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2021年7月の記事一覧
知識創造企業 (野中郁次郎/竹内弘高)
日本企業の成功著者の野中郁次郎・竹内弘高両氏は、序文において、本書で明らかにしたひとつの結論を以下のとおり端的に表明しています。
(pⅱより引用) この本の中で我々が主張しているのは、日本企業は「組織的知識創造」の技能・技術によって成功してきたのだ、ということである。組織的知識創造とは、新しい知識を創り出し、組織全体に広め、製品やサービスあるいは業務システムに具体化する組織全体の能力のことである
ニセモノはなぜ、人を騙すのか? (中島 誠之助)
筆者の中島誠之助氏は、人気テレビ番組「開運!なんでも鑑定団」にも登場している古美術鑑定家です。
本書は、その中島氏が、「ニセモノ」をテーマに語った軽い読み物です。
古美術の真贋に限らず、今のご時世、詐欺や詐欺まがいの事件は後を絶ちません。中島氏が語る「ニセモノにひっかかる方程式」です。
(p19より引用) 懐があったかく、骨董をほしがっているが不勉強な人間に、「儲かるよ」と甘く囁く。こ
決算書がスラスラわかる 財務3表一体理解法 (國貞 克則)
この本も少し前のベストセラーです。
いわゆる「財務3表」、具体的には、損益計算書(PL)・貸借対照表(BS)・キャッシュフロー計算書(CF)の仕組みを「3表の『つながり』」に着目して解説した会計の入門書です。
私もかなり昔になりますが、30年ほど前、会社の資金計画部門に勤務していたことがあり、この3表をセットにした財務の見方の重要性は常々感じていました。
当時は「資金計画(資金運用表・
マックス・ウェーバー入門 (牧野 雅彦)
ウェーバーの方法論 マックス・ウェーバーは、現代社会科学の基礎を築いたといわれるメジャーな社会学者なので、常識的なレベルのことは知っておきたいとの気持ちがあります。
そういう意識から、以前も、何冊かのウェーバーの著作や、「入門」と名のつく本として、山之内靖氏の「マックス・ヴェーバー入門(岩波新書)」を読んでみました。
本書は、ウェーバーの学問・主張そのものにフォーカスした内容というよりも、
バカには絶対解けないナゾナゾ (白崎 博史/石黒 謙吾)
無節操にあれこれといろいろなジャンルの本を手にとっているのですが、この本もたまたま図書館の新刊書の棚で目にとまったものです。
直前に読んでいた本が三木清の「人生論ノート」で、これがかなり難物だったこともあり、今度の本は思い切り逆に振ってみました。
極端な「やわらか系」です
載っているなぞなぞは、世界史・日本史・地理・文学・化学・生物・物理・美術・音楽・・・といった18のジャンルから、全
裁判官の爆笑お言葉集 (長嶺 超輝)
著者の長嶺超輝氏は、法学部を卒業の後、弁護士を目指し司法試験に数度挑戦した経歴をもっています。
そういう著者が、自ら傍聴した裁判や新聞報道の中で、印象に残った「裁判官の言葉」を収録しそれぞれに短いコメントを加えたものです。
「語録集」の場合、私が気にするのは、
・「どういうテーマ」のことばを対象とするか
・テーマにあった数々のことばから「どのことば」を選び出すか
・選び出したことばに