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あしたの小窓から。

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小窓のむこうに、ちいさな「あした」が見える。 ここでは音楽、教育、投資、霊性などについて、考えたり感じたりしたことをつれづれに綴っています。
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#聞くこと

安心感ってそゆことか。

安心感ってそゆことか。

昨日紹介した『こころの対話 25のルール』

のこの部分がとても響いている。

もっとほかにもありますが、少なくとも、お互いの感情に触れるとき、わたしたちは「安心感」を体験します。それが、楽しさであれ、さびしさ、悲しみであれ、お互いの感情に触れるとき、わたしたちは、安心します。お互いの感情には「共感」することができるからです。たとえ、考え方が違っていたとしても、感情には共感できるからです。(伊藤守

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聞かれることが人にもたらすこと。

聞かれることが人にもたらすこと。

こちらのページで紹介されていた『こころの対話 25のルール』。

今日、電車の中で読んでいたらすごくよくて、気になったところを次々に抜き書きしている。

P.20
 なぜなら、聞かれないということは、単に自分の話を聞かれていないだけでなく、話している自分の存在そのものを否定されたこととして認識されるからです。逆に言えば、聞かないということは、その人の存在を否定することになります。たとえ、あなたにそ

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花と泥。

花と泥。

いま、この本を読んでいる。

殺人など、凶悪犯罪を起こした受刑者と刑務所で向き合ってきた、篤志面接員、岡本茂樹さんの著書。

犯罪を起こした人に、反省させても反省はしない。
そうではなくて、本音を聞く。そんなことをするに至った傷を聞くのだと岡本さんはいう。

受刑者にとって、本当に反省するために必要なことは、自分の本当の気持ちを話すことです。そして、「本当の気持ち」とは、実は「負の感情」なのです。

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この人生を全うせよ。

この人生を全うせよ。

この人生を全うせよ
誰のものでもないと
図に乗って しくじって
そんで今日も また神頼み

くにちゃんの話を聞きながら、ふっと頭の中でこの曲が再生された。

ミスチルの『旅人』。
「場ちがいだな」と思ったが、そうでもなかった。

昨日、奈良の石切で行われた『未二観レビューの手ほどき』というクラスに参加した。主催は、くにちゃんこと橋本久仁彦さん。

そこで語られ、考え、影舞や未二観を通じて試みたこと

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Have a nice weekend !

Have a nice weekend !

朝、わけもなくウィッキーさんのことを思い出している。

小学生の頃、登校前の時間にうちのテレビでは決まって『ズームイン朝!』が流れていた。

ぱらららぱら、ぱらららら、ぱらららららーら。というイントロの後に、やたらテンションの高い外国人が登場して

「グッモーニン、ミスタトクミツ!」

と言うのだ。その人がウィッキーさん。

僕の記憶のウィッキーさんは決まって「ミスタトクミツ!」とあの独特のイント

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ひとの言葉の森を歩く。

ひとの言葉の森を歩く。

三月三日は、ひなまつりだけど、耳の日でもあるらしい。

そんな今日、昨年秋から半年にわたって開いてきた『聞くことの愉しみ、聞くことの深み』の最終回 <急> が行われた。

会場は名古屋市の「聞法」のお寺、西念寺さん。
<序><破><急>に、スピンオフの<序々>を加えた四回の道行きを最後まで見届けてくださった。

今日はかねてからやってみたいと思っていた「みんなでレビュー」を試みた。いつもは一人が読

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祖父はなぜ同じ話を繰り返したのか。

祖父はなぜ同じ話を繰り返したのか。

昨日書いた「はつの円坐」で聞かせていただいた80代、90代の先輩のお話。お寺の方によると、何度も聞いている話だったという。

それで数年前に亡くなった祖父のことを思い出した。

いまから五、六年前、晩年の祖父は老人ホームに入っていた。僕はその頃、ニート状態にあって時間だけはたっぷりあったから、介護に行く父について祖父の老人ホームを訪問した。

