記事一覧
二人と一人の、似たもの三人暮らし
昨日二人で、人間の大人を拾いました。
元々は、私たちはいつも二人だけでのんびりと暮らしていたのです。
遥か遠くの無人島で、二人だけで。
はじめのうちは、女性二人の力での無人島開発は大変だったものです。
でも、やってみればできることです。
それに、やるしか選択肢がなかったわけだし。
無人島暮らしを始めた当時のことを同居人――つまりはわたしの妻ですが――とよく話すのですが、二人の得意な分野が
はるかとおくのあなたに
距離感、という言葉があって、人と人との間の感じがどれくらいかということらしいです。
「ソンナモノ私にはよく分からない」と言うと、よく叱られたものです。なのでもう言いません。私にも分かります。それでいいでしょ?
でもきっとソンナモノを計る機械なんてものが実在してたら、私はもっと後悔してたと思うんだ。
だって、私達の間の距離感なんて、メーターを振り切って「計測不能」の電球を点滅させていたはずだか
6歳年下のあのこと再会
私、こう見えても昔は、今でいうところのオタサーの姫だったんです。
しかも大学は留年してしまったので、サークルには合計5年も居たことになります。
今日は、私の卒業十周年記念忘年会があるんだ。つまり私のための忘年会。
ね、それだけでも私って人気者だったってこと、分かるでしょう?みんなみんな、私のことが大好きだった。
そのはずなの。
とにかく、私の忘年会は大学の近くの居酒屋で行われることになり
きずみせっ!短編ラノベ
バイト先で仲良くなったお姉さまに、ちょっと聞いてみたくなって、聞いちゃいました。
「ねえ、傷跡の見せっこしようよ」
って。
――――――――――――――――
そもそもこんなことを言い出せたきっかけは、お姉さまと初めてバイト先で出会ったとき、私と同じものをお姉さまから感じ取ったからです。お姉さまもきっと、持っている側の人間だ、って。
私はお姉さまとの接点を探しながら、ずっとお姉さまのことば
保証なしの仕合わせ同棲生活
「住民票の閲覧制限」なんて言葉、教えてくれたのは私の彼女です。私の知らないことをたくさん知ってる、私の大好きなひと。
私、親からは痛いことをされてきたし、初めての恋人にはストーカーされてるし、今でも警察に一年に一度出向いて、住民票の閲覧制限をかけてもらってるんだ。とにかく何もかもが怖くって。
でもでもそれでさ、私の彼女は本当に変な人なんだよ。住民票なんとかとか変なことをいっぱい知ってるし。
そ
「あの人とは別れるからちょっと待っててね」
好きな子に聞きたいことがあります。
聞く前から答えなんてなんとなく分かってるんです。だからもはや追い打ちをかける必要なんてないんでしょう。
ただ、私が私の気持ちに最後の決着を付けるため、あなたの答えを待ち望んでいるのです。
私は、パズルの最後の1ピースだけが欠落してしまったときのように苦しんでいます。もちろん、欠落したピースに何が描かれているのかなんて、揃ったピースから容易に想像はついていま