無意識の世界で知らない自分と出会う

人間は絶えず無意識の海に浸っている。意識とはその海からひょっこり出た氷山の一角に過ぎない。
小林秀雄が『学生との対話』(新潮社)で語ったベルクソン論を読んだ日から、無意識の世界である夢を見ることが毎日楽しみで楽しみで仕方がない。
夢は未知の自分と出会える場所である。こんなことを考える知らない自分がいたのか!?と驚きに満ちた場所である。
この夢が見せてくれる無意識は、意識の世界では忘れていたものとされたものも思い出させてくれる。例えば、ある街を訪れた時にそこで過ごした色んな思い出が、誰かとの待ち合わせ場所とか、何かを買ったお店とか、何らかの経験がトリガーとなってふと思い出される。
つまり、無意識が無意識であるのは思い出すきっかけ、トリガーがないだけで、本来記憶は自分の中に全て詰まっている。
夢はそれ自体がトリガーとなって、無意識から色んな記憶を取り出し、それらを組み合わせて寝ている私たちに色んな世界を見せてくれる。いやぁ、夢ってスゴイ!
だから詰まるところ、「私」は「私」の欠片しか知らない。では「私」とは何か?みたいな哲学的な話になる…。
この問題を考えるにあたってはカント以降の哲学を勉強するのは面白いかもなー。まぁとにかく眠ることを楽しみに今日も頑張りますか!

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