マガジンのカバー画像

The Black Out Curtain

12
制作、日常、人間関係などにおいて疑問に思ったことや危機感や違和感をもったことなどをぶつける。 「なんか変だな」「難しい」「わからない」という感覚を大事にしたい。すぐに答えが出なく…
運営しているクリエイター

記事一覧

どちらが良いというわけでもなく

どちらが良いというわけでもなく

しっかりした完成形であるならば、作品のサイズはどんなに小さくても良いのか。
それとも、一生かけて出来上がらなかったとしても身体よりも、部屋よりも、家よりもでかい作りかけのほうが良いのか。

と、いうのは人それぞれの価値観で、そのどちら側にいたとしても覚悟が必要なのだと思う。

片側から見てもう一方にいる人間を妬んでも、それは本来通用しないこと。

30歳の価値観

30歳の価値観

20代前半の頃、ある職業作家に絵の仕事で嫌な目に遭わされた。

その人(既婚者、私と同い年)は、30歳を過ぎて未婚だと既婚者の輝かしいSNSにツラい気分にさせられる、という内容の作品を発表していた。
・・・今思えばめちゃくちゃ時代錯誤だなあ。

で、何が言いたいかというと、そんなことは全く無いと私は日々実感しているところだ。
友人・知人が結婚したり子供を授かったりしたことをSNSで知ると、おめでた

もっとみる
言い返したっていいじゃない

言い返したっていいじゃない

個展などを見に来ては、何故か嫌味を言って去っていく客がいた。

「絵の値段が高いのは売れない時の言い訳にできるからなのね」

私も最初は驚いた。
は?今なんて言いました?
ここ私の展示会場ですけど?

けれども回数を重ねるごとにだんだんと慣れてきて、しまいには「次は何言ってくんのかな」程度に考えられるようになってきた。

ある日、初めてアニメーションを発表したらこう言われた。

「あのアニメーショ

もっとみる
人生から追い出せ

人生から追い出せ

最近、自分に害を及ぼす人物に対して
「なるべく早く人生から追い出そう」
と思うことが多くなった。

たとえば、仕事や展覧会などで出遭ってしまった人であれば、それが終わった瞬間(一番早い時で「さようなら」と言って別れた直後)に、SNSというSNSを全てブロック、電話番号は着信拒否にする。
手紙などがしつこければ、絶縁状を出す。
要するに強制的に縁を切る。

(神社に行くなんて人もいるようだが、あれは

もっとみる
適当に幸せに生きて死ね

適当に幸せに生きて死ね

誰かの行動一つ一つに対して個人で意見をあげていくより、その「誰か」自体を、もはや良いも悪いも関係なく「悪」と認識して複数人で攻撃するのは圧倒的に楽なことだと思う。

けれど。
その時楽した分の「借金」は、後で必ずドン!と一人一人にちゃんと返って来る。

私は、そんな生き方ほど面倒なものは無いと思っている。
だから、何事に対してもその都度私個人として思ったように行動している。

私には「保険」になる

もっとみる
消費されたい人とはわかり合わなくていい

消費されたい人とはわかり合わなくていい

消費されるのが気持ちいい人は、人生まるごと搾取されまくって、しまいには消えて無くなってしまえば良い。

みんなから取られて、食べられて、こねくり回されて、どうにかなってしまえば良い。

もしそれで大金が得られることがあったとしても、そのお金の価値は少なくとも私にはわからない。

私は今、滞在制作の為に与えられた制作費の分だけ惜しみなくお金を使っているけれど、それは、出来る限り作品に使う素材を妥協し

もっとみる
ストレート&オブラート

ストレート&オブラート

「あなたはストレート過ぎるから、その態度に負担を感じる人もいるんだよ。
絵もそう、純粋さが強すぎて。
それが持ち味なんだろうけど」

こんな風に言われた。
そうなのだろうか。
でもこれは、たしかにそう感じる人がいることも事実だというのだから、そうなのだろう。

さらに、

「自分以外にもストレート過ぎる人っているでしょ?
それを負担に感じることって無い?」

とも聞かれた。
これは、私にとっては「

もっとみる
ぬるま湯の中で石鹸でも握ってろ

ぬるま湯の中で石鹸でも握ってろ

丁度良い曖昧さ、
適当な心地良さ、
ぬるま湯。

そういうもので誤魔化されてきた人間関係に終止符を打つことは、悪いことではないと私は思う。

協調性や昔の思い出がそんなに素晴らしいか。
それを壊さないことがそんなに大切か。

私は今現在、
一人の表現者で、
29歳の人間の女で、
それ以上でも以下でもない。

他人の耕した畑は自分のものではない

他人の耕した畑は自分のものではない

他人が耕した巨大な畑のほんの一部を間借りして成功したとしても、それは自分の畑をもったことにはならない。

故に、たとえば、自分以外の人間が別の区画を借りて見たこともないような変な野菜を育て始めたのが嫌だったとしても、それに対してとやかく言うことはできない。
使い方なんて本人の自由なのだから。

文句を言うことができるとしたら、それは最初に大きな畑を作った人間だけ。

の、はずなのだが。

何故だか

もっとみる
世界一嫌いな質問

世界一嫌いな質問

「◯◯さんって知ってる?」
と聞かれて、

「その人って可愛い(カッコいい、美人、等)?」
って質問で特定してこようとする人とは、
ちょっと距離を置く。

さらに、聞いた側も
「そんなに可愛くない」
などと何の躊躇も無く答える人だと、
その人からもちょっと距離を置く。

私は「その人って可愛い?」
と聞かれると、

「私自身の顔面レベルの低さからすると周りの子たちはみんな可愛く見えるんですよ。

もっとみる
もうそろそろやめないか

もうそろそろやめないか

「大人なんだからいちいち怒るんじゃない」
「大人の対応(※1)をしなさい」

こういう言葉をよく耳にする。

しかし、本人が納得していない上でこれらの対応を言われるがままに続けた場合、いつか必ず爆発する。

表面的大人を演じる人は多いが、内面を見つめ直さない限りそれは殆ど意味をなさない。

結果的に、幼稚園児のような喧嘩や虐めが大人たちの間で絶えない、そんな環境になっている組織はいくらでもある。

もっとみる
手が止まらなくて何が悪い

手が止まらなくて何が悪い

私のような制作の仕方(※1)をする作家を皆一括りにして、

「自分の中にある問題の解決から逃げている」
「根本的なものを直そう(治そう)としていない」

と簡単に言ってしまう人間がいる。
各々の事情を知り尽しているわけでもないのに。

私も過去に自分自身のことをそう思っていた。自分を矯正しようとした時期がたしかにあった。

「普通」が何かを考え、それを軸に(おそらく)外野から見て不要(あるいは不快

もっとみる