父が日用品を買いに行く間、決まって僕は祖父と二人きりに

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そこまで聞くか、と。

そこまで聞くか、と。

昨日、二月二日、土曜日。
「くにちゃんと、もう一日過ごそう。の会」という場が名古屋の長善寺というお寺でひらかれた。

主催は、妻、澤 有理。
くにちゃんこと橋本久仁彦さんをお招きして、彼の代名詞である「円坐」を体験したいというのが彼女の趣旨だった。

やわらかいタイトルどおり、彼女はくにちゃんと会って楽しい時間を過ごしたいだけで、もともとは「ヒット曲をおさえておこう」的なノリだったんだと思う。

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その日の朝。

その日の朝。

二月二日、土曜日。
名古屋は、晴れ。

今日は「聞くこと」の師匠、橋本久仁彦さんとうちの奥さんとの二度目の場がひらかれる日だ。

テーマは「円坐」。

まるくなって座って、過ごす。

ただそれだけのことなのに、僕は長年円坐が苦手だった。
重苦しかったり、意味不明だったり、こわかったり。

でも橋本さんも含め、みんなが「いい」というので、僕もそうなりたくて研鑽クラスという円坐をひらく人の研修にまで行

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鬼ヶ島

鬼ヶ島

2014年から2017年にかけて放映されたペプシコーラの「桃太郎」シリーズは、カッコいいし、歌もいいし、とても好きなCMだ。

中でも印象的なのは、第四弾として放映された「オニ」の話。

オニが「鬼」となった背景には、深い悲しみがあった。
原因は、人の裏切りだった。

それさえなければ。

最近、人が「鬼」のようになる場面に出くわすことがある。

例えば、娘の幸せをどうしても望めない母親がいる。

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今、生きている文脈。

今、生きている文脈。

『ティール組織』は、僕にとって 2018年を代表する本で、とても感銘を受けた。実際、勤め先の児童館で開いている中高生の学習会は、この本の考え方を下敷きにして運営され、驚くほどの変容を見せている。

その作者、フレデリック・ラルー氏を訪ねた旅の記録を昨日読んだ。

一読して「いのちの循環」と表現されるコンセプトに興奮した。
そして、学習会での子どもたちとサポーター、あるいはサポーター同士の間に変化を

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迷い道くねくね。

迷い道くねくね。

「迷うって、いいね。」

と、くにちゃんこと橋本久仁彦さんは関西弁で言った。関西弁だから「いいね」は語尾がちょっと上がる。

昨日、名古屋市千種区、西念寺で開かれた『聞くことの愉しみ、聞くことの深み』<破>という場でのこと。僕は「まったくだ」と思って、その言葉を聞いていた。

この日は、用意していた文字起こしの読み解きがなかなかはじまらず、場自体に迷いが生まれたり、文字起こしの中でも「言おうか、言

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聞くことの深にゃ。

聞くことの深にゃ。

こんばんは。猫です。

今日は、名古屋市千種区の西念寺さんというお寺で『聞くことの愉しみ、聞くことの深み』<破>というワークショップが開かれましたにゃ。

「聞く」を長年探求されてきた橋本久仁彦さんという人が大阪から来て、朝から晩まで、盛りだくさんでしたにゃ。

みんな、にゃんだか真剣な顔をして、橋本さんの話に耳を傾けたり、質問したりしていたし、ノートにも文字がびっしりだったけど、猫にはなにがなん

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やさしい地獄。

やさしい地獄。

誰に対しても共感的応答したらうまくいくなんてのは、ありえるか?
多分、そういう地獄ができてますよ。

と橋本久仁彦さんは言う。

先日、うちの奥さんが開いた「くにちゃんと一日過ごそう。の会」での一言。

友人、佐川友美さんが書き起こしてくれたその日の記録を読みながら、どうしてそんなにこの記事に惹かれるのだろうかと考えた。

思い出すのは、先週の日曜日に開催した『聞くことの愉しみ、聞くことの深み』<

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