生に始まり詩に終わる。

生に始まり詩に終わる。

記事一覧

不正直

弱っていると優しさを素直に受け取れない。 優しくするから早く立てとナイフを突きつけられているようで、放っておいてくれと言うが、本当ははち切れるほど抱きしめられた…

陸
5か月前

''貴方''

寝癖をそのままに街を歩く、 乾いた喉を潤すために水を買いに。 ふと見上げた街路樹、 新緑の間に刺す光が眩しくて不本意ながら眉に皺を寄せてしまった。 目が慣れるまで…

陸
8か月前

ありがとう

生んでくれてありがとう 生まれて来てくれてありがとう 生きていてくれてありがとう 生かしてくれてありがとう

陸
9か月前

『このグラスが空くまで』

''君は自由さ'' バーで流れる曲の歌詞にそう歌われた。 本当にそうなのだろうか。 自由に恋をし、自由に旅をし、自由に仕事をしているのだろうか。 やりたい事がある。 そ…

陸
9か月前
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詩集「悠久のシャボン玉」 2

写真&文:下戸 六助 〜前書き〜 汗ばむ夜に注ぎたてのビールをゴクリ。 どうも、年輪です。 私事ですが、最近なにかとときめくんです。人間に対してと言うより事象に対し…

陸
1年前
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詩集「悠久のシャボン玉」 1

絵&詩:年輪 前書き/introduce 皆様こんばんわ。年輪ですり ご存じの方はお久しぶりです。そうで無い方は初めまして。 6月に入り湿っぽさが夏を感じさせますね。 私は重度…

陸
1年前
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[エッセイ]画家を目指す中卒22歳のゆる話(3)

こんばんわ。陸です。 現在、南信州に位置するとある温泉旅館で仲居をしている中卒二十二歳です。 今日は休みを頂いたのでお隣の町にぶらぶらしに行きまして、''古本を数…

陸
1年前
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[エッセイ]画家を目指す中卒22歳のゆる話 (2)

〜チップで生きる〜 ふう。仕事終わりのビールは堪らないねえ。仲居は毎日温泉に入れるから実質仕事終わりはお客さんみたいなものなんだよね。最近のマイブームは顔馴染み…

陸
1年前
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[エッセイ]画家を目指す中卒22歳のゆる話 (1)

〜いい陽気だなぁ〜 今日で温泉旅館の仲居の仕事を始めて3ヶ月が経った。  美味しい空気と美味しい水、きれいな星空に囲まれて健やかに過ごしています。 僕は今長野県…

陸
1年前
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不正直

弱っていると優しさを素直に受け取れない。
優しくするから早く立てとナイフを突きつけられているようで、放っておいてくれと言うが、本当ははち切れるほど抱きしめられたいし、弱った体をさすって欲しい。
正直になれない。そんなことばかり。

''貴方''

''貴方''

寝癖をそのままに街を歩く、
乾いた喉を潤すために水を買いに。

ふと見上げた街路樹、
新緑の間に刺す光が眩しくて不本意ながら眉に皺を寄せてしまった。

目が慣れるまでの数秒間、私は夜を振り返る。

瞼の裏の景色には数千、数万という白い光があって、どれも質素な生活とは裏腹にギラギラした攻撃的な光でいっぱいだった。

心臓に右手を当て、温かい光をさがすと、左手に優しい温もりがあった。

その先に浮かぶ

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ありがとう

生んでくれてありがとう

生まれて来てくれてありがとう

生きていてくれてありがとう

生かしてくれてありがとう

『このグラスが空くまで』

『このグラスが空くまで』

''君は自由さ''
バーで流れる曲の歌詞にそう歌われた。
本当にそうなのだろうか。
自由に恋をし、自由に旅をし、自由に仕事をしているのだろうか。
やりたい事がある。
それでも僕は動けないんだ。
罪を償う人生を生きているからだ。
自由なように振る舞うことしかできない、不自由な人間だ。
もう十二分不義理も親不孝もしたのに、人生を犠牲に生きなければと考えてる。

''思うがままに羽ばたけ''
この言葉で

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詩集「悠久のシャボン玉」 2

詩集「悠久のシャボン玉」 2

写真&文:下戸 六助

〜前書き〜

汗ばむ夜に注ぎたてのビールをゴクリ。
どうも、年輪です。
私事ですが、最近なにかとときめくんです。人間に対してと言うより事象に対して。
今日は入稿期限の近いデザインを仕上げるために恵比寿のとある喫茶店に赴いたんですが、入るやいなやオーナーと店長らしき二人が喫茶店というより立ち飲み屋の如く''いらっしゃい!!''と言うもんだから、こちらもたまらず''1人です!!

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詩集「悠久のシャボン玉」 1

詩集「悠久のシャボン玉」 1

絵&詩:年輪

前書き/introduce

皆様こんばんわ。年輪ですり
ご存じの方はお久しぶりです。そうで無い方は初めまして。
6月に入り湿っぽさが夏を感じさせますね。
私は重度の汗かきなもので出かけるとその街の銭湯で汗を流すことに決めています。

さて、この作品である『悠久のシャボン玉』は一枚の絵と詩を合わせた毎日投稿の詩集でございます。
これまで、私と共に生きて来てくれた人達の目線に立って世

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[エッセイ]画家を目指す中卒22歳のゆる話(3)

[エッセイ]画家を目指す中卒22歳のゆる話(3)

こんばんわ。陸です。
現在、南信州に位置するとある温泉旅館で仲居をしている中卒二十二歳です。

今日は休みを頂いたのでお隣の町にぶらぶらしに行きまして、''古本を数冊''と''床屋での刈り上げ3mm''と''無口な大将が出してくれる絶品のおでんとお酒2杯''を戦利品として懐に(お酒とおでんは腹に)入れて帰ってまいりました。
それでは本日のゆる話行きましょう。

〜自分へ贈る自分という花束〜

ヘッ

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[エッセイ]画家を目指す中卒22歳のゆる話 (2)

[エッセイ]画家を目指す中卒22歳のゆる話 (2)

〜チップで生きる〜

ふう。仕事終わりのビールは堪らないねえ。仲居は毎日温泉に入れるから実質仕事終わりはお客さんみたいなものなんだよね。最近のマイブームは顔馴染みのコンビニでいかに観光客を装うか。心の中では成り切ってるんだけど、店員さんは俺の心中も察することなく「お疲れ様です^ ^」って。

今日はお客様からおひねりを頂いたんだ。チップのことね。長野に来るには名古屋経由で来たんだけど、俺の銀行が地

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[エッセイ]画家を目指す中卒22歳のゆる話 (1)

[エッセイ]画家を目指す中卒22歳のゆる話 (1)

〜いい陽気だなぁ〜

今日で温泉旅館の仲居の仕事を始めて3ヶ月が経った。 
美味しい空気と美味しい水、きれいな星空に囲まれて健やかに過ごしています。

僕は今長野県下伊那宮阿智村で仲居として働いています。朝は6:00に起きて6:30から仕事。3時間くらい働いたら中抜けなのでその間絵を描いたり、コーヒーを入れてまったりしてる。窓から覗く山々が壮大で、本当自分がちっぽけなんだけど、すごく等身大でいら

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