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いいなあ!とか、おもしろい!!と思った記事を集めてます。書いてくださったnoterさんに感謝。
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「オバケ?」展へ行きました

「オバケ?」展へ行きました

立川のPLAY!MUSEUMにて始まった、「オバケ?」展に行ってきました。

本物のオバケは、怖いから会いたくないけど。

中に入ると、ちょっと不気味な感じの巨大な人物画がお出迎え。
note用に写真を撮ろうかと思ったのだけど…
わぁ…ダメだ、怖い。
怖くて撮れない(笑)
というわけで、目の中のオバケだけ撮りました。

そして、まずはオバケ屋敷の中へ。
再入場したおチビさんが、「ここ怖いからヤダ〜

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満月の夜話(10) - 満月カレー -

満月の夜話(10) - 満月カレー -

今夜は満月ですよ、カレーにしませんか?

クツクツとカレーが煮込まれる鍋を見て、
私は何歳の自分を思い出していたでしょうか。
カレーという料理はそれほど大きくは変わらないものですが・・・・・・

まず私は、25歳の頃のカレーを思い出しました。嫁入り道具の1つとして持たされた花模様が描かれたホーロー製の小さな鍋で煮込まれたカレー。
慣れ親しんだ名字は、EXPO'70大阪万博があった年に主人の名字に変

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三年間。no+eの街の路地裏で「なんのはなしですか」と叫んでいた。

三年間。no+eの街の路地裏で「なんのはなしですか」と叫んでいた。

皆様ご存知の通りnoteの街の世界には、このような言葉があります。

だれもが創作をはじめ、
続けられるようにする。

この言葉を真摯に受け止め、且つ真面目に本気で力の限り三年間かけて、ありとあらゆる方法でこれを実践した話を書きます。

真実か嘘かの言及も致しません。強いて言うならば「なんのはなしですか」と感じていただければと願います。

はじまりは一つの言葉でした。「なんのはなしですか」という言

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「telecine」

「telecine」

 十年前、わたしは恋をしていた。
 16㎜フィルムの荒い粒子の向こう側、白くぼやぼやとした世界のなかで、わたしはきみを追いかけていた。
 きみと過ごしたのはせいぜい一年と少しで、そのうちの半分はわたしの片思いだったのに、わたしにはそれが、何よりも長く濃い一年だったような、そんな気がします。それはきみと過ごしたからというのはもちろん、わたしがまだ本気でカメラをやっていたからです。あの頃、わたしは夢を

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「おはよう、私」②(短編連作小説 & 音楽)第2話

「おはよう、私」②(短編連作小説 & 音楽)第2話

前回のお話しはこちら ↓

第2話・葵

 朝。
 アラームの音が意識に届く。

 細く開いたカーテンの隙間から、細い光がこぼれている。
 ああよかった今日はいい天気なんだなと、まだ半分眠りの中にいる頭で反射的に考える。

* * * *

 昨日の朝は雨だった。

 雨の日は、子どもを保育園に送るのにいつもより時間がかかる。
 レインコートを着こみ、自転車の後ろに乗せた子どもに椅子ごとすっぽり

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【もしも現世で、太宰治がnoteを書いたら】

【もしも現世で、太宰治がnoteを書いたら】

太宰です。

また自殺して、ごめん。

まさか転生した先の世が、こんなにも、自殺を悪とする時代だったなんて、思ってもみなかったのです。私が間違えておりました。すみません。あぁこうして謝っていると死にたくなってくる。あ、また言ってしまった。ほら、これはもう、口癖みたいなものなのです。

私はあの頃、いったい何を考えて、どんな気持ちを抱えて、「生きて」いたのでしょうか。

もしも生まれた時代が、現世“

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「魔法の文学館」に行ってきました

「魔法の文学館」に行ってきました

今月ついにオープンした、角野栄子さんの「魔法の文学館」。
計画を耳にした時から、ずっと楽しみに待っていたので、ワクワクしながら足を運びました。

ちなみに、建築家の隈研吾さんが手がけたこの建物は、いくつもの小さな家が、白い花びらのように寄り集まっているような構造になっているそうです。

中に入ると、一面に広がる鮮やかな「いちご色」の世界。
角野栄子さんのお気に入りの色だとか。

また、あちこちに小

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『街とその不確かな壁』ー村上春樹さん6年ぶりの長編小説

『街とその不確かな壁』ー村上春樹さん6年ぶりの長編小説

「きみがぼくにその街を教えてくれた。
 その夏の夕方、ぼくらは甘い草の匂いを嗅ぎながら、川を上流へと遡っていった」。

 こんな素敵な出だしから始まる、村上春樹さんの6年ぶりの長編小説。
 10代の終わりに衝撃とともに出会い、間違いなくわたしを形づくるもののひとつになった『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』の、別の世界線かつ「その先」の物語。
 読みながら胸がいっぱいになって、途中で何度

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