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雑記

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#哲学

ショーペンハウアー哲学の影響

何度かnoteにも書いていると思うが、私の人生観はショーペンハウアーに出会う前後で全く違うものになってしまった。孤独を愛すること、世界の絶え間ない生成に疑念を抱くこと、そしてその生成は「意志」でしかないこと、これらを教えられたのは良くも悪くもあまりにも大きな影響だった。

ショーペンハウアーはカント読後の感想を、白内障の手術後のように世界の見え方が変わった、ということを言っていた気がするが、私のシ

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仕事について(社会人 半年)

仕事について(社会人 半年)

今日は久々にこの時間(21:30)までお仕事してみた。不思議なことに、好きでやってたから全然苦ではない。

今日の仕事場はコワーキングスペースなのだが、一通り仕事を終えて周りを見渡してみると、みーんな普通にお仕事してる。しかも楽しそう。死んだ顔して残業しているような人は一人もいない。外は暗闇に包まれていながら、この空間だけはまだ日中が続いているようだ。

この空間にいる人々には、仕事と生活が二分さ

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無限を生きることの不可能性

昨日投稿した、無限性についてちょっと追記。

昨日は、「もし人間にとって無限の経験が可能ならば、一人一人の差異は消滅し、同一に収束する」という話をした。

ちょっと考えれば分かったことなのだが、これではそもそも無限の経験が可能なのか?という問題は解決できていない。無限の経験をしている間にも、無限の活動は行われていて、事象は無限に変化する。

昨日に引き続き、世界中の砂一粒一粒に無限回触れるという経

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有限を、無限を生きること

有限を、無限を生きること

タイトルについて、ふと思いついたことを殴り書きしていく。

人間は有限の存在である。そのため、それぞれが異なる経験をすることが可能になるし、ひいては唯一無二の個性を育んでいく。

では仮に人間が無限に生きられたらどうか。それは簡単な話で、無限の経験を得られるというだけだ。無限の経験は人間が全知全能になることを意味する。例えば、世界中に存在する砂一粒一粒に触れること、さらにその砂を無限回触ること、あ

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嫉妬について

昔はよく嫉妬していた。物知りで何でも疑問に答えてくれる人、お金持ちの人、留学する人、好きな女の子と付き合ってる人、挙げたらキリがないが、特に大学に入った頃はとにかく色んなことに嫉妬していたと思う。

それから3,4年が経ち、改めて周りを見渡してみると、たしかに社会的に羨望の的となるような人は数多いるけど、不思議と嫉妬どころか、羨むべきことも全くなくなっていた。

それは僕自身が僕という存在すべてを

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哲学スタンプ

3.4年前に、友人に勧められて買ったLINEのスタンプがこちら↓

いずれも哲学的な用語が並んでいる。

当時の僕は哲学に無縁だったんだけど、「お前に合ってるから買えば?」と友人に言われるがまま購入した。その時はこれらの用語が分からず、一々調べながらスタンプを使っていたような気がする。(アホです・・笑)

今日久々にこのスタンプを使おうと開いてみたら、今や驚くほどすんなりと哲学的用語を理解できるよ

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専門を持つことの大切さ

YouTubeチャンネル「東大TV」にて、哲学研究者である國分功一郎先生の講座を視聴。

イタリアの哲学者、ジョルジュ・アガンペンを引用しながら、コロナ禍で政府が移動制限を課すことを国民が易々と受け入れていいのか?について論じている。大変面白かったので、ぜひご覧あれ。

動画の後半は質疑応答なのだが、その中にこんな質問があった。ちなみに文脈としては、今までEUに代表されるようにオープンであることが

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フロムから考える「欲しいもの」

フロムから考える「欲しいもの」

先日先輩との会話の中で「欲しいものなんでもあげると言われたら何が欲しいんだろう?」という話題になった。今までは迷わずお金!とか、世界周遊の権利!とか答えていたが、改めて今問われると答えに窮してしまい、これには自分でも驚いた。

じっくり考えた末に捻り出した答えは「自分が納得するBe」だった。つまり、自分が最善の状態にあることが一番の望みだった。この考えはドイツの精神分析学の大家、エーリッヒ・フロム

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モンハンとパスカル

モンハンとパスカル

『モンスターハンター』(モンハン)は言わずと知れた大人気ゲームで、先月最新版が発売して以来、わが家でも朝から晩までゲーム音が鳴り響いている。

簡単にモンハンについて説明すると・・・
「モンスターを狩る→狩った報酬としてアイテムを獲得→アイテムをもとに武具を作る→より強いモンスターを狩る」という流れ。強い武具を作るには2.30分かけてモンスターを狩り、数%の確率で出現するアイテムが必要とされる。正

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同じ人生をやり直したいか?

同じ人生を繰り返したいか?

この問いに対し、今幸せの絶頂にいる人は「繰り返したい!」と答えるだろうし、どん底にいる人は「繰り返したくない…」と答えるだろう。僕は考えた末に、繰り返したいと答える。登校が憂鬱だった幼稚園時代、ヤンチャで先生にこっ酷く怒られた小学生時代、高校受験に落ちた中学時代、勉強に没頭した高校時代、ふらふらして何度も落とし穴に落ちた大学時代。これが示すように、たしかに僕の人生は2

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無意識の世界で知らない自分と出会う

人間は絶えず無意識の海に浸っている。意識とはその海からひょっこり出た氷山の一角に過ぎない。
小林秀雄が『学生との対話』(新潮社)で語ったベルクソン論を読んだ日から、無意識の世界である夢を見ることが毎日楽しみで楽しみで仕方がない。
夢は未知の自分と出会える場所である。こんなことを考える知らない自分がいたのか!?と驚きに満ちた場所である。
この夢が見せてくれる無意識は、意識の世界では忘れていたものとさ

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藤子・F・不二雄ミュージアム

藤子・F・不二雄ミュージアム

展示会昨日、川崎市にある藤子・F・不二雄ミュージアムに行ってきた。子どもが大勢いて活気に満ちていた。

現在、藤子・F・不二雄先生(以下先生)が実際に描いたドラえもんの原画の展示会が行われている。

そこで特に面白いなぁと感心したのが、壁に展示されている原画がやけに低いことの理由。最初は子どもが多いからこういう配慮がなされているのかなと思っていたら、実はドラえもんの身長129.3cmの高さに設定さ

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パスカルの言葉

パスカルの言葉

昨日「露骨になった自分の"浅さ"」という記事を投稿したが、その直後に読んだパスカルの『パンセ』の言葉に勇気をもらった。以下に2つ引用する。

パスカルについてはこちら

「人から『彼は数学者である」とか『説教家である』とか『雄弁家である』と言われるのでなく、『彼はオムネット(教養人)である』と言われるようでなければならない。この普遍的性質だけが私の気に入る。(中略)何か特質があったとしても、たまた

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自分らしく振る舞う

自分らしく振る舞う

タイトルの通り、私は自分らしく振る舞うことを大切にしている。それは浅いながらも22年間生きてきて、導き出したある種の処世術と言えるかも知れない。

とはいえ、22年間の大半は周りに迎合して自分らしさを隠してきたことが多かった。なぜならその方が当たり障りがなく、誰からも嫌われることがないからだ。なぜ私は自分らしさを隠してきたのかを告白する。

オタバレして距離を置かれた話私は大学2年の頃、新しいサー

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