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#PHP研究所
権威主義の正体 (岡本 浩一)
(注:本稿は、2022年に初投稿したものの再録です。)
日本監査役協会のオンライン講義で著者の岡本浩一氏(東洋英和女学院大学教授)が「監査役のための組織風土講義」というテーマでお話しをされていました。
語り口も面白く興味深い内容でもあったので、何か1冊岡本氏の著書を読んでみようと手に取ったものです。
2004年出版なので少々古い本ですが、それでも近年の社会・企業等の実態を省みるに、いまだ
戦争というもの (半藤 一利)
(注:本稿は、2021年に初投稿したものの再録です。)
著者の半藤一利さんの著作は、今までも「聯合艦隊司令長官山本五十六」「昭和・戦争・失敗の本質」「ぶらり日本史散策」「幕末史」「日本史はこんなに面白い」等々を読んでみています。
最近も「墨子よみがえる」を読んだのですが、今回は、より半藤さんらしい「太平洋戦争」に係る著作に立ち戻ってみました。
半藤さんの眼で選ばれた “戦時の言葉” の数
駅名で読む江戸・東京 (大石 学)
(注:本稿は、2021年に初投稿したものの再録です。)
10年以上前に、「続編」は読んでいます。今回は、思い立って1作目を手に取ってみました。
こういった「土地にまつわる蘊蓄もの」は気楽に読めて楽しめますね。
登場する地名はさすがに全部旧知のものばかりですが、その歴史的背景は初めて耳にするものが多く、それぞれに面白いものでした。
考えてみれば当たり前なのですが、関東地方の土地もかなり
数学的思考トレーニング 問題解決力が飛躍的にアップする48問 (深沢 真太郎)
(注:本稿は、2021年に初投稿したものの再録です。)
SNSで紹介されていて興味を持ちました。
はるか昔の高校時代は “数学好きの文系” だったので、この手の「専門書ではない数学本」にはつい手が出てしまいます。
ですが、実際の内容は全く予想していたものとは違っていました。ある種のロジカル・シンキングの入門書ですね。
著者の深沢真太郎さんは「数学的思考」を「数学をするときに頭の中です
教養としての「世界史」の読み方 (本村 凌二)
(注:本稿は、2021年に初投稿したものの再録です。)
ありがちなタイトルですが、素直に釣られて手に取ってみました。
時系列を辿るのではなく、「文明の誕生」「ローマの興亡」「民族の大移動」といったテーマごとに俯瞰的にトピック的史実の連関を論じていきます。
さて、各論の中での気づきを紹介する前に、まずは著者本村凌二東京大学名誉教授の「歴史の捉え方」の基本スタンスについて開陳しているくだり
生きつづける言葉 情と知で動かす (平尾 誠二)
(注:本稿は、2020年に初投稿したものの再録です。)
平尾誠二さんにちなんだ著作は、本人著の「理不尽に勝つ」をはじめとして、以前も何冊か読んでいます。
本書は、平尾さんによる過去の著作6冊の中で語られた心に刺さる言葉を紹介したものですが、それぞれの章の冒頭に掲げられた羽生善治さん・岡田武史さん・山中伸弥さん・山口良治さん・佐渡裕さん・土田雅人さん等々、平尾さん所縁の方々による寄稿で改めて
本田宗一郎 夢を追い続けた知的バーバリアン (野中 郁次郎)
(注:本稿は、2020年に初投稿したものの再録です。)
かなり前になりますが、野中郁次郎教授が主催した社会人向けセミナーに参加したのですが、その事務局より送っていただいた本です。
本田宗一郎氏関係の本は「夢を力に」をはじめとして何冊か読んでいるのですが、やはり何度振り返っても刺激になりますね。
本書は、本田宗一郎氏の軌跡を辿ったうえで、知識創造理論の権威である野中教授が稀代の経営者たる
イギリスの失敗 「合意なき離脱」のリスク (岡部 伸)
(注:本稿は、2020年に初投稿したものの再録です。
この投稿以降しばらくはあっさりとした内容が続きます。)
家族が購入していて読み終わったので、借りて読んでみました。
本書の出版は2019年8月29日ですから、書かれている直近の情報は、離脱推進派ジョンソン首相があらゆる方策を駆使し10月末の離脱を目指していた途上の様子です。そして、ついに2020年1月31日23:00GMTにブレグ
半分生きて、半分死んでいる (養老 孟司)
(注:本稿は、2020年に初投稿したものの再録です。
この投稿以降しばらくはあっさりとした内容が続きます。)
養老孟司先生の最近の本ということで読んでみましたが、申し訳ないのですが、正直ほとんどインパクトは感じられませんでした。
雑誌「Voice」に連載した時評コラムをまとめたものとのことなのですが、今ひとつ “鋭さ” が足りないようで、期待が大きいせいもあるのだと思いますが、正直物
あなたの人生を、誰かと比べなくていい (五木 寛之)
(注:本稿は、2019年に初投稿したものの再録です。
この投稿以降しばらくはあっさりとした内容が続きます。)
五木寛之さんのエッセイはいままで何冊も読んでいますが、ちょっと間が空いてしまいました。久しぶりの一冊です。
エッセイといっても、本書は「生き方」をテーマにしたものなので話題の拡がりは限定的ですね。また、テーマの割には内容の掘り下げが浅いので、残念ながら納得感や満足感は期待以下
インターネット的 (糸井 重里)
(注:本稿は、2015年に初投稿したものの再録です)
図書館の返却棚で目に止まったので手に取った本です。
著者は、あの糸井重里氏、元の著作は2001年の出版、もう10年(注:今(2023年)からだと20年)以上前のものです。
2001年といえばインターネットの急拡大からそのバブルが弾けようとしていた時期ですが、その頃、糸井氏は「インターネットの世界」をどう捉えていたのか、その後をどう見通
東大流よみなおし日本史講義 (山本 博文)
(注:本稿は、2015年に初投稿したものの再録です)
縦横に歴史を俯瞰したビッグピクチャの中で歴史的なイベントを位置づけ理解するというのは、とても興味を惹く営みです。
そういった視点に立った著者の山本博文教授が選んだエピソードの中から、特に私の印象に残ったものをいくつか書き留めておきます。
まずは、戦国時代の「鉄砲伝来」の背景の解説。
倭寇との関わりが指摘されていますが、これは私にと