映画「サイレントヒル」(4) 灰の向こうより、母を探し続けた神の娘

少し間が空いてしまったが第4回、ひとまず今回で一区切りに。前回はこちら。

 

今回は作品の最大のテーマであろう「母性」について書いてみます。

 

 

8.「母性」

作品の中には二人の母が登場します。一人は物語の主人公であるローズ、彼女はシャロンの母親です。もう一人はアレッサの母親であるダリアですね。

 

シャロンというのはアレッサから切り離された片割れのような存在であり、二人は同一

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映画「サイレントヒル」(3) 灰の向こうより、母を探し続けた神の娘

第三回です。前回はこちら。今回は演出のメタファー(暗喩)について。この監督は結構そういうの好きみたいですね。
 

 6.作中の様々な殺し方・殺され方

 映画の中の教団信者達は中々悲惨な殺され方ですが、この殺され方にも色々意味がありそうです。
 たとえば中盤、教会に逃げ込む寸前のあの痛いシーン。女信者アンナが三角頭に殺される場面ですが、でかい鉈とか持ってるはずなのに、素手でわざわざ生皮を剥いで扉

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映画「サイレントヒル」(2) 灰の向こうより、母を探し続けた神の娘

映画版サイレントヒルについて、第二回です。前回はこちら
 今回は裏世界についてと、アレッサについて。

 4.今作の裏世界

 裏世界と便宜的に言いますが、これはローズたちが迷い込んだサイレントヒル世界全体を指すものとします。表世界と言うときはクリーチャーが出ない状態の裏世界ということでお願いします。
 
 作品の演出を見るに、今回の裏世界というのは現実世界と同じ座標上にあるが次元が違う世界である

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映画「サイレントヒル」(1) 灰の向こうより、母を探し続けた神の娘

※2019年3月13日にはてなブログに書いた記事を転載しています。

  今回は2006年公開の実写映画版「サイレントヒル」について書いてみます。これは「ゲームの映画化」作品の中では個人的に一番好きな作品なんですね。ゲームの映画版としても楽しめるし、一つの映画としてもちゃんと面白い。そして作品全体から感じられる原作への愛とリスペクトが、何よりゲームファンとして嬉しいところ。ゲームオタクの映画監督、

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ゲーム「サイレントヒル2」 亡き妻の影を追い、霧の煉獄に迷い込んだ男の物語

本文 約12000字
読了目安 約20分
※2018年7月6日にはてなブログに書いた記事を転載したものです。

 今回は、「サイレントヒル2」というビデオゲームについて書いてみたい。ゲーム本編も中々怖くて楽しいが、物語の部分が特に好きなので今回はそちら中心で書いていくつもりだ。

 

1.「サイレントヒル」というビデオゲームシリーズについて

 ゲーム好きなら遊んだことはなくとも名前だけは聞いた

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「汚い女」と太宰治の自意識

以下の文章はわたしが18歳の頃、大学の基礎ゼミでレポートの練習として書いたものです。拙いながらも、当時のまだ希望に溢れている感じが青臭くてなんだか人に読んでもらいたくなりnoteに載せました。2020.5.6.追記

 太宰の特徴的な作風に「女性独白体」というのが挙げられることは周知の事実であるが、『皮膚と心』もまた女性の一人語りの形式で書かれている。
 主人公の「私」は二十八歳の主婦である。つい

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どうして岡村隆史が批判されてはならないのか

例の岡村隆史氏によるオールナイトニッポンでの発言の件。

ハッキリ言って、反応している人たちが、とてもヒステリックな状態で、なんら道理をもって話してない。

その理由は明らかで「岡村隆史という個人は、風俗の利用者ではあっても、その経営に関わっているわけではない」のだし、
また「貧困のせいで風俗に行かなければならない女性がいるとすれば、それは社会保障の不備であり、その責任は岡村隆史にはない」からであ

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ありがとうGJ!
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論評というか、私の伝説を書いて頂きました……!!(*´Д`)

一奥(いちお)さんという、やけに鋭い感想を論理立てて美しく物語のように評じられるメンバーが、「みこちゃんの誰でもできる!文章倶楽部」に現れたんだドグ。

あんまりにも世界をまとめるのがうまくて、能力の高さに「すっげえ人もいたものドグ~!(*´Д`)」とのんきに構えていたところ、一奥さんが山田スイッチ論を書いて下さいましたドグ~!!(*´Д`)!!

もう、タイトルがドグ子の人生そのものを表してて、

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ふおお~! ありがとうございます~~~!!!!
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脳梗塞闘病記日々2020(4)

脳梗塞闘病記日々2020(4)

2020年から闘病記日々を再開しました!今回は4月の前半です!
日記の目次は、『自己紹介』にリンクが張っています!

2020年4月15水曜、午後

陽射しがタップリだが、籠るしか無い?!
『ひるおび午後の部』視聴!身勝手なトランプ≪WHOへの供出金を停止や
中国で感染症が減った事に対して自国では不適切な行動を取る⇒アメリカ人
が選んだ大統領だが、我々他国にも迷惑

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『100日後に死ぬワ二』が、101日目に炎上した心理的背景を考察してみた。

『100日後に死ぬワ二』がネット上で話題になっている。

100日目までは称賛と感動の声で溢れていたらしいが、僕が知ったのは101日目だったので以下のような声がメインだった。

「感動が覚めた」
「結局ステマかよ」
「応援してきた時間を返してほしい」

こちらの声に関して思うことは後述するとして、こういった一方に寄った声が溢れると大抵の場合、その半日後ぐらいにはその反対の論調が今度は流れ始める。

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