令和6年/2024年3月の総括と雑感

3月は、息子が中学を卒業。僕自身がそうだったけど中高一貫校なので、あまり大きな感慨はなく、しかも出張と重なって卒業式への出席も叶わなかった。
僕の人生は、高校3年間での蹉跌なり友情なり、そして僅かばかりの成功なりが、その後を大きく変えていると思うので、息子にとっても、色々な場面で多くのことを吸収してほしいと願う。

大谷翔平選手、結婚。
先月末に飛び込んできたビッグニュースだったけど、数多のメディアに振り回されることもなく、自らを律した記者会見を行い、そして球団広報を通じて移動中の写真でご夫人を公表する手法はとても好感が持てた。
日本のブン屋・テレビ屋が、自分らの望む体裁で無理矢理写真を撮らせろとか会見しろなんて迫ってみせたところで、当人が好きな時に好きなように世界中に発信できる時代。彼なり彼女の人生は彼ら自身のものであって、ブン屋風情に勝手に仕切られるいわれもあるまい。
そもそもの話として、スーパースターでない一般市民であったとしても、ひたすらウザ絡みしかしてこない人に、わざわざ時間を割いて自分の伴侶を紹介したりしないだろう。
そういう当たり前の想像力を欠いて、自分らは社会の公器（）だから取材させなさいよと威張ったり、アメリカでは野球選手の奥さんは社交性が求められるから隠すのはおかしいとか、賢しらに説教めいたことをのたまうコメンテータ（）もいたように思うけど、現実には当人が球団広報らと綿密に下準備をしていたと思われるので、いずれの論評も的外れ、というよりも独り善がりで痛々しい、自分らの都合しか考えてない馬鹿としか映らなかった。
自分を美人だと思い込んでいる不美人ほどみっともないものもあるまいに。

その大谷選手の通訳氏が、違法賭博に手を染めて解雇との衝撃的なニュースが飛び込んできた。
負け金を大谷選手が肩代わりしていた、はたまた通訳氏が勝手に大谷選手の銀行口座から送金していた等々、色々な報道が錯綜しているので、事実関係がハッキリするまで迂闊なことを言うべきではないんだろうけど、ギャンブルが趣味の人って碌なことにならないということは言えるのではあるまいか。
実績も知名度もあって、人並み以上の収入を得ていてもこういう結末に向かうのだろうし、そもそもの話、ギャンブルで一財を成して欲しいものを買い揃えたなんて人にはお目にかかったことがない 。
報道されている賭博の違法性や負け金の大きさもさることながら、大谷選手本人の個人口座から賭博の胴元に直接銀行送金したとされる経緯がよく分からない。
米国ではIRS（国内歳入庁：日本でいう国税当局）が有名人のお金の動きに目を光らせていることは常識で、大谷選手が、租税回避地に特定目的会社をつくってそこを経由するといった、税務上の指摘を受けない為の方策や、少なくとも自分の名前が前面に出ないような工夫をした形跡が全くなさそうなのが気になる。
通訳氏が勝手に大谷選手の口座を動かしていた可能性もあろうが、僕が普段使っている日本の銀行さえ、オンラインでの振込には、スマホアプリを顔や指紋の生体認証で開けて、更にアプリに表示されるワンタイムパスワードの入力が必須であり、一体どんな管理がなされていたのか、不思議でならない。

3月の最後になってようやく春らしくなってきた。毎年、3月下旬に桜の写真を撮りに出かけるんだけど、今年は大幅にずれ込むことになりそう。
例年、9月末に体調を崩して原因不明の頭痛や倦怠感に襲われることが多いのだけれども、今年は3月にも来るようになってしまった。もう若くはないということなのか、季節の変わり目だけに気をつけたい。

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【今月の総括】
(1) 読書
今月は62冊読んだ。1月からの通算は183冊。年間目標200冊中、達成率92%
Q1（第１四半期）のベスト20冊を別記事にまとめている。

(2) 映画
4本観る。
『リボルバー・リリー』
いかんせんストーリーが平板的過ぎて面白くなかった。
『張込み』
松本清張原作のモノクロ映画で、冒頭、刑事たちが佐賀まで長距離座席列車で延々移動するさまを描き、アバンタイトルが12分もある当時としては異色の構成。
『ビッグマグナム 黒岩先生』
新田たつお原作、横山やすし主演。西川のりおの怪演が眼を惹く。
『パリ20区 僕たちのクラス』
原作者の現職教師が主演している異色のフランス映画。現代のフランスが抱える様々な悩みが、教室そして子供というメタファを通じて活写される。
1月からの通算は8本。年間目標12本中、達成率67%

(3) 食べる
上海に出張した際に、本場の中華料理をたくさん食べられた

(4) 友達と会う
今月は全然友人には会えず。海外駐在中の友達と期せずして電話で話したのが唯一の接点か

(5) 旅をする
上海、蘇州に出張。逮捕されず帰ってこられた
国内もあちこちに出かけた

(6) 語学の勉強
フランス語は母校のフランス語講座に参加。英語は今月も特に何もせず。語彙を増やしたいところ。イタリア語は、上海でイタリア人の同僚に会うには会ったけれど、お互いに時間がなく挨拶程度で終わってしまう。次回に備えて引き続き勉強したい

(7) 息子と過ごす
上述の通り、中学を卒業。

(8) アウトプット
400字コラムと800字コラムを書く