『このグラスが空くまで』
''君は自由さ''
バーで流れる曲の歌詞にそう歌われた。
本当にそうなのだろうか。
自由に恋をし、自由に旅をし、自由に仕事をしているのだろうか。
やりたい事がある。
それでも僕は動けないんだ。
罪を償う人生を生きているからだ。
自由なように振る舞うことしかできない、不自由な人間だ。
もう十二分不義理も親不孝もしたのに、人生を犠牲に生きなければと考えてる。
''思うがままに羽ばたけ''
この言葉で少しだけ気持ちが大きくなった。
大きい声で全てを終わらせたいと叫んでも良いのだろ