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「大きな器で育て、突き放す」上司の在り方 ‐甲子園の映画を観て‐

『甲子園 フィールド・オブ・ドリームス』

『甲子園 フィールド・オブ・ドリームス』という映画を観ました。

山崎エマ監督と、アメリカ人のカメラマンさんで撮った、
横浜隼人高校野球部と、監督の水谷氏を追ったドキュメンタリー映画です。

山崎エマ監督もアメリカの大学を出ておりアメリカで活動しているということで、題材としてはよく知っている甲子園だけれども、監督にスポットライトが当たっているのが面白い部分です。

詳しくはこちら:https://koshien-movie.com/

私は野球にはあまり明るくないこともあり、映画を観ながら、
「これは良いマネジメントの在り方の映画だ…」という気がしてなりませんでした。

中でも感銘を受けたのは、
水谷監督を師と仰ぐ佐々木洋監督(大谷翔平菊池雄星を輩出した花巻東高校野球部の監督)の言葉。

特に、盆栽と絡めた話が興味深かったので、
上司の在り方という視点で2つピックアップしてみました。

大いに期待し育てるべし

佐々木監督が盆栽に水をやりながら、

「盆栽はね、小さな器で育てると小さくなる大きな器で育てると大きくなるらしいんですよ」と話します。

(※うろ覚えのセリフですが要約したらこういうことだったはず笑)

大谷翔平が150㎞投げたいと言えば、「おまえは160㎞いける!やってみよう」と言う。

そうやって育ててみると、無理と思えた160㎞が投げられるようになってしまったのです。

部下を育てるときもまさに同じだと思いませんか?

期待されているか、されていないかは人間なんとなくわかるものです。

期待されていれば、頑張って応えようとするものですし、
「できるぞ!」と言われると、不思議なもので、できるのではないか、と思うのも事実です。

いつまでも干渉するべからず

盆栽に水をあげている続きで監督は続けます;

「盆栽って、はじめ針金が付いてくるんですよ。ちゃんと育つまでは針金をつけて、どの方向に育てるか矯正する。ただ、いつまでも付けていてはいけない。“先生、もう木が育っているのに針金をこんなに付けていて、木が痛い痛いと泣いてますよ”と言われてしまったんです」と。

(※これまたうろ覚えのセリフですが要約したらこういうことだったはず…です笑)

これはかなり高度な技術が必要で、
親心を持ちすぎてはいけないということですね。

ある程度育ってきたならば、それ以上「教育」という名のエゴはいらない、ということかもしれません。

いますよね、いつまでも部下のやること成すことに口をはさむ上司

いつから部下に「自由に」働いてもらうか。

このタイミングはなかなか一概に言えないですから、
「教育」云々の前に、大前提として、きちんと冷静な目で観察するということが大事になってきそうです。

いい上司ってなんだろう

もちろん、人を教育するということは単純なことではないので、
ほかにもたくさん気にすること・気になることがあると思いますが、
世界へ羽ばたくメジャー選手を輩出した監督から私が学んだこととしては、

・大きい器に入れて、育てること
・ある程度育ったら、干渉しすぎないこと

だと感じました。

甲子園 フィールドオブドリームスを見た方や、佐々木監督のエピソードを知っている方がいらっしゃったら、ぜひコメントで感想を教えてください!

ちなみに、こんな本を見つけたので、英語勉強中の方は身近な話題で読みやすいかもしれません。

こちらは日本語版です。

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