見出し画像

「オバケ?」展へ行きました

立川のPLAY!MUSEUMにて始まった、「オバケ?」展に行ってきました。

本物のオバケは、怖いから会いたくないけど。

『ねないこだれだ』のオバケなら
大丈夫かも


中に入ると、ちょっと不気味な感じの巨大な人物画がお出迎え。
note用に写真を撮ろうかと思ったのだけど…
わぁ…ダメだ、怖い。
怖くて撮れない(笑)
というわけで、目の中のオバケだけ撮りました。


キミは可愛いぞ


色使いが綺麗


そして、まずはオバケ屋敷の中へ。
再入場したおチビさんが、「ここ怖いからヤダ〜」と泣いて抵抗し、お母さんに抱っこされて連れて行かれてました。

うん、わかるわかる…


一人で写真を撮っていたら、突然ドンドンと中から叩いてくる音が響いて、思いきりビクッとなってしまった私です(笑)

ここを通り過ぎたら、もう大丈夫。

会いたいオバケ代表の
バーバパパのコーナー


バーバパパが
あちこち飛び回ってます


こんな面白い企画も
(この中だけ撮影禁止です)


ムスメが小さかった頃、よく『ねないこだれだ』を読み聞かせてました。
なかなか寝ない子だったので。
効果は全くありませんでしたけど(笑)
プロの落語家さんの語りは、さすがゾクゾクっとさせてくれます。
この声で読み聞かされたら、早く寝ようと思ったかも?


すぐ向かいでは、『つみきのいえ』で知られる加藤久仁生さんの新作オバケアニメも。
落書き風の素朴なモノトーンのアニメで、男の子とオバケ犬の動きが可愛らしいです。

そばにいたチビっ子が、「あんまり面白い感じじゃなさそうかも」と、お母さんに気を使いながら次に行きたがってましたが(笑)
今どきの、激しい迫力ある動きのカラーアニメに慣れてる子には、ちょっと退屈なのかな?
もうちょっと大きくなったら、このじんわり味のある感じ。きっとわかるよ。


裏側に国名が書かれてたので
世界のオバケってことでしょうか


奥に進むと
さまざまなオバケ研究の展示が…


どこまでがオバケなのか…
境界線にせまる


「このあたり妙」のメモが…
確かに、こいつは怪しいな



前回、PLAY!MUSEUMで企画展をされていた矢部太郎さんも、研究生としてマンガを発表しています。

可愛いお岩さんのオバケが登場する
ほっこりマンガです
ぜひ会場でご覧あれ!



日本美術におけるオバケの考察もありました。
ある時点から、怖いだけでなく可愛らしさもあるオバケが登場してきたそう。

怖い。けど見てみたい。
そんな人間の欲ゆえに、親しみのある姿に変えて楽しむようになったのでしょうか。

どこか愛嬌のある姿


「かみきり」…って
そのまんまのネーミングだな(笑)


戦闘ヒーローものに
弱っちい怪獣として出てきそう


これはもうアート



絵本家の広松由希子さんが選んだ、古今東西のオバケ絵本のコーナーもあります。

ズラリズラリと500冊


中には、え?これもオバケ?という絵本も混じっていますが、オバケ絵本の定義を読んで納得。

「オバケ?絵本」の定義
1  化けもの、変化を描いた絵本
2  異形のものを描いた絵本 
3  生と死の境をふくむ絵本
4  得体の知れないもの(気配)を感じる絵本

展示の「はじめに」より
 


なるほど。
だから、『ゆきだるま』の絵本も混じっていたりするんですね。


私の中では、オバケはバーバパパのように形が定まらず、ふわふわ浮いているイメージ。
人間の形をしていて、この世に未練があるのが幽霊。
妖怪は、オバケとはまた別物と思っています。
生き物の一種、みたいな。
オバケよりも、この世にもっと根付いている感じがします。

 
 
絵本の原画も数点ありました。 

せなけいこさんの『ねないこだれだ』

どうしても映り込みで 
うまく撮影できず…(悲)

 

こんなラフな下図から
あんな名作絵本ができるとは


町田尚子さんの『ざしきわらし』
眼力が半端ない…



そして、アートディレクターの祖父江慎さんが手がけたのは、なんとオバケのお風呂。

のれんが良き


影もオバケ


オバケ牛乳…と思ったら
キュウニュウでした
よく見たら飲み口も吸入式(笑)


富士山の描かれたオバケユ

お風呂の中にいるのは
潜って遊んでいるチビっ子兄妹
背中とお尻しか見えない(笑)


涼みどころにマンガ
『オバケのQ太郎』なのがいいね



今回の「オバケ?」展。
さまざまな角度からオバケを取り上げ、面白い企画展だなと思いました。
少しとっ散らかったような印象も受け、「オバケ展」というより「オバケ祭」の方が、しっくりくる感じです。
私的には、もう少し絵本の原画を数多く見せて欲しかったなぁ…。

でも、ちょっとドキドキしたり、ニコッとしたり、へぇ〜と思ったり。
いろいろな体験ができて、おひとり様でも楽しく過ごしました。

子どもだけオバケに変身できる「オバケ工場」があったり、夏休み企画として小学生以下は無料で入れるので、親子で遊びに来るのにもうってつけですよ。



そして毎度恒例、もう一つのお楽しみ。
PLAYカフェでのランチ。
今回も可愛いメニュー揃いで悩みましたが、こちらのランチプレートをチョイス。

『ねないこだれだ』の
ハンバーグプレート


チーズハンバーグが、どどーんと大きくて食べごたえがあります。
小さな白い器の中は、ヨーグルト。
見栄えバッチリ。味は普通(笑)
ヨーグルトを食べる時に、だんだん溶けていく女の子がなんとも怖かったです…。


あなたなら
どれにします?



本日の戦利品。
またの名を、欲に負けた散財品。

ブックカバーと
パラパラマンガ風メモ


中はこんな感じ


今日も楽しい、良き日となりました。
PLAY!MUSEUMさん、ありがとう。
これでしばらくは、情緒不安定な受験生の相手をする元気を維持できそうです(笑)



「オバケって、自分の形をもたないいきもの。だから見える人によってその形がそれぞれで変わっちゃうんです。でも、形しかない『もの』だって、オバケになれるのかもしれない。人との関わりでイノチが入れば、なるね、きっと。」

— 祖父江慎(アートディレクター・オバケデザイナー)

「オバケは〇〇かもしれない。」
PLAY!MUSEUM  HPより





PLAY!MUSEUMでは、こんな企画展もありました↓




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?