見出し画像

資産形成と資産運用〜似ているようで全く違う2つの意味〜

最近は投資ブームがますます加熱してきています
ので、この2つの言葉をよく耳にします。

・資産形成
・資産運用

同じような意味合いとして使われがちですが、
この2つの意味は全く異なります。

資産形成とは


資産形成は現状資産が少ない状態から一から
資産を築き上げていくことです。

そのため、自分の資産(お金)を積み上げて
いく行為は全て資産形成にあたります。

例えば、

・給料を貰う
・副業で稼ぐ
・貯金をする
・節約をする
・投資をする

これら全て資産形成にあたります。
上記のようなことである程度の資産を作って
いくことを目指します。


資産運用とは


一方で、資産運用は今ある資産を元手として、
様々な投資を通して資産を運用し、今以上の
資産に育てることを指します。

例えば、

・定期預金
・外貨預金
・株式
・債券
・投資信託
・金
・ETF
・暗号資産
・保険
・不動産

これら全て資産運用にあたります。
上記のような金融商品等を通して、さらなる
利益追求のうえ、資産を増やしていく行為です。

よって、いま話題のつみたてNISAやiDeCo、
ビットコインなどは全て資産運用です。


また、この資産形成と資産運用には順番が
あります。

当たり前の話ですが、資産を運用するには
元手となる資産が必要です。

そのため、資産形成ができて初めて資産運用
となるわけです。

そして、資産運用の先にはもう1つあります。

それは「資産の取り崩し」です。

例えば、皆さんが行なっているつみたてNISAは
資産運用ですが、20年が経過してどんどん1年
ずつ非課税期間が終了していきます。
そこで、長期で運用されてきたお金たちは
その時々の目的に合わせて消費されていきます。

よって、資産は3つのステップを踏んで形成
され消滅することになります。

資産形成 → 資産運用 → 資産の取り崩し

では、なぜ多くの方がいま資産形成や資産運用
というワードに敏感なのでしょう。

それは、将来の漠然な心配を埋めるためです。
老後2,000万円問題とも騒がれましたね。
詳しくは過去記事をご参考ください。


今得たお金を全て100分の100使っていては、
今後お金が必要となった時に、何も身動きが
取れません。

人生はイベントの繰り返しです。

結婚、子育て、教育、家の購入、老後、死亡

こういった1つ1つで大きなお金が動きます。
そのために、皆さん資産形成をされているわけ
ですよね。

また、その中でも今あるお金を効率的に増やす
ため資産運用をしていくというのが時流です。


まだ見ぬ未来に備えた前向きな行為が
資産形成であり資産運用と言えますね。

なお、資産形成や資産運用と合わせて考える
べき大切なことがあります。

こういった資産形成や資産運用が続けられなく
なるというリスクが存在することです。


どのようなリスクがあるでしょうか?

例えば、

・お亡くなりになる
・病気になる
・働けなくなる
・リストラに合う
・資産運用を失敗してお金を失う
・投資が怖くなりやめる

こういったことが、例えばお子様が大学に
入学して間もない時に起こったとなれば
どうでしょう。

大学4年間で必要なお金は国立か私立か、
文系か理系か、医系かなどによっても大きく
異なりますが、平均として以下の通りです。

出典:マイナビ学生の窓口 大学の学費は4年間でどれくらいかかる? 
国公立と私立の比較と諸経費について

お子様が一生懸命勉強して、見事合格し、
これから大切な学生生活を迎えられるという時に
資産形成や資産運用がストップし、必要なお金を
準備できないとなるとどうでしょうか?

大学だけであればまだなんとかなるということも
あるかもしれませんが、ではお子様が幼稚園の
時であればどうでしょう。

これから、小学校、中学校、高校、大学と
必要な教育費は計り知れません。

そのため、資産形成と資産運用だけでいい
という保険不要論は間違いなのです。

こういった幸せな期間の相対にあるリスクを
守る手段として保険があるわけです。

大切なご家族のために、必ず保険は活用して
必要なリスクヘッジを行ってください。

どれくらいの保障が必要かわからないという
方はお手伝いしますのでお声掛けください。


また、資産運用について最後にお伝えしておき
たいことが1つあります。

投資の世界には「ゼロサムゲーム」という言葉
が存在します。

参加者の得失点の総和(サム)はゼロになる
ということを表します。

例えば、株式の売買でも売って得をする人と
買って損する人がいます。

儲けている人がいるということは、損をして
泣いている人がいるということです。

そのため、資産運用は全員が等しくプラスに
なることはあり得ないため、リスクは存在する
ということです。

ただし、長期投資では市場の拡大が見込める
ため非ゼロサムゲームであると言われますが、
これも今後どうなるかは誰もわかりません。


資産形成と資産運用が異なるという点は
ご理解いただけたかと思います。
この2つをしっかり計画的に行いつつ、
相対するリスクは必ず保険でリスクヘッジを
するよう準備してくださいね。

それでは。

この記事が参加している募集

お金について考える

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?