び

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